旧車の良さとは一体!? 21世紀に負けない旧車4選ご紹介!

近年のスーパースポーツバイクは年々、スペックが過激になり、ひと昔前のワークスレーサーマシンを凌ぐ性能をもつまでになりました。
ハイテク化する現行車の一方、旧車の市場も活発で新型車と旧車を2台持ちするライダーから、旧車だけを乗り続ける熱烈のファンまで、旧車はバイク業界にとって大きなウェイトをもっています。それほどライダーを魅了する旧車の良さとは?そして、現行車に負けない魅力溢れる旧車の紹介も含めて解説していきましょう。

 

新車販売縮小傾向でも中古車市場はまだまだ元気

時代を遡れば、どんなものにも流行があり、そのひとつひとつを見れば時代背景が見えてくるもの。それはバイクも例外ではありません。

我々が住んでいる日本は二輪車大国であり、国内4メーカーは戦後から本格的に二輪車生産を開始し、半世紀以上の歴史をもっています。旧車と呼ばれる古いバイクを見ていくと、その時の流行や時代背景が見えてくるものです。

 

しかし、その古いバイクは“時代遅れ”と却下されることなく、多くのライダーから愛され続けるモデルが多数存在します。

現在、日本のバイク産業が縮小傾向にあり、国内販売台数は1980年のピーク時の10分の1以下にまで減少。それでも、二輪中古車店の最大手レッドバロンは業績を落とすことなく、1980年に20店舗だったのが現在では国内外に300店舗以上にまで拡大しています。

 

個性溢れる旧車たち!どれもメーカーが本気で速さを競い合ったモデルだった


バイクは趣味的思考の乗り物ですが、これほど中古車が売れている理由は新車に比べ安価というだけでなく、昔のバイクに魅力があることです。

日本メーカーは海外メーカーより優る高性能で耐久性の高いバイクの生産に開発し、現在では国内4メーカーが世界シェアの約4割を締めるほど世界のバイク市場を席巻するにまで至っています。

 

これほど日本のバイクメーカーが世界で受け入れられるようになったのは、日本のユーザーがバイクに対して非常に厳しい目を持っているからとされています。

ものづくり大国日本は開発者も堅実にバイク開発に携わりますが、日本の経済成長し乗り物が二輪車から四輪車へ移行するにつれ、バイクは移動車から趣味の乗り物へと変わっていきます。このとき、日本のメーカーは世界へ自社のバイクを売り出そうと、世界を相手にどこよりも速いバイクを目指し、積極的にレースにも参戦していきました。

 

1980年代に入ると、すでに日本のバイクメーカーは世界トップクラスになりますが、日本がバイムブームに入り、国内4メーカーの間で熾烈な開発競争が勃発。特にホンダとヤマハの競争は「HY戦争」と呼ばれるほどでした。

 

これらの時期に生産されたバイクは、莫大な開発費をかけ最先端の技術を投入し、メーカーは自社ブランドの特色を推し出すために特徴あるスタイルへデザインしていきました。バイクも多ジャンル化し、スポーツモデルだけでなくアメリカンスタイルのクルーザーやスクーターなんかも80年代に誕生したバイクです。

 

しかし、暴走族やローリング族など危険走行をする若者が目立つようになったことでPTAの間で「3ない運動」がさけばれるようになり、学校関係者や保護者が免許取得可能な16才以上の若者からバイクを遠ざけ、平成に入ると若者からバイクへの関心がどんどん薄れていきます。

 

それでも世界企業へと上り詰めた国内4メーカーは日本より海外へ生産拠点や市場を移し、業績を伸ばしていきます。

このとき日本は排ガス規制の強化により過激なスペックのスポーツバイクの開発が厳しくなり、時代の流行を意識してスポーツバイクよりもスクーターやクルーザー、レトロスポーツバイクなどを販売強化へ踏み切ります。

 

もちろん、これもこれでよかったのですが、目の肥えたベテランライダーからすると何か足りない気持ちにさせていたでしょう。なんたって1980年代のバイクブーム時を体験し、この層のライダーが今の20代や30代のライダーより圧倒的に多数なわけです。

 

よって、現行のバイクよりも日本のバイク産業が急成長したときに誕生したバイクに引かれ、ベテランライダーや再びバイクに乗り出したリターンライダーは海外メーカーの旧車にも目を向けるようになっています。

ゆえに、旧車というのは現行モデルにない魅力が40代以降のベテランライダーやシニアライダーから人気で、旧車市場は今尚活気あるということです。

 

新車に影響を与える旧車!若者も旧車フリーク続出


旧車の存在は新車にも大きな影響を与えています。近年、「ネオクラシック」と呼ばれるカテゴリーが人気を集め、クラシカルな形のエンジンやスポークホイール、ビンテージ調のシートやタンクを装着したバイクが俄かに活気を帯びています。

 

ホンダ・CB1100、カワサキ・Z900RSは旧型モデルを現代版にアレンジしたモデルであり、排ガス規制からロングセラーモデルのヤマハ・SR400やセロー、カワサキ・W800一時的に生産終了になるも、2018年に排ガス規制をクリアし、昔のスタイルそのままで見事に復活を果たし、旧車ファンのニーズに応えています。

 

バイク好きの若者が減っても、流行に敏感な若者はファッションの一環としてカスタムした旧車に乗っていることもあります。作りがシンプルな旧車はカスタムベースとして人気が高く、他モデルからのパーツ流用もいくつかできます。

 

PCやスマホからネットを見ることが当たり前となった現代、旧車の修理やカスタムの参考となる情報を調べやすくなり、ネットオークション、フリマアプリで簡単に中古車やパーツを購入可能になったことも旧車をレストアしたりやカスタムする若者を増やす要因になっているようです。

 

新車よりカッコいい!おすすめの旧車4選

ホンダ・GL1000

Honda GL1000 Goldwing (1975)

ホンダ・GL1000は1976年に北米向けの輸出専用車として登場し、現行モデルGL1800ゴールドウィングの元祖モデルです。

水平対向4気筒エンジンを搭載しているのは、世界中探してもGL1000や後継モデルのGL1100 / GL1200しかなく、現在はカスタムベースモデルとして北米・欧州ではかなり人気の高い旧車です。

 

ヤマハ・XT500


ヤマハ・XT500は1976年に登場し、のちに登場するSR400 / SR500のベースモデルになった名車です。

国産の大排気量シングルスポーツでは草分け的存在で、エンジンの造形美やオフロードでは珍しい大容量タンクは、現代のビッグオフロードモデルの基本となっています。

 

スズキ・GSX750S3


スズキのカタナシリーズといえば、言わずと知れた名車で、2019年には復刻版となる新型カタナの発売も控えています。

そんなカタナシリーズで異色だったのがGSX750S3。マニアの間では「3型カタナ」とよばれ、二輪車で唯一リトラクタブルヘッドランプを搭載しているのです。
これほど斬新なデザインは、現行モデルでは真似できないでしょう。

 

カワサキ・Z1300

Kawasaki Z1300 (1985)

国内4メーカーの中で、名車と呼ばれる多くの旧車を生み出しているのがカワサキで、Z1やZ2、マッハ、Wシリーズは世界中に熱狂的なファンが多く、中古車市場ではかなりの高額取引がなされています。

そんな旧車のなかで唯一の6気筒エンジンを搭載したのがKZ1300で、同じく並列6気筒エンジンを搭載した、ホンダ・CBXと同時期に発売されました。

 

さらに、1,300ccという排気量は、当時のカワサキ車でもっとも大きい排気量でカワサキ車が初めての水冷エンジンだったため、当時のZシリーズのなかでは異色の存在でした。搭載される並列6気筒エンジンは巨大で、バイクが走っているというよりエンジンが走っているという感覚させるほど迫力ある旧車です。

 

現行車が物足りなければ個性あふれる旧車へ!

Kawasaki H2 Mach IV 750cc (1972)

バイクは新しいものが高性能で乗りやすいですが、各メーカーが売れるデザインやセグメントを先行して開発すれば、どこか似通ったバイクが揃ってしまいます。

国内二輪車市場が縮小傾向であれば新車ラインナップが絞られてしまので、どうしても同じようなモデルが売られるのは必然といえます。

そんな現行車に飽き飽きすれば、旧車に目を向けてみてはいかがでしょうか。あなたのバイクライフをさらに楽しくしてくれるでしょう。