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今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

今を遡ること38年前、各メーカーがスピードを競い合っていた1978年に、「XT500」のエンジンとフレームをベースとして、時代の流れを無視するかのように誕生したヤマハ「SR」。今回は発売当初からほとんど形を変えること無く、今なお生産され続けている不朽の名車「SR400/500」の歴史について語ってみよう。

 

SRには初期型から4型まで存在する

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

38年もの歴史を誇るロングセラー車種だけに、その間には様々なことがあった。何せ、一度は生産中止にまで追い込まれたこともあるのだから、生半可なことではない。当然、マイナーチェンジも複数回行なわれており、大まかに分けると初期型から4型までの4種類が存在する。

 

初期型(1978~1984)

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

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初期型のスペックは、フロントホイールが19インチでなおかつ穴無しディスクブレーキ仕様。キャブレターは強制開閉式のVMを採用しており、タンクが少しスリムなティアドロップタンクを装着。1979年にはチューブレスタイプのキャストホイールに変更したが、スポークホイール派の要望を受け、1983年にはキャスト仕様の「SR400SP/500SP」とスポーク仕様の「SR400/500」が併売されていた。

 

2型(1985~2000)

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

スポーティーなイメージからクラシックなフォルムへと生まれ変わったのが2型。SRの定番であるドラムブレーキが採用され、ステップもバックステップへと変更されている。SRの生産が長かったことから”タマ数”が一番多いとされている。また、1988年に負荷式のCVキャブへと変更。1999年には500ccの生産が終了。

 

3型(2001~2008)

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

ドラムブレーキから初期型と同じフォルムのディスクブレーキへと舞い戻った3型。ただし、初期型の左キャリパーではなく右キャリパーとなり、ディスクも穴あきのものが採用された。また、排ガス規制によりエアインダクションを装着し、始動電力はバッテリー点火式に変更。

2002年にはSRの歴史の中でも初となるブラックエンジンが登場。2003年にはカスタムユーザーを泣かせた盗難抑止装置(イモビライザー)搭載モデルに変更。

ヤマハが50周年記念だった2005年はシルバーフレームが登場し、キャッチコピーは「SRの、新しい美しさです」であった。さらに、SR誕生から30周年となった2008年には、アニバーサリースペシャルエディションが発売。

そして、このモデルを最後に、一度SRは生産を終了した。

 

4型(2009~)

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

環境問題によって規制が更に厳しくなった2010年。キャブレターからフューエルインジェクション化されたものの、ファンの期待を裏切ること無く昔ながらのビジュアルで復活。電装系やパーツを一新したことにより、メーターパネルやエンブレムのデザインが変更された。そして、2013年には35周年記念モデルが登場し、SRフリークを賑わせたのである。

 

数多くのユーザーを惹き付ける不朽のロングセラー車種

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

時代の流れと共に変化していったSRだが、変わることのない独特のフォルムや乗り心地、ビッグシングルエンジン特有のサウンドが、今でも数多くのユーザーを惹き付けているのだろう。これから先も形状を変えることなく、50年、100年と生産し続けて欲しいものである。

 

現行SR400のスペック

今なお愛され続けている不朽の名車、ヤマハ「SR400/500」

全長×全幅×全高:2,085mm×750mm×1,110mm

車両重量:174kg

エンジン型式:空冷4ストローク・SOHC・2バルブ(単気筒)

総排気量:399cc

最高出力:19kW(26PS)/ 5,500rpm

燃料タンク容量:12L

燃料供給:フューエルインジェクション

フレーム形式:セミダブルクレードル

ブレーキ形式:(前)油圧式シングルディスク (後)ドラム

タイヤサイズ:(前・後)18インチ

車両本体価格:51万円(税抜)

 

画像 – ヤマハ発動機株式会社

Writer: 上中達也

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