ドイツのハンブルク発、新進気鋭のスタートアップ企業「Metorbike(メトロバイク)」が、内燃機バイクの排気音をサンプリングしたユニークなサウンドシステムを搭載したカフェレーサースタイルの電動モビリティを販売しましたのでご紹介いたします。

ドイツ生まれの電動カフェレーサー「メトロバイク」

初回50台限定の電動バイクメトロバイクは、カフェレーサー好きのマイケルとマービンの若者2名によって製作されました。

祖父のガレージを借りてビンテージのモペッド「Puch X40」をベースに、木材をヤスリで削り、革を縫い付け、アルミを削り出し、部品を塗装し、回路基板をはんだ付けするなどして最初のプロトタイプが完成。

当初は趣味で始めたものの、周囲からの応援に後押しされてビジネス化を決意し、約3年もの開発期間を経て「メトロバイク」が完成しました。

「メトロバイク」は、Puch X40のフレームにアプリリアRS125用のフロントフォーク、マグラ製ディスクブレーキ類、YSSサスペンションなど、高品質なバイクパーツで構成されています。

このバイクは、最高速度を50km以下に抑えることで、ドイツの道路交通法に基づき、二輪免許を取得せずに普通自動車免許で運転することができます。

さらに、GPSトラッカーによる盗難防止装置をオプションで追加することで、万が一盗難された場合でもバイクの位置を正確に特定できるのです。

「メトロバイク」のディテール

メイトバイクのグリップは、クラシカルな雰囲気を演出するために、シートと同色のレザーを使用しています。さらに、グリップにはMetorbikeの文字がレーザー刻印されており、一層の高級感を演出しています。

また、バーエンドミラーに加え、小さいながらも光量の十分なウィンカーが装着されています。Metorbikeのデザインは、細部にまでこだわり抜いた高品質で、走行中の快適性と安全性を確保するために開発されました。

トップブリッジには液晶パネルが埋め込まれており、古典的なスピードメーターの円形デザインが採用されています。この液晶はタッチパネルになっており、操作性に優れているだけでなく、視認性も高く、バッテリー残量や速度計を簡単に確認できます。

始動には便利なキーレスタイプのRFIDチップ付きキーが使用されています。

バッテリーは開閉式のガソリンタンク風ボックス内に格納され、簡単に脱着できます。満充電時の航続距離は最大60kmで、充電時間は約4時間です（充電器により異なります）。

さらに、タンク側面に配置されたロゴは停車時に光るギミックが取り入れられており、メトロバイクの遊び心を感じることができます。

モーターコントローラーには冷却用フィンが装備され、削り出しカバーと一体化したモーターは、エンジン風のミニマルデザインに仕上げられています。

さらに、回生ブレーキによって減速時に電力をバッテリーに戻すことができるため、最大限の航続距離を実現しています。

また、カフェスタイルにぴったりのカウル付きシートのベースプレートは木製で作られています。シート表皮にはビンテージ調のレザーが使用され、ダイアモンドステッチが施されています。さらに、テールランプは木製シートカウルに埋め込まれ、側面には小さなウィンカーが配されています。

二輪車セグメント初のアクティブサウンドシステム

メトロバイクはモーター駆動の電動バイクなのにマフラーが装着されていることに驚いた方もいるかもしれません。しかし、実はそれはスピーカーの役割を果たす「アクティブサウンドシステム」であり、エンジン車と同様にマフラーサウンドを楽しめるバイクなのです。

サウンドは一般的なバイクの排気音やSFの乗り物を彷彿させるもの、電動バイクならではのモーター音など、さまざまなバリエーションが用意されています。また、エンジン始動時や暖気時のサウンド、シフトチェンジした際の細かなサウンドまで、スロットルの動きに応じてリアルに反応します。

もし気になる方は、下記の公式サイトやYouTube動画でサウンドをお楽しみください。

https://youtu.be/goE58eQiHes

オプションパーツも豊富

今回はメトロバイクのスタンダードモデルをご紹介いたしましたが、豊富なオプションから自分好みにカスタマイズすることもでき、スイッチボックスやシート(カラー＆ステッチ)、ボディカラーなど、好みに合わせてアレンジもできます。

マフラーサウンドを自由自在に変更できる画期的な電動カフェレーサー「メトロバイク」は、職人の愛情が込められたユニークな乗り物です。日本でもこのようなスタイリッシュかつユニークな電動モビリティが増えることを期待しています。

「メトロバイク」のスペック