レトロなBMWをいぶし銀なカフェレーサーに!? 輝くアルミボディが眩しいぜ!

1920年代から現代に至るまで受け継がれるBMW製バイク伝統のRシリーズ。その中でも、1980年代に人気を博したネイキッドのロードモデル「R80」が、カウリングやタンクなど外装の多くにアルミ製パーツを使ったカフェレーサーに変身!

美しい造詣のフォルムとアルミ独特の素材感が、もはや芸術的とさえいえるカスタムバイク「BMW R80 ESG 649」を紹介しましょう。

 

シンプルなスタイルと懐の深さを持つR80

ポーランドのカスタムバイクショップ、「Eastern Spirit Garage(イースタン・スピリット・ガレージ)」が製作したのがこのバイク。ベース車は、1984年からBMWが販売したスタンダードなネイキッドモデル「R80」です。歴代Rシリーズ伝統のBMWバイクの代名詞、空冷4ストローク水平対向2気筒、通称「ボクサーツイン」というエンジンを搭載していました。

 

ボクサーツインにはいくつか排気量にバリエーションがあり、このモデルは800cc仕様になっています。当時、BMWは世界的な排気ガス規制の強化に対し、このエンジンを適合させねばなりませんでしたが、伝統の空冷エンジンでは排気ガス低減がかなり難しかったため、なかなか規制値をクリアすることができませんでした。
しかし、根強いボクサーツインのファンが望む存続の要望に応えるために、ついにこの問題を解決。排気ガスをよりクリーンにするSLS(セカンダリー・エア・システム)の採用で、規制値を見事クリアしたのです。

 

また扱いやすいエンジン特性で、街乗りから長距離ツーリングまで幅広くこなす懐の深さも魅力。歴代モデルを彷彿とさせるシンプルなスタイルからも人気を集めたモデルでした。

 

スタイルはトランスフォームが可能

そのR80をベースとするこのカスタムバイクの一番の特徴は、ご覧の通り、そのフォルムです。
カウル付きのカフェレーサーをコンセプトに作られたこのバイクには、フロントやサイド、リヤのカウル、燃料タンクやフロントフェンダーなど、多くの外装の材質にアルミを使用しています。

しかも、それらの流麗で美しい造詣がまた格別。光が当たる角度によって鈍く光るアルミの輝きも相まって、昔のアルミ製工業製品のようなビンテージ感を演出しています。

 

さらに、フロントやサイドのカウルは、全て簡単に取り外すことが可能。その気になれば、別のデザインのカウルを付けたり、ネイキッドタイプにしたりとトランスフォームが楽しめます
また、リヤのシートカウルも同様に取り外しが可能で、タンデムシートを装着して2人乗り仕様にすることもできます。

ワンオフの燃料タンクには、小型のリチウムイオンバッテリーやブレーキポンプ、新設した電気系統の部品なども内蔵。このバイクが持つ、シンプルでスタイリッシュなフォルムの実現に一役買っています。

 

スーパースポーツの足まわりも投入

スタイルだけでなく、走りをはじめとする機能面をグレードアップさせている点も、このバイクの魅力です。

フロントサスペンションには、スズキのスーパースポーツGSX-R1000純正の倒立タイプを流用。フロントブレーキには、ローターに同じくGSX-R1000用のトキコ製、キャリパーはホンダの高性能スポーツCBR1000RR ファイアブレード用純正パーツを装備しています。

 

また、エンジンには、ハンドメイドのアルミ製スターターカバー、キャブレターはミクニ製に変更するとともに、吸気効率を上げるためカスタムメイドのインテークパイプも装備。

左側2本出しのスラッシュカットタイプのサイレンサーが付いたマフラーもオリジナルで、これらにより、軽量化やさらなるトルクアップを実現。こういった足まわりやエンジン関連の強化により、このバイクの走行性能は飛躍的に向上しているのです。

 

見るだけでウットリするような美しいフォルムと高い質感、そしてピュアスポーツモデルのような魅力的な走り。全てを網羅し完璧を目指したこのバイクは、まさに「究極のカフェレーサー」だといえるでしょう。

Eastern Spirit Garage

公式サイト

平塚直樹

平塚直樹

クルマやバイクの新車やお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジー、カスタム車など幅広く記事を執筆中。バイクやクルマ系雑誌の編集者を経て、フリーライターに。愛車はCBR650R、猫好き。