マフラーの選び方のポイントと交換の手順を分かりやすくご紹介!

マフラー交換したいけど、メーカーも種類も形もいろいろあって、どれがいいのか分からない……。そんなお悩みかかえてませんか?

実はそんなに複雑じゃないんです。大きく分けると2種類だけですし、材質が分かればどんな用途に向いているかもすぐにわかっちゃいます。交換手順も意外とカンタンですし、初心者のはじめてカスタムにもオススメですよ。

 

マフラーのタイプは大きく分けて2つ

まずは押さえておきたいマフラーのタイプについて。大きく分けて”スリップオンタイプ“と、”フルエキゾーストタイプ“の2種類があります。

 

サイレンサーのみのスリップオンタイプ

スリップオンタイプは、”後端のサイレンサー部分だけ脱着ができるお手軽マフラー”です。

バイクの性能アップはそれほど期待できませんが、マフラーの費用も20,000円前後〜と安めで交換の手間もかからないのでちょっとカスタム感を出したい人向けといえるでしょう。

 

排気管からサイレンサーまでフルエキゾーストタイプ

フルエキゾーストタイプは、サイレンサーから排気管まで”エンジンからの排気部分全てを交換するタイプ”です。

マフラーの価格はスリップオンタイプに比べ400ccクラスの単気筒エンジン用でも35,000円〜、4気筒では70,000円~と高額で、交換の手間もかかりますが、大きな軽量化やバイク性能の向上が期待できるので、本格的にマフラー交換をしてバイクの性能アップを求める方に向いています。

 

耐久性や音質に影響するマフラーの材質

じゃあマフラーの良し悪しを決めるのはタイプだけなのかというとそんなことはありません。排気音の音質や耐久性にも関わるマフラーの材質についても押さえておきましょう!選ぶ際の基準にもなりますよ。

 

高価で高性能なカーボン

レーシーな雰囲気のマフラーが欲しい方はカーボン(カーボンファイバー)がおすすめ。合成繊維を高温で炭化させて作っている、軽量で剛性が高く、熱にも強いという万能素材です。剛性はとても高いですが、金属のような衝撃を与えると伸びる粘りの性質がないため、強い衝撃を受けると割れることもあります。カーボンマフラーはクセのない、やや低温寄りの素直な音質です。

レース用バイクやレーシングカーのパーツにもよく用いられています。透けて見える繊維の折り目が美しいカーボンは一目でそれと分かり、ドレスアップ用マフラーとしても人気がありますが、加工に手間がかかるので価格が6万円前後〜ととても高価です。懐に余裕があって「とにかく見た目にこだわりたい!」「とにかくレーシーさを追求したい!」という方向けです。

 

軽くて丈夫かつ美しい!チタン

チタンマフラーはより自分のバイクの存在を主張させたい方に向いています。虹色グラデーションの焼き色がとにかく美しく、離れて見てもそれと分かる”存在感の高さ”がその理由。インスタ映えも間違えなし!

一般的なスチールやステンレスに比べるととても軽く、さらに硬くて錆にも強いので、少々のことでは傷がつかないタフさも魅力です。高性能なことからカーボンと並ぶバイクレース用のマフラーとしても定番ですが、値段が5万5,000円〜と高めなのでバイカー憧れのマフラーともいえます。

乾いた甲高い排気音が特徴で、高回転まで回した時の気持ちよさは随一。焼けが進むごとに音質も変化していく楽しみもあります。見た目の美しさと軽量、傷が付きにくい高耐久性を求めるならチタン一択となるでしょう。

 

コスパよく排気音もいいステンレス

錆に強く値段も2万5,000円〜と比較的安いステンレスは、お金をかけずにカスタムしたい方におすすめです。

マフラーとして最も一般的で、鉄にクロームなどの素材を混ぜて加工された素材です。鉄(スチール)に比べると軽く、錆にも強い特長があります。

排気音はチタンより抑えめですが、やや甲高くなる傾向にあり、”音”にこだわってあえてステンレスを選ぶバイカーも多いです。使い込むと熱による焼けが生じ、深い味わいが出てくることもチタン同様。そこまで性能にこだわりがないなら、ステンレスはコスパ最高の選択肢です。

 

純正に多いスチールは重いが安い

スチール(鉄)は加工がしやすく2万円代が大半と安価で、多くの純正マフラーに使われています。ここまで紹介した素材に比べると錆に弱く、重量も重いとデメリット多し。それでもやや低音寄りの少しこもったような排気音は、スチール独特。愛好する一部のバイカーに支持されています。

 

意外とカンタンなマフラー交換

素材ごとの性質を理解したところでマフラー交換の手順を見ていきましょう。必要工具を揃えたり、交換できる場所の確保さえできればそれほど難しくありません。初めて交換する際はすこし手間取るかもしれませんが、その分バイクにも愛着が湧いていきますよ。

まずはマフラー交換の前準備として工具を揃えるところから始まりますが、一般的にマフラー交換でよく使われている工具は次の通りです。

 

マフラー交換に必要な工具・部品と手順

  • ソケットやメガネレンチ(車種により 8mmから14mmあたりが一般的)
  • 6角レンチ(スリップオンタイプの場合)
  • ニッパー
  • マイナスドライバー
  • 段ボール
  • 交換用ガスケット(フルエキゾーストの場合)
  • 耐熱グリス(カッパーグリスなど)

 

必要なのはたったこれだけ。ホームセンターでほとんど揃いますし、ガスケットやグリスもバイク量販店でカンタンに手に入ります。購入したマフラーに説明書が入っており、必要工具も明記されている場合がほとんどですし、不安な方はそちらを参考に揃えてみるのも手です。

ちなみに段ボールはマフラーを置いた際にマフラーに傷がつかないようにする緩衝材として使用するので厚めの布地や梱包材なんかでもOKです。

 

ラクラクなスリップオンの交換

道具を確認したところでまずはスリップオンタイプから。サイレンサーを固定しているナットやボルトなどを緩め、バイク後方に引き抜く形で取り外します。取り外した後、新しいサイレンサーと合わさるエキパイ部分に汚れが付着していたら、クリーナーなどで洗浄しておきましょう。

 

サイレンサーの取り外しができたら、スリップオンタイプのマフラーを今度はバイク前方に向かって差し込み、取り付けボルトをしっかり締めて完成です。取り付けが終わったらエンジンをかけ、軽くエンジンを回して排気漏れやビビリ音などがないかを確認しましょう。ビビリ音が出る場合はナット類の締め付けを忘れている可能性大なので、もう1度増し締めをしつつ見直していきましょう。

 

フルエキはまず取り外しに一手間

次にフルエキゾーストタイプの交換手順です。まずはエキゾーストパイプ(エキパイ)とエンジンの排気ポートとを結合しているフランジボルトを緩めます。この時1本ずつ緩めていくのではなく、例えば4気筒なら4本のエキパイ結合部を平均的に緩めていきましょう。

 

フランジボルトが緩んだら、サイレンサー部分とバイク車体を固定しているボルトを緩めマフラーを取り外します。マフラーが外れたら、ガスケットがエンジン側に残っていないかを確認します。固着して取れない場合はマイナスドライバーやペンチなどを使ってはがしましょう。ガスケットを外したら、取り外した逆の手順でマフラーを取り付けていきます。

 

フルエキは取り付けにもひと工夫

まずはサイレンサー部分をバイク車体に引っ掛け、エンジン側を仮止めしていきます。新品のガスケットを忘れずに取り付け、エキパイと排気ポートを仮止めしていきましょう。

ガスケットを挟み込むようにしてマフラーを装着していきますが、そのままだとガスケットが落下しやすいです。耐熱グリスを薄く塗り、接着剤変わりにして使うとガスケットが落下しにくくなりますよ。

 

マフラーのサイレンサー側とエンジン側のボルトがすべて仮止めできたら、エンジン側から均等に締め付けていきます。

取り付けが終わったら、マフラーが曲がって取り付いていないかを確認しましょう。少しバイクから離れて見てみると分かりやすいです。すぐにでもエンジンをかけたくなりますが、ちょっと待って!

 

交換後はエンジン始動前に脱脂洗浄を!

エンジンをかける前にまずはマフラーに着いた油分を落としましょう。マフラーに油分が付着していると、油分が残っている部分だけ焼けやすくなってしまい、せっかくの焼き色にムラが生じてしまいます。クリーナーを使って脱脂洗浄はマストです。

終わったら、いよいよエンジンをかけ排気漏れがないかをチェックします。確認にはティッシュを垂らし、ティッシュが揺れないかを見ると分かりやすいですよ。

 

純正マフラーは残しておこう

無事作業を終えれば、すっかりカッコよくなった愛車とご対面!

でも傍らに転がっている純正のマフラーちょっと邪魔ですよね。捨てたりオークションやショップなどで売ったりしたくなるかもしれませんが、ぜひ手元に残しておきましょう。バイクを転倒させてマフラーが大きく傷ついたり、破損したときのスペアマフラーになりますし、交換したマフラーでは車検に通らないなんてときに、純正マフラーに戻して車検対応させることもできたりとまだまだ役立ちます。

 

新しいマフラーで今までとは違った排気音をBGMに、快適なバイクライフを思う存分楽しんでくださいね!

サクミライ

サクミライ

読書とバイク・車など乗りものが大好きで、長らくレースにも参戦していました。週末はツーリングや自転車でお気に入りのコースを走っていたりします。