【実録】ネットオークションで買ってみたバイクあれこれ

ネットオークションやフリマサイトでの、バイクの個人間売買。

 

流通および販売・整備の業者を通さないぶん、一般的な販売店からよりも格安に買う/割高に売ることができますので、売り手と買い手の意思疎通がきちんとできた上で、納得づくで取引を終えることができれば互いにWin-Winなのですが。

 

やはり、コンディションに自信がないからこその安値で出している場合や、売り手側に悪気はなくとも(技術、知識レベルにより)把握しきれていない瑕疵があったり、残念ながら端から「騙す」「釣る」つもりでいい加減なものを出品している人も存在します。

 

今回の記事では、取引にあたっての注意点等は省きますが、個人間売買においてどういった前情報でどんなバイクが届いたか、その後どうなったかの実例を紹介してみようと思います。

 

’92 ヤマハ「SRV250」

当時の中古店頭相場は15~25万円といったところです。

 

売主さんとは終始良好なコミュニケーションが取れ、掲載の商品情報や写真ともあわせて、様々な不具合をあらかじめ申告してもらっていました。

・実働状態、かつすぐにでも交換が必要な消耗部品はなし

・スピードメーター(およびオドメーター)不動、修理のための中古パーツつき

・サイレンサーが腐ったためマフラーエンドを切り落として直管状態になっている(音量はそれほどでもない)

 

・ミラーの中の防振ウェイトが外れていて、カラカラガラガラ鳴る

といったところです。

 

これを競合なし最低価格の6万円で落札し、送料は2.5万円でした。現車検品してみたところ聞いていたとおりで、個人間売買としては成功の部類でしょう。

 

いったんはそのまま乗り出ししたのですが、最終的にマフラーやタイヤの交換、妙に効きの悪いブレーキパッド / シューの交換、ミラーへの発泡ウレタン注入、メーター修理、バフがけアルミの腐食部全磨きなおし等、最終的な乗り出し価格は15万円ほどになる計算です。

 

現在も手元にあり、そのうち大きいのに乗り切れなくなったときに、乗って眺めて弄って楽しめる?「上がりのバイク」候補として維持しています。

 

’97 カワサキ「スーパーシェルパ」

当時の中古店頭相場は15~25万といったところでしょうか。

 

知人が酔った勢いで一晩に2台落札してしまったうちの1台が、たまたま当時オフ車を探していた私のところにくることになりました。(ちなみにもう一台は3XVのTZR250)

出品者と直接のやりとりは全くできなかったこともあり、前情報としては商品説明に掲載された「日々の通勤に使っている実働状態」のみです。

イニシャルコストは、知人宅からの配送料込で12万円でした。

 

しかしながら、いざ現車が届いてみると・・・・・・実働状態とはいえるものの、どうにもブレーキフィールが良くない。

で、テスト走行の帰り道でブレーキが効きっぱなし(ピストンロック)となり、走行不能となりました。

仕方なしに車載工具でフルードを若干抜いてロックを解き、ブレーキ廻りの過熱が冷めるのを待ってから帰宅して、バラしてみたところが以下画像です。

 

日々乗っていたというには、これはちょっとひどいかもですね。

 

ブレーキラインを全洗浄したうえで、ピストンシール、マスター、フルード交換等で1万円くらいの出費が追加となりました。

同時に予防整備的にフロントフォークのOHも行い、乗り出しトータルは14万円ほどになりました。

現在も手元にあって、元気に走っています。

 

’93 ヤマハ「R1-Z」

当時の中古店頭価格は、2st車値上がりの初期で20~35万円といったところです。

色々な思惑もあり、敢えて「とにかく安く」で探したところ、実働・サビ多めという個体を1円スタートからの競り合いで12万円で落札。配送には2万円ほどかかりました。

 

現車が届いてみると・・・・・・写真では出品者が言ってるほど酷くはなさそうじゃん?とたかをくくっていたものの。

フレームからタンク底までサビだらけで、キックスターター車ながらブースターを繋がないと始動できないくらいバッテリーは弱っていました。

 

朽ちるにまかせて乗るのであればバッテリー交換のみでもよかったのですが、結局フレームとスイングアームのブラストと再塗装、タンク補修、タイヤ交換、フォークやブレーキのOHその他で、乗り出しトータルは22万円ほどです。

 

もっとも、この車両はその後さらなる2stスポーツの高騰で27万円で売却することができました・・・・・・

 

’07 ヤマハ「YZF R1 UK逆車」

これはネット等介さない直接の知り合いとの直取引です。

比較的新しい車両でもあり、オーナーの人となりや、車両コンディションを仲間内でも把握できていただけあって、当時の中古店頭相場の3~4割引でありながら、なんの問題もなくそのまま乗り出し可能でした。

 

まとめ

経験豊富とまではいえませんが、私が今までに直接関わった個人間売買車について紹介してみました。

 

結局のところ、乗り出しの妥協点をどのレベルに設定するかにもよりますし、R1-Zのフレームのブラストと焼付塗装を除いてDIY作業により工賃相当額はかかっていないのですが……

 

走行性能および見た目ともに安全・安心・満足を得ようとすると、自分で働いた工賃ぶんくらいは得になるものの、やはり売り物として成立するだけの(?)価値をつけた店頭価格に近いところには届くのが道理のようで、プロの目利きと相場や値付けというものはたいしたもんだなぁ。というのが、とりあえずここまでやってみての感想です。

 

自分である程度の修理や整備のできる人が、その道のプロが瑕疵や保証を見込んでつけた価格を避けての購入であれば良いのですが、バイクおよび整備の初心者がイニシャルコストの安さだけに着目して、素性のはっきりしないバイクに手を出すのは何かと問題多いのではないかと思います。

 

参考-Unsplash