海外バイクツーリングは意外とカンタン。レンタルする際のポイントはコレだ!

海外でのツーリング。アジアの雑踏の中や、アメリカの広大な大地の中など、日本とは一味違った景色の中を走る体験は格別のものです。旅好きなバイカーなら誰しも憧れてしまうところでしょう。

でも借りる方法はもちろん、事故にあったときの処理、現地の交通法規などなど……分からないことだらけ。もちろん海外では日本語が使えないので、対策を知らないと立ち往生してしまうなんてことにもなりかねません。そこで今回は、世界10ヶ国でツーリングを経験した私の知見をもとに、海外ツーリングのイロハを伝授しちゃいます。

 

4つのポイントに注意すれば安心なバイクレンタル

海路で向かわない限り、やはりバイクは現地でレンタルしなければなりません。注意点を大まかにまとめると下記の4つになります。

 

  • 海外旅行保険への加入
  • 現地の免許制度と交通法規の理解
  • バイクショップと大使館の電話番号をメモ
  • 給油するガソリンの種類を把握

 

これらをおろそかにすると、トラブルが起きた際に大変面倒なことに発展しかねません。それぞれしっかり理解していきましょう。

 

いざというときの備え「海外旅行保険」

運転時のトラブルでお金が必要になったときに困らないよう、海外旅行保険への加入はマスト。インターネットや旅行会社、空港で入れる保険でもいいですし、クレジットカードに付帯するものでも構いません。入っておけば事故にあったとしても、自分と相手の治療費はもちろん、お互いの車両の修理費も補償してくれます。

 

ただし盗難は保証範囲外な場合もあることにご注意。さらにいえば、レンタルをバイクショップとの直接契約ではなく仲介業者を通した場合も、対象外の場合が多いです。念のため、レンタルバイクでのトラブルはどこまでが補償範囲なのか、保険会社に事前確認しておくとさらに安心です。

 

免許制度と交通法規を知って安心ライド

さらに、日本と世界では免許制度と交通法規が異なります。理解しておかないとレンタルできないどころか、散々な目にあることだってありますよ。

 

必要となる免許は4パターン

まずレンタルする際に必要となる免許は国によって異なりますが、大きく分けて4パターンになります。

 

まず一番楽なのは、日本の免許そのままでいい場合。ハワイやグアムなど日本人が多い観光地に多く、まったく手続きも不要なのでラクラクです。

次に、国際自動車運転免許であれば運転が許可されている国もあります。南北アメリカやEU圏、オセアニア各国、ASEAN各国(インドネシアとミャンマー、ベトナムを除く)、アフリカの一部の国々はこのパターンです。

 

現地の言葉に翻訳した免許が必要となる国も少なくありません。メジャーなところでいうと、台湾。もっとも同国の場合は、JAFに頼めば翻訳してもらえるのでいくらかラクです。

一番つらいのが、現地で取得した免許が必須の場合。例えば、人気の観光地であるインドネシアのバリ島もそう。ベトナムも該当するので、同国で某バラエティ番組よろしくの珍道中を繰り広げるには高いハードルを超えなければなりません。

 

現地の交通法規に慣れるまでは様子見

交通法規に至っては、日本の感覚でいるとびっくりするくらい違います。アメリカの右側通行、マレーシアの赤でも左折可、ドイツの速度無制限となっている高速道路、台湾のバイク待機エリアなどなど、国によって様々。パッシングを多用するタイのように、ローカルルールだってたくさんあります。

レンタルバイクショップに向かう道すがら、事前に道ゆく車を観察してイメージトレーニングをしておき、いざツーリング開始となっても、慣れるまでは前のクルマについていく方が賢明でしょう。

 

いざという時の連絡先、バイクショップと大使館

緊急連絡先としてバイクショップと大使館の電話番号をメモしておくことも大切です。大使館に連絡すれば、状況に応じて下記のような的確な支援を受けられます。日本語で対応してくれるので安心です。

 

  • 弁護士や通訳、医療機関への橋渡しをしてくれる
  • 警察や保険会社に連絡してくれる
  • 必要な場合は、日本の家族へ連絡をしてくれる

 

バイクショップに連絡すれば、相手との話し合いを現地の言葉で仲介してくれたり、バイクの片付けや事故処理の支援をしてくれます。パニックで相手の言いなりになりがちですが、まずはお店や大使館に連絡と覚えておきましょう。

 

ガソリンの種類を聞いておく

ガソリンの種類や表記は日本と違うので、バイクショップで要確認です。日本では軽油、レギュラー、ハイオクの3つだけですが、例えばタイだとE20やE85など5パターンもあります。バイクにあったガソリンをいれないと、エンジンがかからなくなるなんてトラブルもありえます。確認はしっかりしておきましょう。

 

レンタルバイクショップの下調べが大切

バイクが交通の足であるアジア各国では、街に足を踏み入れてすぐ目に入るくらいレンタルバイクショップが溢れています。GoogleMapで調べても近隣に候補がズラリなんてくらいです。現地でふと思い立って借りられる気軽さが魅力です。

 

一方、アメリカやヨーロッパといったバイクがレジャー寄りな国では、あまり見つかりません。旅行出発前にホームページを探して、予約をしておくくらいきっちりと計画性を持っておいた方が良いでしょう。どうせなら希望のモデルに乗りたいですしね。

 

借りるときはデポジットを預ける方が無難

予約をしっかりして現地のバイクショップに赴いたらあとはカンタン。手順としては下記のとおり非常にシンプルです。

 

  • 免許やパスポートを提示
  • パスポート原本を預ける or デポジット(保証金)を支払う
  • バイクやヘルメットを選ぶ
  • 注意事項を聞き支払いをして出発!

 

注意して欲しいのは4番目。実はパスポートを人質にされる場合もあるんです。代わりにコピーを渡されるのですが、いくら返すときに戻ってくるとはいえ、原本を預けているのはいい気分ではないですよね。なにより、パスポートが必要になったときに困ります。私の経験上コピーでトラブルが起こったことはないですが、何があるかわかりません。

なるべくデポジット制のバイクショップを選ぶようにしておきましょう。

 

気になるレンタル料金は、アジア各国で1日1,000円前後、アメリカやヨーロッパなどでは1日10,000円強くらいです。アジア各国は生活の足、先進国ではレジャーとしての面が強いということが、価格差に表れています。

 

海外ツーリングデビューに最適な「台湾」

ここまでの注意点を踏まえた上で、筆者が海外ツーリングデビューにおすすめしたいのが、台湾です。

日本から4時間程度と近い上に、物価が安くレンタルバイクショップも多い。キレイに舗装された道が多く、市内は混雑していますが郊外に出ればスッカスカ。自然が多くて景色もいいし、ご飯がなによりうまい!といいことづくめの国なんです。

 

台北市内から北に向かい海に出るだけなら、片道1時間30分程度のツーリングになります。台湾をぐるっと1周も、合計走行距離が1,000km程度と手頃なので人気のあるルートです。長期連休に1週間くらいかけて楽しむ方も多いです。前述した通り、国際免許ではなく翻訳した免許が必要なのがネックですが、JAFにお願いするだけなのでカンタンに用意できます。

 

ガイドブックにない旅を満喫しよう

海外での移動手段はバスや電車などの公共交通機関で観光地を巡る旅になりがちです。でもレンタルバイクなら自分の好きなときに、好きな場所にどこまでも駆け抜けていけます。異国情緒あふれる景色もあいまって、移動自体だって立派なアトラクション。ガイドブックに乗っていない旅を楽しむなら海外ツーリングするっきゃない!

じゃこ

じゃこ

元バイクメーカー勤務で現職エンジニアのバックパッカーです。国内外の旅行先でツーリングするのが好き。最低限の仕事をしながら旅していた世捨て人。