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分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

オーストラリアにあるヘルメットのメーカーVoztec社から発売されている、「Vozz RS 1.0」。フルフェイスが前後に分割するので、グローブを装着したまま簡単に着脱できるのです。

ライダーが負傷したときには片手で操作でき、さらに緊急時に救助者がヘルメットを外しやすい構造。いったいどんなヘルメットなのでしょう。

さらに、詳しくご紹介したいと思います。

 

あご紐がない!?

分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

首から抜けない構造となっているので、あご紐が不要。

Vozzには3サイズ、内部のパッドは全部で6サイズあるので、自分にあったヘルメットを選ぶことができます。

重さはArai(RX-7X)1,620g、SHOEI(GT-Air)1,524gを考えると、ECE 22.05認定バージョン1,680g、DOT1780gとなり若干重めとなっています。

あご紐の代わりとなるのは、あご部分のパット。ここにパッドがあることで、安全性や首回りの風切音などが低減され、高速走行時のリフト現象も起きにくいのが特徴です。

 

分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

通気口は、ボタンで開閉することができます。

 

いざという時に!ヘルメットを外しやすい設計

分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

事故がおこった時に困るのは、意識消失、出血、嘔吐など救急を要するときにヘルメットが外せないことです。転倒時に頸椎などを損傷をしている可能性がありますが、特に意識がない場合には迅速に救命をする必要があります。

しかしヘルメットを外す行為によって引っ張られ、さらに回転力が加わることで損傷部位に負荷がかかり状態を悪化させてしまう可能性もあるのです。

Vozz RS 1.0はヘルメットを完全に前と後ろに分離できるので、より安全に救急措置を行うことができます。

 

緊急時のヘルメットを安全に開封するための手順

ドライバーがない場合の手順

  1. 慎重にバイザーを開ける
  2. ヘルメット両側の両方の赤いロックボタンを押す
  3. ライダーのあごを隠したあごのカップから解放する
  4. ヘルメットが前後に開くので、後部シェルを支えヘルメットを後ろにやさしく動かし取り外す

 

ドライバーがある場合の手順

  1. 両側のヘルメットを支える
  2. ドライバーを使用して、両側の上部の赤色のゴム製のプラグを取り外し2本のネジを露出させる
  3. 両方のネジは、反時計回りの方向に取り外す
  4. 赤いボタンを上方向に押し、下のロックを解除する。ロックが破損している場合には、後部のシェルの両側の2つのネジを元に戻しリアロックを解除する
  5. 外れた上部のヘルメットを後頭部からゆっくり前に回転させ、取り外す

※ヘルメットの両側には、スマートフォンでスキャンできるQRコードがあり、取り外し方法がわかるようになっています。

 

分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

平成29年12月19日に総務省消防庁が発表した救急・救助の現況によると、救急出動件数は前年と比べて15万5,149件増、2.6%増。

現場への到着までの所要時間は、全国平均8.5分となっています。

救命の可能性は時間の経過にともない低下するため、救急隊が到着するまでに何らかの救命処置をすることが必要です。

緊急時の応急処置に対応できるヘルメットは、コンセプトから生産まで10年以上かかった製品。現在のところ欧米や日本、中国などで特許と商標が取得されています。

 

分割する必要はあったのか…あごひもが無い特殊なフルフェイスヘルメットが誕生!

価格は日本円で約78,000円で、保証は3年間。

普段使い慣れているヘルメットとは形状がことなるので使用するときに戸惑いそうですが、パットでサイズの調整ができるのが特徴的。

さらに緊急時の応急処置に対応できるヘルメットとして、今後の普及が期待されるところです。

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