ホンダと言ったらこの名車!飛ぶように売れたバイク3選

後に名車と呼ばれるために必要なことは何でしょうか?

  • 技術的なブレイクスルー?
  • エポックメイキングなデザイン?
  • それまで他社が目をつけていなかった、ニッチな分野の開拓?

いろんな条件があると思います。とはいえ、残念ながら発売当時はそれらを評価されずに消えていったモデルも数多い中、まれに造り手側が「ありあわせで作って、なんでこんなに人気がでたの?」と後々戸惑うものまであります。

 

今回の記事では「飛ぶように売れた」=その当時を代表する人気車≒名車として定義して、筆者なりのホンダの名車を歴代から三選してみました。

 

CB750

  • 量産車として初の四気筒(かつ当時としては最大クラスの排気量)採用
  • 後の四気筒車のフォーマットともいえるデザイン
  • 四気筒の量産車の分野開拓

と、前述した名車と呼ばれる要素を全て網羅した上で(だからこそ?)、生産が全く間に合わないほど世界的に売れました。

良く聞く「砂型のK0云々」というのは、当初クランクケースの製造過程で一基作るごとに破壊せざるを得なかった砂の鋳型を、後に大量生産に向いた金型に変更する以前の最初期型モデルのことを指しています。

 

現在ではレーサー直系の四気筒エンジンはあたりまえのものとなっているうえ、レースにおいてもレギュレーションにより、成り立ちそのものが「とんでもないエンジン」は存在していないため上手い例えが思いつきませんが、今でいえば「モトGP用のエンジンをそのまま載せた!」くらいのインパクトは当時あったのではないでしょうか。

 

VT250

1975年の免許制度の変更で、オーバー400ccのバイクに乗るには、合格率1%ともいわれた限定解除試験の合格が必要となることから、アンダー400ccクラスの需要が高まりました。

 

それまでは400ccの廉価版として、同じフレームに250ccエンジンを搭載する例が多かった250ccクラスながら、車検が不要で高速道路も走行できることから人気が高まるにつれ、各社とも250cc専用フレームのモデルを開発して投入しはじめます。

 

そのタイミングでヤマハの放ったのが、レーシングマシンTZ250の直系となるカタログ値35PSを誇る2ストロークエンジンを搭載したRZ250

そのRZに対抗すべく誕生したのが、カタログ値35PSの90度Vツイン4ストロークエンジンを搭載したVT250Fです。

 

かたや2ストローク、かたや4ストロークながら、「倍まわせ」の逸話(※)とレースでの実証・実績を持つホンダならではといえるものですね。

(※)通常2ストロークエンジンは同じ回転数でなら、4ストロークエンジンの倍の燃焼回数≒2倍のパワーを発生できることから、4ストロークで倍の回転数回せば拮抗できるはずという考え方

 

しかしながら、RZに端を発したその後のレーサーレプリカブームでの各社間競争(狂騒?)にまでは性能面・デザイン面ともVTでは追従しきれず、そちらの戦いでの主力機としての座はMVX / NS / NSRといった2ストロークマシンや、CBR等の250cc4気筒マシンに譲ってしまいます。

 

とはいえ、乗り易い・扱い易い・燃費がよい(わりには速い)といった点で評価されたVTシリーズは売れ続け、スポーツバイクユーザーの間口を拡げるという点で巨大な足跡を残し常に一定の販売数を記録しながら脈々と系譜は続いたものの、2017年に新しい排ガス規制への適応ができないことから生産中止となってしまいました。

 

後継車を作るには新たなVツインエンジンの開発が必要となるため、開発費の元を取るためには現状の日本のマーケット単独では厳しいものがあります。

が、現在は高性能一辺倒ながら、今後の成熟の過程で様々な価値観が生まれていくであろうアジア圏の需要次第では復活するかもしれません。

 

スーパーカブ

誕生時よりとことんユーザーのニーズを突き詰めた設計とデザインは、時代に合わせて細部の進化をしながら(時に他社にパクられながら)、CVTのスクーターが全盛となった時代でもしぶとく生き残りました。

  • 創業者 本田宗一郎氏の言葉として有名な「そば屋の出前が片手でも運転できるバイク」としてクラッチレバーを廃した自動遠心クラッチ
  • 女性でも乗り易い形(アンダーボーンフレーム+レッグシールド)と車両サイズ
  • 靴を傷めず、草履でも乗れるシーソー式チェンジペダル
  • 雨や砂埃からチェーンを守ってメンテサイクルを引き延ばしながら、汚れに触れることを避けられるフルチェーンカバー
  • 町の自転車屋さんでもひととおりのメンテナンス・リペアが可能な構造とパーツの流通

等々、逸話の枚挙に暇がありません。

 

とはいえ21世紀の現在、片手で盛り蕎麦を積み上げて運転しているようなそば屋さんを見かけることはありえませんが(笑)、現在に至るまでコンセプトの根幹は変わらずに受け継がれているといえるでしょう。

 

そんなカブの優れた実用性は、日本の戦後のモータリゼーション黎明期において高度成長の一翼を担っただけでなく、世界各国においても・・・・・・特にアジア圏で前世紀に発展途上にあった国で、その成長の原動力の一部であったといって過言ではないでしょう。

 

現在ではそんな国々のモータリゼーションも、こぞって成熟期を迎えつつあり、日本国内以上の需要を抱えた熱いマーケットとなっています。

 

タイで発売されるスーパーカブのカラーリングがカワイイ件

世界中のどこにあてても、もはや名車としての説明は不要ではないでしょうか?

参考ーflickr
本田技研工業株式会社

〒107-8556
東京都港区南青山2-1-1
TEL. 03-3423-1111(代表)
Home