2017年の9月にモデルチェンジした「YZF-R6」。2018年5月の下旬に、オーストラリア仕様が発売予定です。
進化したYZF-R6は、R1で使用されている専用のパーツや最新の電子デバイス、クイックシフトシステムが新たに採用されています。
現行モデルからここが変わった!輸入仕様の「YZF-R6」の変更点
YZF-R1と同じ倒立フロントフォーク、サスペンション、フロントブレーキを搭載し、エンジンは並列4気筒で118馬力を発揮。点火の時期や燃料の噴射量、スロットル開度を総合的に電子制御にすることでスムーズな発進や加速を実現しています。
ライダーの好みやテクニックによって6段階またはOFFの設定が可能なトラクションコントロール(TCS)を採用。TCSは加速するときに後輪のタイヤの駆動力を引き出すシステムで、雨の日に濡れた路面で加速時における後輪のスピンを防ぎ、路面の状況に応じてライディングをサポ―トしてくれます。
さらにYZF-R1と同様のクイックシフトシステム(QSS)を導入したことで、滑らかなシフトアップを実現しているのです。
R6専用にセッティングされたのは、フロントサスペンションと新しいスペックの専用タイヤ。フロントフォークをφ41mmからφ43mm径のインナーチューブKYB製倒立式サスペンションにし、周辺のパーツもYZF-R1と同型にセッティングされています。
フロントのホイールには、北米仕様(YZF-R1S)のホイールと同じタイプを装備。リアには、速度検出用のセンサーローターが追加となっています。
さらに軽量化するために、手作業の燃料タンク!?
燃料タンクはアルミ製の17Lを採用し、軽量化と乗車姿勢の自由度を実現。現行モデルのスチール製と比較すると、1.2kgの軽量化が図れています。アルミ製で複雑な形状のタンク形成となるため、プレスでの成形後に熟練のスタッフによって手作業で溶接が行われ、強度や密封性を確保。
シート高は、現行と同様でライディングのポジションは維持されています。
穏やかな作動設定となっているので、タイヤの摩耗や接地半径の変化にも対応し、補正する機能も搭載。切り替え時はハンドルのスイッチのトラクションコントロールボタンの操作で簡単に行うことができます。
カラーは、ホワイトとマットグレーの2色。カラーリングのなかで新色の輸入となるのは、マットグレー。南アフリカ仕様は、2018年4月に発売され、こちらもカラーはブルーとブラックの2色です。
輸入車の魅力は、それぞれの国の独自の文化やニーズに少しでも触れられること。国内モデルや輸入モデルにも、いろいろなタイプのバイクがあるので自分にあったモデルが見つかるといいですね。少しでもバイクを探すときの参考になると、嬉しいです。
「YZF-R6」のスペック
全長×全幅×全高:2,040mm×1,150mm×695mm
軸間距離:1,315mm
シート高:850mm
車両重量:190kg
総排気量:599㏄
最高出力:118.4ps / 14,500rpm
最大トルク:6.3kgf-m / 10,500rpm
タンク容量:17.0L
価格:1,566,000円