フルモデルチェンジしたホンダ「Gold Wing」の歩みを2分で復習!初代はスポーツモデルだった!?

昨秋に開催された東京モーターショーにて世界初公開されたホンダ「Gold Wing」。17年ぶりにフルモデルチェンジしたところ、年間販売台数を1か月で売切る想定外の大人気ぶりとなっています。

そこで今回は、同車の歩みをささっと振り返りつつ、新しくなったプレミアムツアラー「Gold Wing」をご紹介しましょう!

 

コレが初代「Gold WIng」だ!

さて、まずは初代「Gold Wing」。1974年に発表、翌1975年よりアメリカにて発売が開始されたモデル「GL1000」こそが、今に繋がる「Gold Wing」の源流です。

水冷4サイクル水平対向4気筒OHCエンジンの総排気量は999cc。最高出力は80PS / 7,500rpmと当時としては圧倒的なハイパワーでしたが、車両重量265kgと、コチラも異例なほどの重量級でした。

一方で、低重心を実現するエンジン、シート下にガソリンタンクを配置。通常のタンクに該当する部分はダミーとされ、そこには電装系・ラジエーターリザーバタンク・着脱式のキックスターターを搭載するなど、斬新な設計がウリのスポーツモデルとして出発しました。

 

2代目でツアラーの要素が加わった!

1980年の2代目からはオハイオ州で生産された「Gold Wing」。エンジンは、ボアが72mmから75mmとされ、総排気量が1,085㏄まで拡大されています。

「GL1100 インターステイト」と呼ばれた本モデルは、ステレオシステムまで標準装備。ツアラーとしての歩みを始めました。

 

3代目で前輪が16インチ化された!

1984年から発売されたフルモデルチェンジ車両が「GL1200」。既にツアラーとして完成の域に達しています。エンジンは、ボア×ストローク=75.5×66.0mmとされ、総排気量は1,182ccにまで拡大。

またフロントホイールが16インチ化されているのも特徴です。

 

4代目は四輪車感覚の豪華な装備が自慢!

従来のモーターサイクルの概念を一新すべく、二輪車の持つ爽快感溢れる乗り心地に加え、四輪車感覚の極めて豪華な装備がもたらす快適さをあわせもつ豪壮なグランドツアラーとして仕上げたのが、1988年より製造販売が開始された4代目「GL1500」。本モデルよりホンダ自身の手により正式に日本でも輸入販売が開始されました。

新開発された低振動・高トルク・低重心の水冷4サイクル水平対向6気筒1.5L(総排気量1,520cc・97PS / 5,000rpm)エンジンは、高い静粛性とスムーズで力強い出力特性をあわせて実現。クランクシャフトは、クランク・ピンを60度位相させることで、よりきめ細かな等間隔爆発(120度)を実現し、水平対向エンジンの持つ低振動性とあいまって、いっそうスムーズな出力特性を発揮していました。

 

5代目は1,800ccにまで排気量アップ!

2001年に発売が開始されたのが5代目となる「GL1800」。低重心の新設計水冷4ストロークOHC水平対向6気筒1,800ccエンジンを搭載。余裕あるパワーを実現するとともに、三元触媒システム「HECS3」の採用により世界最高水準の環境性能を実現していました。

また軽量、剛性に優れた新設計のアルミフレームの採用や、最適なライディングポジションなどにより、取り回しのよい操作性が可能。パッセンジャーシートは、ファーストクラス感覚の乗り心地を追求し、ロングツーリングでも疲労の少ない設計とされていました。

 

新型「Gold Wing」は6代目なのだ!

さて、最後になりますが、最新型=6代目となる「Gold Wing」をご紹介しましょう。

今回のモデルチェンジでは、モーターサイクルがもつ魅力の原点に立ち返り“走りの高揚感” “操る楽しさ”を実現するため、快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現するホンダ独自の二輪車用ダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを採用するなど、車体とエンジンが新開発されています。

 

機能性と上質さを追求したコンパクトなデザインに加え、数々の先進装備を採用するなど、パッセンジャーとともに最上の感動を共有できるモーターサイクルとして、17年ぶりに全面刷新されました。

 

フレームは、しなやかさと剛性感を兼ね備えた軽量のアルミツインチューブ式を継承。

 

ダブルウィッシュボーンフロントサスペンションを採用することで、居住性向上とマス集中化を図るとともに、従来比38kgの軽量化により、取り回しのしやすさは大幅に向上。

市街地からロングツーリングまで幅広い用途に使用できるものとしています。

 

エンジンは、モーターサイクルでは唯一無二の水平対向6気筒エンジンの形式を継承しながら、軽量コンパクト化を図るため全てを新設計しています。

  • ボアピッチ、左右シリンダーオフセット量を見直すことで、エンジン前部から左シリンダーヘッド後端までのエンジン長を従来に比べ29mm短縮してコンパクト化。
  • バルブ駆動方式にユニカムバルブトレインを採用するなど、従来に比べエンジン単体で約6.2kgの軽量化を実現。
  • ジェネレーター(発電装置)とスターターモーターの機能を一つに統合したISG(Integrated Starter Generator)を大型二輪車に初採用し、軽量コンパクト化とエンジン始動時の静粛性を向上。

といった仕様により、低回転域でのトルクフルな特性により、ゆったりとしたクルーズ性能とダイナミックな加速性能を実現するとともに、燃焼効率の追求などにより燃費性能を従来モデル比で7km/L向上させています。

 

トランスミッションには6速マニュアルタイプに加え、さらなる知能化を図った三世代目となるホンダ独自の7速Dual Clutch Transmission(DCT)を採用

微速前後進機能を追加するなど扱いやすさの向上を図りました。

 

エンジン&フレーム、機能パーツの刷新により基礎体力を大幅に向上させただけでなく、ツアラーとしての使い勝手も向上させています。例えば……

スクリーン角度 / 高さを無段階で調整できる電動スクリーンの採用により、走行シーンや好みに応じた適切なウインドプロテクションを確保しているほか……

 

リアトランクとサドルバッグのラゲッジスペースは、3泊4日2人分相当の荷物量を目安に合計110Lの容量を確保しています。詳細は省きますが、スロットルバイワイヤ採用をはじめ、電子制御系も搭載しています。

 

6代目「Gold Wing」は2タイプ!

6代目「Gold Wing」は、リアトランクとサドルバックを標準装備とした「Gold Wing Tour」と……

 

サドルバックのみを標準装備した「Gold Wing」という2タイプのラインアップ。

「Gold Wing Tour」には、DCTを装備した「Gold Wing Tour Dual Clutch Transmission <AIRBAG>」も別タイプとして設定されています。

 

6代目「Gold Wing」のカラーラインアップ

「Gold Wing Tour Dual Clutch Transmission」は、最上級モデルに相応しいシックで豪華な存在感を演出する”キャンディー アーダント レッド”と漆黒のブラックメタリックの2トーンカラー。

 

「Gold Wing Tour」は、DCTモデルと同じ”キャンディー アーダント レッド”のほか……

 

はつらつとした輝きと上質感を兼ね備えた”パール グレア ホワイト”と……

 

高い彩度とともに深みを感じさせる”パール ホークスアイ ブルー”の3色設定とされています。

 

「Gold Wing」の方には、”キャンディー アーダント レッド”のほか……

 

陽光を反射するサラブレッドの躍動美をイメージした”パール スタリオン ブラウン”と……

 

先進性を感じさせるとともに、硬質でエッジの際立つボディーを強調する”マット マジェスティック シルバー メタリック”の3色設定とされています。

 

発売日と価格は?

今回は、18年ぶりにフルモデルチェンジされて6代目となった「Gold Wing」と、同車の歩みを振り返ってみました。

その発売日は4月2日。もう始まっていますね!そして車両本体価格(消費税込み)は………

  • Gold Wing:273万2,400円
  • Gold Wing Tour(キャンディー アーダント レッド、パール グレア ホワイト):295万9,200円
  • Gold Wing Tour(パール ホークスアイ ブルー):301万3,200円
  • Gold Wing Tour Dual Clutch Transmission <AIRBAG>:331万5,600円

です。モデルチェンジの内容と機能性・快適性を考慮すれば、むしろ安価ではないでしょうか?

 

6代目「Gold Wing」のスペック

<  >内は「Gold Wing Tour」、[  ]内は「Gold Wing Tour Dual Clutch Transmission <AIRBAG>」。

  • 全長×全幅×全高:2,475<2,575>[2,575]×925[905]×1,340<1,340>[1,340]mm
  • ホイールベース:1,695mm
  • シート高:745mm
  • 車両重量:365kg〈379kg〉[383]
  • エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストロークOHC(ユニカム)水平対向6気筒
  • 総排気量:1,833cc
  • 内径×行程:73.0×73.0mm
  • 圧縮比:10.5
  • 最高出力:93kW(126PS)/ 5,500rpm
  • 最大トルク:170N・m(17.3kgf・m)/ 4,500rpm

 

参考-ホンダ
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。