バイクはカスタムすべき?カスタムのメリットとデメリットについてもう一度考えてみよう!!

カスタムといえば、バイク・クルマの世界では、主に見た目(ドレスアップ)でのことと受け止めている人も多いようですが……
正しくは目的に応じてのスープアップチューンナップドレスアップユーティリティアップといった、改造と改修の全般を指すことであろうかと思います。

 

この記事におけるカスタムとは、あくまで改造・改修全般のことであると前置きして、これまで何十年か、ひととおり散財しながら歓喜と満足と後悔を繰り返してきたオッサンが、それらに対しての雑感を書き連ねてみようと思います。

 

広義のカスタム

・スープアップ

友人のハヤブサターボ、300psオーバー?

その昔、馬を興奮させるための薬剤を「スープ」と呼んだことが語源で、主に出力を向上させるために容量を上げる改造のことを指すらしいです。排気量や圧縮を上げてパワーを追及する、比較的ハードな内容ですね。

 

・チューンナップ

語源としては「(楽器等の)調律」であり、内容としては上記のスープアップによって崩れたバランスや耐久性の辻褄を合わせるものから、走る場所と目的に応じた最適化や、乗り手の体格や乗り味の好みに合わせた調整等まで多岐にわたります。

本来の能力に枷をつけて、耐久性や操作性、快適性に振ることを「デチューン」といったりもします。

 

・ドレスアップ

狭義でのカスタムといえば、こちらを指すことがあるようです。これも語源(笑)としては「着飾る」ということになりますか。見た目(色や形)を、「カッコいい」「人と違う」ことを目的に変えることですね。

 

手軽なところではペイントや電飾等から…… 手の込んだものではフレームの加工等で、別の車両のようになったりもします。
極端に車高を落としたり、普通に曲がれないほど太いタイヤを装着したり、辛いほどの運転姿勢といった、敢えて走行性能を損なうような改造もこちらの範疇になるかと思われます。

 

・ユーティリティアップ

ラゲッジ系ユーティリティの付加や、電源の取り出し、接触転倒や防寒での各種ガードの取付等、主に実用面から付加するものです。
実用性を上げながらも、それがドレスアップとして通用するカスタムが定番の車種も存在したり、そういったものを纏めるのが上手いセンスの良い人もいますね。

 

カスタムのメリット

ノーマル車両は、法規の範囲内かつユーザーの最大公約数を狙って作られています。その範囲を変更して自分の思うように造り変えることで以下のようになります。

 

・速い!楽しい!思うがまま!@スープアップ/チューニング

ノーマルでは味わえなかった、胸のすくような加速。ノーマルでは腰砕けしていたところでのもうひと踏ん張り。ノーマルではワンテンポ遅れていたレスポンスが、リニアでダイレクトに。

 

・人と違う!目立つ!@ドレスアップ

センス良く纏めたドレスアップは本当にカッコいい!その唯一無二のマシーンのオーナーであるという所有欲の充足。売却時には付加価値になる場合も……?

 

・便利!安心!@ユーティリティアップ

ロングのキャンプツーリングが多い人にはむしろチューンナップ。日常のあれこれで痒いところの隅々に手が届く利便と、より大きな出費へのリスクマネジメント

 

これらの「ツボ」に嵌れば、本当に満足できるのですが…… 余程念入りにコンセプトと計画を事前に練ったうえで、「これ以上はやらない!」とあらかじめ完成イメージを定めたものでもないかぎり、残念ながら手放しで喜べるケースは比較的少ないように思われます。

 

カスタムのデメリット

・永遠の泥沼スパイラル@スープアップ/チューニング

麻薬はいずれ効き目が弱まります。あちらを立てればこちらが立たずの堂々めぐり、くわえて高性能は高コストによって支えられるのです……。
(やりすぎ違法なチューニングは)車検が…… 売却が……

 

・うしろゆびさされ組@ドレスアップ

思い付きとやりすぎは即バッドセンスに繋がります。世の中の人の価値観は千差万別。通りすがりの人はおろか、仲間内からも大顰蹙。どこに居ても行ってもバレバレ。
(センスの悪いドレスアップは)車検が…… 売却が……

 

・実用第一!@ユーティリティアップ

あれやこれやとにかくゴチャゴチャ。バイク便?新聞配達?それ、本当に必要か?

 

このように、思い付きや場当たりでカスタムを進めたものの多くは、性能面、見た目を問わずバランスを崩して失敗する傾向にあります。

 

それでもやっぱりカスタムしたい

自分の用途と目的から、コンセプトと目標(=計画段階での上限)は、最初にしっかりと策定しましょう。

それがないままに惰性と逐次投入で進めていくカスタムは、湯水のごとくの消費が許される立場でもない限り、ゴールの見えないマラソンのようなものになってしまいます。(そうやって常に悶々としているのが楽しいという人も中にはいますが)

 

競技用スパイクを散歩に履いていっては無駄に摩耗させるような行為に我にかえって、現在は二輪、四輪とも「スポーツサンダル」くらいのバランスを意識しています。20年で*000万ぐらいドブに捨てて、ようやく悟ったことです(笑)。

 

参考-Unsplash、You Tube:ハヤブサ ターボ シャーシダイナモテスト