伝説の匠が現代の「Z」をカスタム!カワサキ「Z900RS」カスタムプロジェクト”Bito R&D”はディテールに注目したい!

10月に開催された第45回 東京モーターショー 2017で世界初公開され、12月に早くも国内販売が開始されたカワサキ「Z900RS」。

 

クラシカルな雰囲気を漂わせたスタイルに現代のクラフトマンシップを融合させたレトロスポーツ、「Z900RS」。

始動した瞬間から乗り手を昂ぶらせるエキゾーストサウンド、滑らかに加速するエンジン特性、自然なハンドリングなど、すべてが感性とリンクするライディングフィールを提供します。

外観はシンプルで洗練されたデザインを追及。今なお語り継がれる名車「Z1」からインスピレーションを受けたティアドロップフューエルタンクやエンジンカバーをはじめ、テールカウル、ホイール、ボルト類に至るまでこだわりが随所に盛り込まれています。

 

エンジンはカワサキ伝統の並列4気筒を搭載。低中速回転域でのトルクを重視した特性でパワーと扱いやすさを高い次元で両立しています。エンジンカバーはすべてアルミダイキャスト製で高級感を演出。特有の光沢を放ち美しさを際立たせます。

 

サスペンションには倒立フロントフォークとホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを装備。高いスポーツ性と快適性を獲得しています。

 

さらにライダーサポート技術、カワサキ・トラクション・コントロールやマルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなど先進のテクノロジーや高性能な装備を多数採用。ストリートを悠然と走るだけでも楽しく、ツーリングやスポーツ走行など、様々なシーンでそのレトロモダンな魅力を十分に感じる事ができるモデルになっていました。

 

カラーラインアップは”キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジ”と”メタリックスパークブラック”の2色。車両本体価格(消費税込み)は……前者が132万8,400円、後者が129万6,000円です。

 

Z900RS Custom by Bito R&D

さて、ここからが本題の「Z900RS」をBito R&D がカスタムした「Z900RS Custom by Bito R&D」です。東京モーターショー会場でご覧になった方も少なくないことでしょう。

AMAスーパーバイク選手権に臨んでいたヨシムラR&Dのメカニックとして腕を磨いた美藤さんが独立して設立したBito R&Dが、自身の望む「Z」をと製作したモデルです。

 

エンジン&フレームといった車両の基本骨格はノーマルのままに、美藤さんが乗りたい・所有したい「Z」ということで……

 

前後ホイールはBito R&Dの代名詞とも言える”JB-POWER”のMAGTANを装備。サイズは前が3.00-18、後は4.50-18。

「Z900RS」の走りは現代的でたしかに軽快で良く曲がる。けれど、自分だったらもう少しリラックスしてゆったり乗れたほうがいいかな。そう思って18インチに、タイヤもあえて細めにしてみました。

とのこと。このホイール、重量はノーマルの半分程度であり、ばね下重量の軽量化により軽快で穏やかなハンドリングを実現します。

フロントブレーキはアルミ削り出し6ピストンに変更。320mmのフローティングディスクはあえて鋳鉄製としています。

 

そして排気系ももちろん”JB-Power”製のチタン製4-1に変更。ノーマルの半分以下という大幅な軽量化に成功しています。しかも美藤さん自らが手曲げしたのだとか。なんと贅沢な……。

が、しかし、ですよ。ここまでは、言葉は悪いですが、割とあり勝ちなメーカーとのタイアップ車両。既存の”JB-Power”製品をテンコ盛りにすれば、それなりにカッコ良く見えるのです。が、本車両の素晴らしいのは……

 

この”可変オフセット式フォークブリッジセット”に現れている、と筆者は感じます。

フォークオフセット量をノーマルの35mmから40mmに変更することが可能な、”JB Power”オリジナルパーツです。渋い所に手を入れています。さらに、オリジナルパイプハンドル+アルミ削り出しバーエンドを装備。そして……

 

14ポジションが可能なアルミ削り出しライディングステップキットを装着。そして、写真がないのが残念ですが、シートには表皮張替&ウレタン加工を施しています。

ということで、ハンドル、シート、ステップというライディングポジションに関わる3点とジオメトリーに関わるトップブリッジを見直すことで、よりリラックスした姿勢でバイクとの一体感を感じられるライディングポジションとしているのです。

 

外観にもこだわり、エンジンハンガーやフェンダーステー、さらにはヘッドライトやウインカーのステーなど、細部にも高品質なアルミ削り出しパーツを採用することで、所有欲を高めつつ……

 

純正パーツと見まがうような本格的なリヤキャリアを装備。これは新しい「Z」を旅の道具として愛用してもらいたい、という願いを表現しています。

実は、リヤホイールのアクスルシャフトには、クイックチェンジ機構が装備されているのだとか。これはメンテナンス性を高めるための工夫なのだとか。

 

いかがでしたでしょうか?今回は、東京モーターショーで公開された「Z900RS Custom by Bito R&D」をご紹介してみました。

レーサーの「Z」を知る美藤さんにとっては、現代に蘇った新しい「Z」は、リラックスして走りを楽しむ、そして所有欲をくすぐるネイキッドモデルであることが分かります。

そしてBito R&Dのウェブサイトを確認したところ、本車両に搭載されたパーツは既に発売が開始っされていない……全く商売っ気がない所も実に素敵。さすが世界のBito R&D、余裕ですね。ファンの方は今後のリリースに期待しましょうね!

 

参考-カワサキBito R&D
Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。