いまいちど確認しておきたい!ライダー・ドライバーの合図まとめ

もう皆さんの常識になって久しいと思われるクルマに乗っているときのいろいろな合図ですが、場合によっては誤解を生んでしまうかもしれません。誤って知ってしまった合図や、地域によって意味が変わる合図などは思いがけない事故につながってしまうかもしれません。いま一度確認してみましょう。

また、今回はクラクションについては「やむを得ない場合以外では鳴らしてはいけない」と道交法で定められており、非常にグレーゾーンなので取り扱いません。

 

まずはライダーのハンドサインについて

最近よく耳にするようになった「ヤエー」、昔からよくある挙手などあります。まずはウォーミングアップもかねてライダーのハンドサインから見ていきましょう。

 

「YAEH(ヤエー)」

もともとYEAH!のスペルミスからこの名前がついてしまったこちらのハンドサインは、つまるところピースサインです。「バイクって楽しいよね」「気を付けてね」「ラブアンドピース」などのポジティブなメッセージを挨拶的に交わすべく生まれたハンドサインです。

気を付けないといけないのは、あくまでこれは「自分が勝手にする行為」ですので、返礼ならぬ返ヤエーがなかったとしてもどうこう思ってはいけない、ということです。あくまで平和を願うハンドサインなのですから、ネガティブなことを持ち込むのはやめましょう。

 

また、感謝を伝える際に手刀やお辞儀だけじゃ不愛想かな、と思う方がピースサインを「ありがとう」という意味で使うケースもあります。こちらのほうがしっくりくるかもしれませんね。

 

手をあげる、手刀

「ごめんなさい」「ありがとう」を伝えるハンドサインです。例えば道を譲られた時、すり抜けで先頭まで来てしまったとき、何かで助けてもらった時などにこのハンドサインを使います。

 

しかし、目線や顔を向けずにこのサインをすると、誰に対してのハンドサインなのかいまいちわかりにくいことがあります。フルフェイスヘルメットの場合、顔全体を対象に向けないとなかなか伝わりにくいので、真意が伝わりにくいかもしれません。余裕があれば意図的に視線をあげることも重要です。

また、挙手は後ろや周りのドライバーに対して「停止して」「注目して」の合図ともとられかねません。角度などにも気を付けて使用しましょう。

 

手信号

主にハーレーの旧車などには「ウィンカーがない」バイクが多く見られます。もともとウィンカーが装着されていないので車検などは問題ないのですが、そういったバイクに乗っているライダーは公道で乗る際には手信号が義務付けられています。

 

ですので、右左折レーンにいるのにウィンカーがついていなく、それでいて腕を直角に曲げたり、まっすぐ水平に伸ばしているライダーがいたら、そのハンドサインはウィンカーとしての意味があります。ごくまれにしか見かけませんが、非常に注意してみてあげないと事故につながってしまいますので覚えておいておきたいですね。

 

手を下げる

カーブや直線にかかわらずによく見るこちらのハンドサインは「速度下げて」の意味を持ちます。その先で事故が起きていたり、落下物があったり、警察がネズミ捕りをしていたり、理由は様々ですがとりあえず「速度を落としたほうがいい」という意味のハンドサインです。

 

基本的に善意によるものなので、もしされたら「ありがとう」「了解」を伝えるのがよいでしょう。安全を促進するライダーを増やすためにも、こう言った合図をしてくれる人に対してはとてもポジティブに接するということは非常に大事です。

 

ハザードランプ、ウィンカー、パッシングライトなど

次は電装系の合図についてです。こちらはクルマもバイクも使う、非常に汎用性の高いサインです。しかし使い勝手が良いため、多種多様な意味が生まれ複雑になってしまった感も否めません。整理しなおすという意味も含めてここで復習してみましょう。

 

ハザードランプ

「ありがとう」「どうぞ」「注意」を示すこちらのサインはおそらく一番多く使われるサインだと思います。具体的な例としては、車線に入れてくれてありがとう、追い越しどうぞ、駐停車するので注意してください、この先事故・渋滞です、など主に後続車にメッセージを送る際に使われます。

 

そのほかにも激しい雨や濃霧で追突されそうなときはハザードランプを点けて自分の存在を主張することもあります。さまざまな用途がありますが、先述した通り「ありがとう」「どうぞ」「注意」の3つがコンセプトにありますので、それさえ踏まえていれば問題ないかと思われます。

 

ウィンカー

意外と知られていないのがウィンカーによるメッセージ。本来方向指示器としての用途があり、そのイメージが強すぎてなかなか想像できないかもしれませんが、実は次のような使い方があります。

高速道路などの右車線で右ウィンカーを点灯させるのは「前に行きたいから譲ってほしい」、左車線での左ウィンカーは「停車したい」だけではなく「追い越しどうぞ」などの意思表示として使われます。

 

後ろにバイクのツーリング団体がいた時には左ウィンカーを出しつつ少し右にスペースを開けてあげると、お互いストレスフリーなドライブができるようになりますので、もしそのタイミングに遭遇したらぜひお試しください。

 

パッシングライト

基本的に対向車からの合図で、「右折どうぞ」「お先にどうぞ」という譲り系メッセージと、「ハイビームがまぶしい」「ちゃんとライトつけて」「ネズミ捕り注意」などの注意系メッセージがあります。

 

最近では横断歩道で歩行者が待っている際に、対向車に停止を促すパッシングライトというのも流行りつつあります。

諸説ありますが、最初に挙げた譲り系メッセージは地域によってまったく逆の意味になったりしてしまいます。ざっくばらんに言ってしまうと関東では「どうぞ」、関西では「待ってろ」というメッセージ性の違いがあります。東西逆の地域に出向く際にはまず周りの車を観察することが重要です。また、地域によってローカルルールも存在するため、誤解から事故を起こさないためにも要注意です。

ごくまれに「遅いから譲れ」という後続車からのパッシングもありますが、極力そういった人とは関わらないように早めに譲ってしまいましょう。

 

いかがだったでしょうか。当たり前のことが多かったかもしれませんが、中には知らなかった合図もあったのではないでしょうか。非言語的コミュニケーションは誤解が起きやすく、事故を避けるためのものが逆に事故につながってしまうなどの不幸なケースもあります。共通の正解をしっかりと確立させることで誤解を減らしていけるといいですね。