中古シリンダーを買ったはいいけど「シリンダーの中を見たら、クロスハッチが全く見当たらないよ!やられたぜ〜!」なんてことは、某オークションで入手した時などにはよくある話。シリンダー内はピストンリングと擦れているので、走行距離に応じてクロスハッチも次第に無くなっていきますから。でもクロスハッチ成形を自分でもできるなら、やってみたいと思いませんか?
クロスハッチ成形が出来ちゃう「ホーニングヘッド」
![レストアするならシリンダー内部にも気を使いたい!クロスハッチを自力で成形](https://forride.jp/wp-content/uploads/2016/06/02-640x427.jpg)
自分でクロスハッチ成形が出来ちゃうのがこの「ホーニングヘッド」です。スプリングの力でシリンダー内部に入れると砥石が広がる工具なのです。
自力でクロスハッチを形成
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今回は阿佐ヶ谷の太洋モータースさんで、場所とホーニングヘッドをお借りして、クロスハッチを形成してみます。
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エアドリルにホーニングヘッドを取り付けて、ホーニングヘッドの砥石とシリンダー内には若干オイルを付けた状態で研磨します。普通はボーリング屋さんなどでやってもらう作業ですが、簡易的なものならこれでやれます。超簡単です!
ほんの数秒でクロスハッチが完成!
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ホンの数秒でクロスハッチが出来ました。但し、やり過ぎるとボアが研磨され過ぎてしまうので要注意です。本当に速攻で削れるので、削り過ぎには細心の注意を払って作業しましょう。
ひと手間かけるだけで、油膜保持の安心感がアップします。趣味のレストアにおいて、クロスハッチ成形は油膜保持には欠かせない加工ですぞ!
Writer:
NANDY小菅