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運転しているとヘルメットが曇ってくると見にくく支障が出ますが、曇り止めを防止するPINLOCKという機能を見かけたことがあるのではないでしょうか?
PINLOCKは従来のヘルメットと見た目はほとんど変わらないのに、支障になりやすい曇りを予防することができます。
今回の記事ではPINLOCKがどのようなものなのか、どんな仕組みなのかを中心に解説していきます。
PINLOCKとはどんなもの?
PINLOCKは大手ヘルメットメーカーのSHOEIやOGK KABUTOなどが展開しているヘルメットのシールドのことで、装着することで視界を悪くさせやすい曇りを防止させます。よくあるヘルメット(フルフェイスタイプ)は付属のシールドを1枚閉じるだけですが、PINLOCKはシールドの内側にさらにもう1枚別のシールドが用意されています。
いわばシールドが2枚になることで外気の冷たさと、ヘルメット内部から発生する暖気(呼吸など)が1枚のシールドでぶつかりあうことがないのでくもりが発生しにくくなるのです。
シールドが2枚になれば視界が歪む現象も起きますが、PINLOCKは歪みも発生しにくいように開発されているので視界を悪化させる心配もありません。PINLOCKはスプレーのように事前にふきかける手間もないので、簡単に曇り止めを防止できるといえます。
PINLOCKはどんなヘルメットにも取り付けられる?
PINLOCKは最初から搭載されているヘルメットであれば取り付ける必要はありませんが、お気に入りのヘルメットに装着できるかどうかが知りたいところです。
結論としては、PINLOCKはシールド(レンズ)単品でも販売されており、適合するヘルメットであれば取り付けることはできます。PINLOCKの取り付け方はヘルメットのシールドにあるピン部分にPINLOCKのシールドを引っ掛けることで簡単に取り付けられるので、シールドにピンがあれば装着できる可能性はあるのです。
中には貼り付けるシートタイプもあり取り付けも簡単ですが、ピンで止めていないのでひょんなことから剥がれ粘着力が弱まるリスクもあるので、できれば引っ掛けるタイプのPINLOCKが望ましいでしょう。
ヘルメットのシールドが曇る原因
そもそもヘルメットのシールドが曇るのはなぜなのでしょうか。ヘルメットが曇る仕組みは、気温の低さとヘルメット内部のあたたかさがシールドを境にぶつかりあうことで起きます。
シールドを閉めていると呼吸などでヘルメット内部があたためられますが、そのまま冬場などの寒い屋外に出ると屋外の冷たい空気(冷気)がヘルメットのシールドを冷やし、小さな水分としてシールドを覆うのです。
シールドの白さは空気中の水蒸気が形を保てず水分としてシールドに張り付いている状態なので、指でシールドを拭うと水滴になるのはごく微小の水分に変化しているからなのです。
シールドを曇りにくくするには
シールドを曇りにくくするには、シールドの内外との気温差がなくなればくもりはほとんど発生しません。
夏場にシールドが曇らないのはヘルメットの内外ともに温度の変化に差がほとんどないためで、逆に冬場にくもるのは外気が冷えているからなのです。
対策としては外気を冷たくならなくするかヘルメット内部の温度も冷やすことがあげられますが、どちらも現実的ではないので信号待ちなどで定期的にシールドを開けて空気の入れ替えをするしかないでしょう。
寒い季節に毎回シールドを開け閉めしているのも手間ですので、変な面倒を省略するためにもPINLOCK対応ヘルメットに切り替えるのもいいのではないでしょうか。
まとめ
PINLOCKは運転の支障になりやすいシールドの曇りを簡単な取り付けで防止できるようになる有能なアイテムです。
PINLOCK機能のあるシールドはメーカー純正製品だけでなく、近年では汎用タイプのPINLOCKレンズも販売されているのでぜひ一度ご購入を検討されてみてはいかがでしょうか?