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世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

ハーレーのカスタムが好きな方であれば、一度はフレッド・コドリン氏の名を聞いたことがあるのではないでしょうか。1990年代以降のハーレーカスタム界において多大なる功績を残し、デイトナでも何度も優勝を飾っています。スタージス殿堂入りを果たした初めての非米国市民としても知られる有名人です。

そんなフレッド・コドリン氏がBMWの「R18B」をベースにバガーへとカスタム。それがハーレーのカスタムバガーとも引けを取らないほどの見事な仕上がりになっていましたので、さっそくご紹介いたします!

 

コドリン・カスタムのベースマシンはBMW「R18B」

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

コドリン氏の手によってカスタムされたマシンを紹介する前に、ベースとなる車両BMW「R18B」について少し復習しましょう。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

BMW史上最大の排気量を誇る1,801ccの空冷ボクサーツインエンジンを搭載。150N・mものトルクを2,000~4,000rpmでひねり出します。最高出力は67kW@ 4,750rpmと控え目ですが、スピードよりもクルージングを楽しむモデルです。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

「R18B」最大の特徴は、ノーマルの状態で既に見事なバガースタイルへとまとめ上げられているという点です。「R18B」の“B”はBaggerの頭文字だから当然なのですが、どっしり構えたクルーザーの素質にスタイリッシュなフェアリング、そしてリアフェンダーと美しく調和するパニアを搭載したスポーツクルーザーです。

ハーレーとはひと味違ったモダンなバガーモデルとして「R18B」は北米・ヨーロッパでも確固たる地位を築いています。

 

コドリンの作品「R18B Heavy Duty」

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

「R18B HEAVY DUTY」と名付けられたこちらのインパクト溢れるカスタムマシンこそ、コドリンが手掛けた渾身の力作です。2023年のデイトナバイクウィークでも展示され、大きな注目を集めました。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

レイク角の変更などによってノーマルを遥かに上回るローシルエット、サイケデリックなカスタムペイントに個性的なパニア……まさにコドリン・ワールド全開であり、ハーレーバガー好きもビックリの見事な仕上がりです。

ハイライトは前後のエアサスペンションシステム。こちらは左ケース後部に配置されたコンプレッサーによって支えられています。このエアサスペンションシステムにより「R18B HEAVY DUTY」は一瞬で車体を上げ下げできます。駐車時にシャーシを下げると車体は隠れたサポートポイントに支えられ、アスファルトからわずか数センチ上にまでしゃがみ込みます。これが驚異的なローシルエットを実現しているわけです。

ハーレーバガーカスタムでは当たり前となりつつあるエアサスカスタムですが、R18Bへの搭載は珍しいですね。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

カスタマイズする際の最大の課題はフレームだったようです。

アッパーチューブを完全に一から製作してラインを下げ、シート高も下げました。またステアリングヘッドとトリプルクランプを作り直しています。ステアリング角度が変わってもキャスターがフィットしていますから、しっかり走りを楽しむことができますよ。

とコドリン氏は語っています。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

「R18B HEAVY DUTY」はフロントフェアリングから後方へと急降下して、最終的にコドリン製FRPパニアケースへと調和しています。

流れるような形状のリアフェンダーは2つの「R18B」純正リアフェンダーを結合して製作されています。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

コックピット周りは純正のままですが、ハンドルバーはマッシブかつハイトのあるものへとに換装されています。

また、ガソリンタンクのウエストラインは絞り込まれ、サイドカバーからパニアケースまで美しい流線型を描いています。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

3色床下照明システムを備えたフロントスポイラーやフロントフェンダーはワンオフで製作されており、21インチフロントホイールとビタビタのクリアランスでセットされています。

パニアケースへのスムーズなラインを形成しているサイドカバーも完全なるワンオフ。パニアケース内部にはスピーカーとアンプが取り付けられています。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

そして、サイケデリックなペイントを手掛けたのはタトゥーアーティストのマルセル・シンウェル氏。見事なグラデーションは半透明の塗料をエアブラシで吹き上げたものです。

この仕上げのインスピレーションとなったのは、塗料を混合したときの模様だそうです。複雑かつカラフルなペイントは個性的な本カスタムマシンと見事にマッチし異彩を放っています。

 

世界のカスタムビルダー フレッド・コドリンがBMW「R18B」をビタビタのバガーにカスタム!

「R18B HEAVY DUTY」に跨るコドリン氏

BMWのヘリテイジアセットを昇華させたBMW謹製バガー「R18B」を、究極のカスタムバガーへと進化させる手腕はさすがの一言に尽きます。

さて、コドリン氏は次にどんなベース車両で私たちの度肝を抜くカスタムマシンを製作してくれるのか、実に楽しみですね!

Writer: Reggy

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BMWモトラッド
公式サイト

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