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漂う世紀末臭…カスタムショップ「Atelier Medusa」の描くバイクの世界

漂う世紀末臭…カスタムショップ「Atelier Medusa」の描くバイクの世界

まるで世紀末やゾンビワールドで活躍しそうなクールなカスタムを作り出す「Atelier Medusa」。彼らによって、ノンカスタム時代には考えられなかったダークな雰囲気をまとったスクランブラーたちは、まさに「圧巻」の一言です。

今日はそんな独創的な世界観をバイクに映し出す「Atelier Medusa」についてご紹介いたします。

 

「Atelier Medusa」とは

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フランスのナンシーに工房を構えるAtelier Medusaは、ポスト・アポカリプスなバイクを日々妄想し続けるエンジニア学生2人によって構成されています。非常にシリコンバレーチックな彼らの略歴はおおよそIT系の仕事向きにも見えますが、どうやらバイクへの情熱の方が勝ったようです。

 

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バイクだけでなくハイセンスなホームページも自作してしまうほどのITエンジニアな彼らが生み出す、新世代のSFカスタムバイクをご覧ください。

 

SUZUKI GN 125

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まるで別人になってしまったGN 125、11馬力のエンジン以外原型をとどめていません。根性ありそうなスクランブラーに変身を遂げたGN 125は当初のコンセプト以上の街乗り性能の良さを発揮してくれそうです。

 

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革のアップホルスターシートを備え付け、Inoxのエグゾーストを装着、Heidenauのエンデューロタイヤを履き、フロントデザインは一新されています。

 

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サブフレームも取り除かれオリジナルのものに変更されています。リアホイールはホンダCBのものと交換したそうです。リアデザインは非常にコンパクトにまとめられ、全体的なラインがとてもクラシックになっています。

 

HONDA NX 650 DOMINATOR

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まるでダートを駆け巡る悪魔のようだと揶揄されるこちらのオフロードとスクランブラーのあいの子のようなデザインのカスタムは、「Dominator(支配者)」の名を冠するにふさわしい風貌ですね。

 

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タンクをホンダXLS 500のものに換装しスリムになり、ヘッドライトはハーレーのLEDと交換。FirestoneのANSミリタリータイヤを履いたその姿はまさに地の支配者です。

 

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リアデザインはやはり大幅に変更されています。サブフレームを取っ払い、リアショックアブソーバーをプログレッシブショック・ハイパープロにしています。タンクの変更に合わせてシートデザインも変わり、スエードとレザーを混在させたオリジナルのものを使用しています。

 

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軍規格のタイヤに素晴らしいショックアブソーバー、どんな悪路でもガシガシ走破していきそうなスクランブラーですね。もとのエンデューロのコンセプトもしっかり果たせそうです。

 

YAMAHA TW 125 TANK

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まるでカタナをカフェレーサーにしようとしたらストリートファイターになってしまったかのようなキメラデザイン。メインフレームまでがっつりいじってあるので、原型はもはやエンジンしかありません。

 

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まず目を引くのはその驚くほど独特なカウルタンクですが、じつはこのタンクは防弾仕様なのです。フロントフォークまで届くほど拡張されたタンクの両脇には、ニーグリップがしやすそうなレザーパッドが備え付けられています。シート高は押さえられているためライポジも大幅に改善されていますね。

 

漂う世紀末臭…カスタムショップ「Atelier Medusa」の描くバイクの世界

ヘッドライトはBMW Xenonのものをトラクターピストンの中に封じ込めた防弾仕様になっています。キュートな単眼がじっと見つめてくるのはどこか生物感があっていいですね。

 

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リアショックにはオーリンズのムルティストラーダを採用。スイングアームは非常に大振りで、コンパクトに収納されたInoxのエグゾーストとのコントラストが効いています。

 

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まさに世紀末を生き延びるための堅牢なタンク、ともいうべきデザインですね。道なき道をゆくTW(Trail Way)の名に恥じぬ、アドベンチャー感あふれるマシンでした!

 

いかがだったでしょうか。原型をとどめないほどのシネマチックなSFデザインに仕上がっていましたが、非常に印象的なのはもとのバイクの開発コンセプトを損なわずにエッセンスとして残しているリスペクト精神です。

バイクの魂までは弄らない誇り高いカスタムショップに拍手!

 

参考-Atelier Medusa
Writer: GEORGI

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