【劇的ビフォアフ】イタリアのバイクを英国紳士なカフェレーサーに!?

古いものへの憧れは誰しでもあるものです。今回紹介するバイクは、年式の新しいバイクを、ヴィンテージ・カフェレーサーへと変貌させたバイク、通称Velocita D’Epocaになります。ぱっと見ただけでイタリア語だとわかる名前がつけられたこのバイク、細部まで作り込まれた見事なビンテージスタイルバイクです。作り始めたきっかけや特徴を見ていきましょう。

 

カスタムバイクの名称について

カスタムバイクの名称はVelocita D’Epoca、この名称はイタリア語によるもので、英語でいうところの”Vintage Speed“(ビンテージ・スピードバイク)の意味を持つものとなります。

 

Revival Customsによる1997年型 Ducati 900SS/SPのリビルド

Revival Customsによる1997年型 Ducati 900SS/SPのリビルド

ベース車両として選ばれたのは1996年式のドゥカティ 900 SS/SP (Sport Production) です。すでに20年以上前の年式のバイクとなっているわけですが、BCRはそれをさらに1950年代のカフェレーサースタイルに仕上げてしまったというわけです。言わば、過去からさらに過去へ戻っていったことになります。

 

余談ですが、もともとBCRは1970年代以降のホンダ車とヤマハ車のカスタムに積極的に取り組んでいました。しかしそれらの人気が高まって市場価格が高騰したことをきっかけに、そういったメインストリームに対抗するものを探し始めたのです。日本国内での昔のバイクは相場がかなり高くなっていますし、何か考えさせられることがあります。

 

敢えて昔のスタイルを用いたカスタムへ

Velocita D’Epocaを1950年代のカフェレーサー仕様に仕上げるという方向性が決められたのですが、BCRはスクランブラータイプやトラッカータイプがトレンドになってきた中で敢えてこれを選んでいます。時代の流れと違ったアクションを起こすという点でも、冒険心溢れるマインドは称賛ものです。

ベースとなっているのドゥカティのバイクは1990年代の市販化されたレース仕様のスポーツバイク、まさに時代をこえた高性能・本格的なカフェレーサーバイクの誕生が期待されました。

 

施されたカスタム内容

リアフレーム部分はこのカスタムバイク製作にあたって最初に手が加えられた部分です。サブフレームの切断を行い、素材にはステンレス製のものを採用、ライディング時の姿勢がカフェレーサーでよく見るあの攻めの姿勢になるようにフレームも工夫されています。

 

往年のイギリス式レーシングバイクのデザインをイメージしたアルミ製タンクを装着、さらにタンクに油温計を追加したことでメカニカルな雰囲気をより現れました。

 

お洒落要素の強い部分としてタンクに取り付けられたラッチも印象的です。写真のように小物を収納することができ、ある程度の利便性も確保されています。写真のように往年のスタイルを持つバイクとスマートフォンの組み合わせを見ると、時代の流れを感じずにはいられません。

 

アルカンターラと牛革の組み合わせとなっているシートは、短く・シンプルなデザインとされています。シンプルでワイド形状をしているリアテールとの統一感もグッドです。

 

フェンダーもタンク同様にアルミ製にすることで統一感を出しています。フロントフェンダーにあるプレートも、昔ながらのブリティッシュ・デザインを表現するための工夫です。

ホイールはアルミ製のものを取り入れることで軽量化に取り組んでいます。タイヤはピレリの17インチのチョイス。

 

サスペンション、ブレーキ、エンジンはノーマル

サスペンション、ブレーキ、そしてエンジンはノーマルの仕様となっています。メーカーが開発したレースパフォーマンスバイクということもあり、そこに手を加える必要はないと判断したためです。素性の高さが伺えますし、このカスタムバイクの大きな特徴とも言えるでしょう。

 

 

現代で味わうヴィンテージテイスト

ヴィンテージバイクを所有することは多額の費用や部品が無いといった難しさがある一方、比較的年式の新しいバイクをヴィンテージ風にカスタムすることはそれらの難点を克服した、そのような新しい楽しみが詰まったカスタムバイクなのです。