台湾新北市に本社を持つパソコン製品及び関連機器メーカー「acer(エイサー)」。高性能でありながらリーズナブルな製品を多数リリースしているため、家電量販店や通販サイトなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

今回は、そんなエイサーがAI搭載のミニマルなスマートバイクを開発したのでご紹介いたします。

AI搭載のスマートバイク「ebii」

こちらが、エイサーの開発したAI搭載スマートバイク「ebii」。

ebiiは都市部に住む人の通勤・通学を容易にするために開発され移動ツールです。一般的な電動モビリティとは異なり、この車両はAIを搭載しており、ユーザーの使い方に合わせてパーソナライズされ、快適な走行を実現することができます。

優れた創造性と革新的な想像力から生まれたebiiは、軽量化を目的に片持ちのフロントフォークをはじめ、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴です。世界をリードするモジュール式 eバイクアーキテクチャに基づいて構築されており、さまざまなシーンにフィットします。

それではebiiの詳細を見ていきましょう！

「ebii」のディテール

ebii Box(インテリジェント車両コントロールボックス)には、バッテリーやコントロールボックス、ヘッドライトなど、あらゆる機能が集中しています。

フレームは軽量かつ強度に優れている合金フレームを採用。手軽に持ち運びができるように、わずか16kgに抑えられています。

ebiiには最新の安全装備が搭載されおり、対向車の検知やサラウンドライトシステムにより衝突を防止してくれます。移動中の安全を最優先に考えてくれるため、安全安心に走行することができます。

ハンドルバーは55cmに設定されており安定したハンドリングを実現します。また、ハンドルトップにはスマホを固定することができるため、後述するスマホアプリと連動させて使用することも可能です。

当然のことながらebiiは電動アシスト自転車ですので、右グリップはスロットルではありません。

ebiiはフロントの片側ハブモーターで動作するので、コンパクトながら高い効率性を実現します。

また、タイヤはエアフォーム入りなのでメンテナンスフリー、つまりパンクの心配がありません。

駆動方法はベルトドライブなので汚れにくく、無段階ギアを採用しているので走行状況とペダル強度を検知し、直感的に必要としているパワーでアシストしてくれます。

モーターによるアシストは欧州仕様であるため25km/hまでとなっていますが、日本の法律では電動アシスト自転車の制限は24km/h迄ですので、日本で乗る際には電動バイク扱いになってしまいます。(ナンバープレートや保安部品、ヘルメット、自賠責など)

ebii Box(インテリジェント車両コントロールボックス)の底部にセットされているのが、脱着可能なリチウムイオンバッテリーです。一満充電で110kmも走行でき、わずが2時間半ほどで充電が完了します。

ポータブル充電器としても使用可能！

バッテリーはポータブル充電器としても使用することが可能です。さすがはパソコン関連製品の開発に強いエイサーと言ったところ。気分転換に外で仕事をしたり、災害時などにも役に立ちそうですね！

「ebiiGO」アプリ

ebiiをさらに快適にしてくれるのが、こちらの「ebiiGO」アプリ。

ブーストモード、スマートモード、エコモードの3つから選択でき、更にスマートアシストテクノロジーのebiiAssistと組み合わせることで、自分に合ったアシストモードが選べます。

アプリを通してバッテリーの残量や速度の表示、対向車の通知受け取りやリアルタイムでデータを提供し、今後の最適化のためにデータを保存。使用者の好みを学習し、走行を継続的に向上、サポートしてくれます。

なかでもブルートゥース接続による自動ロック機能は非常に便利で、ebiiから離れると自動的にロック、近づくと解除してくれます。

また、盗難を防止してくれる機能も有しており、盗難の可能性を検知すると即座に通知で知らせてくれます。GPSで位置を把握することができるので、万が一の場合もすぐに見つけることができるでしょう。更にスマホが圏外にある場合は、自動でロックされ使用できなくなるなど、万全のセキュリティが確保されています。

魅力が詰まったAI搭載のスマートバイク「ebii」ですが、現段階では発売日や価格が発表されていません。

優れたデザイン性もさることながら、最先端機能を多数備えた電動アシスト自転車、是非とも日本でも発売されることを願います。

「ebii」のスペック