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洋の東西を問わず、その充分過ぎる性能と乗りやすさ、そしてクセのないスタイリングから人気を博しているヤマハ「MT-09」&「XSR900」。ですが人気モデルともなれば街中等で他の人と「カブる」ことも多くなるわけで、愛車にオリジナリティを求めたくなる方も増えてくることでしょう。
そんな「MT-09」&「XSR900」用カスタムパーツは数多く市販されていますが、ここで紹介するのは完全ボルトオン。しかもカーボン製。そしてさらにデザインセンスも秀逸な逸品であります!
製作者はスペインのBOTT POWER
製作者はスペインのコンストラクター「BOTT POWER」。過去に当サイトでは、同社が製作したビューエルをベースにしたパイクスピークレーサー「XR1R」をご紹介しました。この「XR1R」、ビューエルがベースとは思えない、スポーツスター的な見事なカーボン外装に目が行きがちですが……。
実はオリジナルのチタンフレームを採用していました。エンジンを剛性メンバーにするビューエルのアイデアを活かしつつ、さらなる軽量化を図るために製作されたもの。
ということで、BOTT POWERは本来的には技術がウリ。そして常にビューエルをベースにしてきた。そしてデザインセンスも高い……そういうコンストラクターなのであります。
BOTT POWERがヤマハ車向けキットを製作!
そんなBOTT POWERが制作したカスタム車両「XR9 Carbona」がコチラ!
ちょっと驚いたのが、今回のベース車両に選ばれたのはビューエルではなく、ヤマハ「MT-09」&「XSR900」なのであります。推測ではありますが、ビューエルの現存車両が減ってきているのかも知れませんね。しかしながら、BOTT POWERの技術力をより多くの人が体感できるようになるわけで、それはそれで吉報でしょう。
さて「XR9 Carbona」はBOTT POWERが2017年のパイクスピークレースにて2つのカテゴリーで優勝、総合4位でフィニッシュした経験に基づいて計画されています。つまり「公道を走ることができる高性能なモーターサイクル」がテーマです。
一方で「ヤマハ車のボルトオンカスタム」と聞いてピンと来た人もいらっしゃると思います。そう、「XR9 Carbona」はヤマハがヨーロッパで展開しているYard Built作品なのであります。
ですので、フレームやエンジンといった車両の根幹を成すメイン箇所はフルノーマル状態を維持しているのです。
「XR9 Carbona」はカーボン製の外装を採用した完全ボルトオンKIT!
フラットトラッカー的な雰囲気を醸し出す「XR9 Carbona」は、4つのアッセンブリー(複数の部品が組み立てられた状態のパーツ)とそれ以外の細かなパーツで構成されています。
ちなみにアッセンブリーは、このヘッドライトマウント的なフロントプレート(デイランニングライトとして機能する2つのLEDを含む)と、
ガソリンタンクカバー、ラジエーターカバー、シートカウル(ゼッケンプレート風サイドカウル含む)の4パーツとなっています。
さらに、タンクカバーとシートカウルはカーボン製!クオリティの高さと優れたデザインセンスに驚かされます。
しかも……「公道を走ることができる」と謳っている通り、カーボン製シートカウルにはウィンカーとテールライトが収納されておりまして……
ラジエーターカバーアッセンブリーには、一体化されたウィングレットと共に、2つのヘッドライト(ロー/ハイ)を装備しているのであります!(このライト搭載位置は日本の道路交通法規に適合するか不明です……)
上記のアッセンブリーには、取り付けに必要なボルトやケーブルなどもすべて含まれています。海外カスタムパーツだとこのあたりが不親切だったりしますが、これは嬉しいですね!
追加パーツでパフォーマンス向上!
BOTT POWERは、この「XR9 Carbona」のKITに加えて、軽量化と高出力化を実現するためのスペシャルオプションパーツもランアップしています。
スペシャルオプションパーツとは、BOTT POWERが掲げたテーマのうちの「高性能なモーターサイクル」を実現するための要素ということですね。
日本からも購入できる!
ということで今回は、BOTT POWERが発表したカスタムバイク「XR9 Carbona」をご紹介しました。
そしてなんと、この「XR9 Carbona」KITはネット通販で購入可能なのです!ご興味を持たれた方は是非、BOTT POWERのウェブサイトを覗いてみてください!