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バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

昨今、再び人気を集めるフライトジャケット「MA-1」。

今のファッショントレンドとしては、オーバーサイズで着こなすスタイルが流行っていますが、ことライダースタイルにおいて「MA-1」は、機能性とデザイン性を兼ね揃えた防寒着として、流行に左右されることのない不動の地位を確立しています。

そこで今回は、なぜバイカーが「MA-1」を好むのか、そして、その歴史について触れてみたいと思います。

 

「MA-1」の起源って何?

「MA-1」は、1950年代初頭のアメリカで誕生しました。

第二次世界大戦終了後、アメリカ陸軍航空隊が独立してアメリカ空軍となり、軍用機はプロペラ機からジェット機の時代へと移行していきました。ジェット機が主流になにつれ飛行高度も高くなったため、従来までの革製(B-6)やコットン製(B-10)フライトジャケットよりも、軽く丈夫であることはもちろん、付着した水分が氷結することのないフライトジャケットが求められました。

そこで考案されたのが、コットン製の「B-15」フライトジャケットをナイロン素材に改良した「B-15B〜D」です。

さらに「B-15」の襟に使用されていたムートン素材を、ニット素材のリブに改良したナイロン製フライトジャケット(ボマージャケット)、それこそが「MA-1」です。

この「MA-1」が開発されると、動きやすいデザインと幅広い気温に対応した機能性が評価され、たちまち多くのパイロットに支持されました。

その後もマイナーチェンジを重ねながらパイロットやフライトクルーに使用され、現在では公安警察やメカニックなど、地上スタッフにも支給されています。

 

パイロットが愛した「MA-1」のディテール

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

「MA-1」のディテールには、パイロットにとっての使いやすさを最優先に設計されているため、すべてのパーツに意味があるのです。

まず襟部分は、ムートン襟の「B-15」からニット素材のリブ襟に変更されている点ですが、これはパイロットのヘルメットおよびパラシュート装備との干渉を防止するためです。

 

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

冷気の侵入を防ぎ保温性を確保するため、ウェストもリブ仕様となっており、

 

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

袖口も同様にリブ仕様となっています。これらのリブはもともとウール素材が使用されていましたが、耐久性(ケバ立ち防止など)を考慮して後にアクリルが混ぜられるようになりました。

 

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

左腕には、ジッパー付きのシガレットポケットが備え付けられ、ペンを収納するためのケースも4つ配置されています。

 

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

フロントはジッパーで開き、すぐ内側に幅広の前立てがあります。この画像のような1950年代の初期モデルには、ジッパーの近くに酸素マスク用のタブが付けられているのも特徴のひとつです。

 

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

高品質で破れにくいナイロンを使用したアウターシェル(表地)は防風性に優れており、ライニング(裏地)の間には中綿が入っているため、防寒性にも優れているのです。ここまでパイロットのための配慮が凝縮された設計であれば、多くのパイロットから支持されて当然ですね!

 

このスペックはバイク乗りにも最適!

ここまで、フライトジャケット「MA-1」の歴史とディテールについて述べてきましたが、ヘルメットの使用を大前提とし、防風・防寒性の高さも求めるのは、バイク乗りにおいても同様ですよね。そんなことから、アメリカのライダーを中心にMA-1が愛用されるようになり、日本のライダーにも受け入れられたというわけです。

もちろん、映画『トップガン』の大ヒットがフライトジャケットブームにも影響を与えていますが、トップガンの劇中で着ていたのは「G-1」ですよね。ナイロン製の「MA-1」は、フライトジャケットの中でも比較的安価であったため、手に入れやすかったのでしょう。

 

今、狙うならアメリカ製レプリカのデッドストックがベスト!

本物かつ未使用品の場合は、ケタが違うくらい高価で、古着の場合でも状態が悪いものが多く、サイズも大きいものばかりです。
それでも本物の「MA-1」が欲しいという方にオススメなのが、デッドストックのアメリカ製レプリカです。なお、レプリカと言っても、軍からレプリカの製造が許されたアメリカの数ブランドのものであり、言うなれば忠実に再現された”本物のレプリカ”です。

特にオススメなのが、今回イメージ画像で登場したグリーンブライヤー社のデッドストック「MA-1」。Made in USAであることはもちろん、付属するジッパーも昔ながらのアメリカ製です。生地やパーツに一切の妥協はなく、アジア製のMA-1のようなチープさも全くありません。しかもデッドストックですので、流行に左右されることのない普遍的なスタイリングも魅力です。

もちろんデッドストックですので、ちょっと探せばテキトーに買えてしまう代物ではありません。そこで最後に、とっておきのミリタリーショップをご紹介いたしましょう。それは、愛媛県にショップを構えるウッドランドです!

ウェブサイトは現在改装中とのことですが、電話やメールで問い合わせれば、気さくな店主がきっと希望のアイテムを提案してくれることでしょう。

今年の冬は、本格志向の「MA-1」で、バイクに跨ってみてはいかがでしょうか。

 

ウッドランド詳細

バイク乗りのド定番!ライダーが好んでフライトジャケットを着る理由

WEBサイト:www.woodland-shop.com

住所:愛媛県松山市松末2丁目1-61

TEL:089-975-0078

営業時間:11:00~19:00(水曜定休)

 

協力 – ウッドランド
Writer: forRide編集部

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