クルーザーモデルのうちの一つとしてバガースタイルもすっかり定着しましたね。その起源となったのはもちろんハーレー・ダビッドソンなわけですが、我らが国内バイクメーカーであるカワサキもまた1台の定番モデルを有しています。
それが今回ご紹介する「VULCAN1700 VAQUERO(ヴァケーノ)」。その2023年モデルが発表されアメリカ＆ヨーロッパで発売されます。
「VULCAN1700 VAQUERO(ヴァケーノ)」はVULCAN1700ボイジャーのバガー版！
こちらがカワサキVULCAN1700ヴァケーノの2023年モデルです。ご覧の通りバガースタイルのツボをおさえて仕上げられたクルーザーです。
先日、ホンダのバガーモデルとしてはレブル1100Tをご紹介しましたね。その他にもBMWのR18 Bをはじめ、インディアンのChallengerやChieftainシリーズなど、馬ガーは各メーカーからリリースされています。
また、昨今メーカーが発表するニューモデルにはバガースタイルが含まれており、ハーレー・ダビッドソンは先日行われたホットロッドカスタムショーでネイバーフッドとコラボしたローライダーSTを推していることから、世界的にバガーブームが始まっているのかもしれません。
兄弟モデルの「VULCAN1700ボイジャー」
VULCAN1700ヴァケーノには兄弟モデルが存在していまして、それがVULCAN1700ボイジャー。アメリカ大陸横断どんとこい的なラグジュアリーなロングツアラーであり、特にアメリカでは定番モデルの一つとなっています。1,700ccという大排気量水冷VツインSOHCエンジンが誇るパワーと豪華な装備が高く評価されています。
VULCAN1700ボイジャーをバガースタイルに仕立てたのがVULCAN1700ヴァケーノですから、エンジンやフレームといった骨格のみならず機能パーツに至るまで、基本的にはVULCAN1700ボイジャーから引き継いでいます。
VULCAN1700ヴァケーノのディテール
あらためてVULCAN1700ヴァケーノのスタイリングをみてみると、個性的なボディワークに目を奪われます。
フェアリングはフレームマウントとされており、これが前方からの空気の流れをシャシー後方へと導きます。長距離ライディングには非常にありがたい装備であり、スタイリングも大切なモデルとはいえベースモデルの快適性を損なわぬよう配慮していることがうかがえます。
この斜め後方からのスタイリングもまた本モデルの魅力。
ロック可能で密閉性の高いハードタイプのサイドパニアの容量は10ガロン(37.8L)。VULCAN1700ボイジャーほどではありませんが、タンデムでのバイク旅にも充分な容量を誇ります。
クルーザーモデルにご興味のない方は驚かれると思いますが、VULCAN1700ヴァケーノは先進技術が多様されています。そのひとつが電子制御のクルーズコントロール。車速が30～85mph(48～137km/h)の間にあれば、3速のままで作動する優れものとなっております。
カラーはメタリック・マット・グラフェン・スティール・グレーの1色。バガースタイルに似合うカラーリングのドンズバな色といった感じですね。そして、お値段はアメリカ価格で18,599ドル(日本円：約260万円)。この価格でこの性能、バガーカテゴリーの中でも健闘すること間違い無しですね。末永く販売していただきたい良作と言っても過言ではありません！
「VULCAN 1700ヴァケーノのスペック
| エンジン型式 | 水冷4ストロークV型2気筒SOHC（挟角52°） |
|---|---|
| 排気量 | 1,700cc |
| 最高出力 | NA |
| 最大トルク | 145.89 Nm / 2,750rpm |
| 車両重量 | 383kg(乾燥) |
| 全長×全幅×全高(mm) | 2,509.5×970×1,290 |
| 最低地上高(mm) | 14.5 |
| シート高(mm) | 729 |
| 変速機 | 6速 |
| 燃料タンク容量 | 20L |
| タイヤサイズ | 前:130/90-16、後:170/70-16 |
| カラー | メタリック・マット・グラフェン・スティール・グレー |
| 価格(税込) | $18,599(約260万円) |