70年代の2ストネイキッド スズキ「GT380」が走りも見た目もイケてるカフェレーサーに大変身!

GT380 The motoworks

ニューヨークに拠点を置くThe MotoWorksは、高品質な自社製カスタムパーツとカフェレーサーをメインとしたカスタムバイクを手掛けています。その代表であるショーン・ペレティエ氏が今回テーマとしたのは、パフォーマンスとスポーツ性の追求。1970年代の歴史的2ストネイキッド、スズキ「GT380」をベースにパールホワイトが目を引くカフェレーサーとして完成させました。

 

ベースは乗りやすさを重視した2ストネイキッド

スズキGT380

スズキ「GT380」(1972)

まずベースとなったGT380についておさらいしておきましょう。2ストローク3気筒エンジンを搭載したGTシリーズの末弟として知られるモデルで、サンパチという愛称で親しまれました。

 

販売された1970年代当時は、スポーツネイキッド全盛期。ライバルとなるカワサキSSシリーズが限界性能を追求し続けてたのに対し、GTシリーズは真逆のキャラクターが与えられていました。スポーツ性は確保しつつも、ツーリングだって気軽に楽しめるほど低速域から扱いやすく、スムーズに吹け上がるエンジン特性を実現。優れた車体バランスや3気筒なのに4本出しマフラーという見た目のインパクトもあり、「フレンドリーな2ストネイキッド」として国内外で人気を博しました。

 

メカメカしさと温かみが同居するカフェレーサー

GT380 The motoworks

そんなGT380も、ショーンの手にかかればあっという間にイケイケなカフェレーサーに大変身!3Dでデザインされたという車体は、フレームから手が入っています。跳ね上がったテールを実現しているシートフレームはもちろん新造。燃料タンクカバーやショートテール、そしてフロントフェンダーやハーフカウルに至るまでFRPでワンオフされています。

 

GT380 The motoworks

ヘッドライトもかなり特徴的。遠目には普通の角目に見えますが、ブラックアウトしたケースに丸型のLEDタイプを設置しています。ウインドスクリーンの形状も相まって、フロントの形状はスズキの名車「カタナ」を彷彿とさせるイメージです。ビルダーは明確には言及していませんが、歴史的な名車をリスペクトしているのでしょうね。

 

GT380 The motoworks

バックからのスタイルも素直にカッコいい!特に注目したいのが、オリジナルの薄型テールライト。まったく存在感を感じさせないほどで、リア周りをスッキリとさせています。

 

GT380 The motoworks

さらにカフェレーサーとしての完成度を高めているパーツといえるのが、ライトブラウンのシングルシート。ホワイトパールを基調とする機械的なイメージの強いボディワークの中に、クラシカルさと温かみが感じられるほどです。

 

軽量ミドルスポーツのような乗り心地

GT380 The motoworks

走りもしっかり強化。倒立フォークにリアのモノショック、そしてラジアルマウントキャリパーにリアの2POTキャリパーと、足回りは近代化と高性能化が図られています

 

GT380 The motoworks

特に、リアサスリンクまわりのメカメカしさといったら……!サンパチのシンプルなパイプフレームも味がありましたが、コンピュータによる精密な加工で削り出されたアルミパーツの組み合わせがたまりません。

 

GT380 The motoworks

マフラーはチャンバーも含め一式変更。4本出しから、レーシーな3本出しになっています。前者は重厚なイメージのオリジナルにはぴったりでしたし、消音性にも寄与していましたが、ここまで走りに向いた仕様ともなれば、やはり後者の方がピッタリですね。

 

実際、その乗り味はかなり軽快な模様。ショーンも下記のようにコメントしています。

「非常に扱いやすいCBR600に乗っているような感覚です。そして、高性能なブレーキングと加速下で目立ったテールの沈み込みがありません。リーンインは素早く、バイクはコーナーで心地いいグリップ感があります」

見た目も走りもイケてるGT380カフェレーサー。一度でいいから乗ってみたい!

The MotoWorks

公式サイト

石川 順一

石川 順一

理学の博士号をとったものの、趣味が高じてライター稼業に流れてきた変人。やっぱりクルマとバイクにはロマンがあるよね。