事故多発!? 日本に存在する厄介な曲者トンネルの特徴!

国土の約7割が山地となる日本。遠出ではもちろん、ちょっと隣町にといった程度でも何本かのトンネルを通ることになるケースが多いです。

トンネル走行が好きな人も嫌いな人もいらっしゃるとは思いますが、その双方ともヒヤリハットを経験したことのある人は多いのではないでしょうか。

 

トンネル走行時の危険性

事故件数全体に占める割合でいうと比較的少ないのですが、重大事故に絞った場合の発生場所として、トンネルでという割合は跳ね上がります。

 

皆さまも一度は検索したことがあるであろう交通安全系サイトには、トンネル走行時には「入る前・内部・出た後が危険」とありました。
それって結局全部やん!と思わずツッコミいれつつも、決して間違いではありませんね。

 

トンネル走行でのネガティブな特性として、進入時の暗順応から始まり、左右の圧迫感からくるふらつきや偏行、横視界の距離が近くなる(景色の流れが速く感じる)ことによる速度感覚の狂いでの急激な速度低下、そして脱出時の前走車の蒸発現象明順応などがあります。

JAF クルマ何でも質問箱:「トンネルで起こる不思議な現象とは?」

上記について自分は気を付けていても周りが…… だったり、その他「かもしれない」と疑心暗鬼になると、きりがないほどの危険要因を挙げることができます。

 

これらの特性に加えて、いったん事故が起きると後続の逃げ場が少ないといった要因もあって、トンネル事故というのは複数を巻き込んだ多重重大事故へと繋がることが多くなってしまいがちです。

 

二輪では特に注意が必要! 曲者トンネル

前項では至極一般的なトンネル走行時の注意点について触れましたが、それ以外のところでも注意が必要な様々な危険を孕んだまさに曲者といえるトンネルも数多く存在します。

 

トンネル内のカーブ

予算の都合なのか、工法・立地上の都合なのか、わざわざトンネル内で曲がっている場合も数多くあります。

 

四輪であれば下道高速問わず制限速度+αくらいであれば、舵角をきり足すなり軽くブレーキなりで凌げるでしょうが、二輪の場合はパニくって握りゴケでもしようものなら、後続・対向が避けるためのスペースはごく限られています。

 

トンネル出入り口のカーブ

奈良~和歌山にかけての国道169号線を走る際、地元の人に「このへんのトンネルは出口からそのまま直角急カーブになっていることが多いので注意」と言われたことがあります。

昼間だったこともあり、大した問題とも思いませんでしたが、夜間にある程度のペースで走ることを想像すると肝が冷えます。

 

これは曲がりくねった川沿いの道路のところどころを、完全には川に沿わずにトンネルでショートカットすることによって現れてしまうレイアウトですね。

延々と山間で川に沿った169号で特に多かったこともあり印象に残っていますが、同様のケースは日本中いたるところに存在するはずです。

 

あと169号線にはぐるり360度(のほとんどを)トンネルで構成された、高低差を稼ぐためのループもあったりして楽しんで走れるのではないかと思いました。無理な走りをしない限りは。

 

湧き水ちょろちょろ

雨が降った後しばらくは、山間部では路面に水が流れている場合が多いです。

トンネルの中と出入り口付近も例外ではないというよりもむしろ多分に、場合によっては上項のカーブとの合わせ技になっていることも。

 

暗闇にギャップ

照明が頼りないようなボロいトンネルほど、目前にならないと気づけないようなギャップや穴はありがちですね。

これもまたカーブやら湧き水との合わせ技になっているケースも多いです。

もっとも、そういうボロいトンネルでは、それほど速度も上げていかないのが普通であろうかと思いますが。

 

トンネルを抜けるとそこは…

雪国だった。という場合もあるでしょうが、いきなり20m先ほどしか視界の効かない土砂降りで肝を冷やしたことがあります。

そのときは高速道路でクルマを運転していたのですが、前走車はいきなり視界が効かなくなったこととハイドロプレーニングに驚いての急ブレーキ、急ハンドルの合わせ技でスピンしながら左側壁にまっすぐ飛んでいきました。

 

一山超えるといきなり天候が違うというのは、山間部ツーリングのお楽しみコースとしてよくあるダム湖の周辺では特にありがちですので注意です。

 

まとめ

これらの対策というと、勝手を知らない道であんまり調子に乗らない!というところに尽きます。

かといって、あんまりガチガチに強張ってしまっても良いことにはならないので…… やはり様々な事態にリラックスしたまま対応できるだけの技術の底上げと自信と、状況の先読み能力の向上といったところで経験を積んでいくしかないのかもしれません。

少なくとも、注意が必要な箇所にはその旨警告の標識・看板が出ている場合が殆どなので、決して見落とさないようにしましょう。

 

ちなみに昔とある企業の交通安全研修をみっちり受けさせられたときに「ケモノ並の明暗順応」といわれたこともある筆者は、高速道路のトンネルが大好物です。

参考-Flickr, Unsplash