ドゥカティは、日本の運転免許区分にもぴったりの、399cc空冷L型2気筒エンジン搭載のスクランブラー「Sixty2」を「ミラノショー15(EICMA2015)」で発表した。カラーリングは全3色の設定で、803ccのスクランブラーとは全く異なる専用カラーとなる。
ニューポップアイコン
スケートボード、ストリート・フード、ポップ・ミュージックといった、若者のストリート・カルチャーからインスピレーションを得ているドゥカティ・スクランブラー「Sixty2」の由来は、1962年(初代ドゥカティ・スクランブラーが登場した年)にアメリカで大流行したポップ・アートにまで遡る。
ドゥカティ・スクランブラー「Sixty2」は、専用デザインのティアードロップ型スチール燃料タンク、正立フロント・フォークが専用で装備される。また、フロントフェンダーやスチール製スイングアーム、エキパイ&サイレンサー、丸型ミラーなども新しくなり、デュアル・チャンネルABSが標準で装備される。さらに、カラーリングには3種類の専用カラー(アトミック・タンジェリン、オーシャン・グレイ、シャイニング・ブラック)が用意され、グラフィックやロゴも専用のものが使われている。
エンジンはどうなの?
399ccのドゥカティ・スクランブラー「Sixty2」にも、800ccバージョンと同様の空冷L型2気筒エンジンが搭載され、6速トランスミッションが組み合わされる。スクランブラー アイコンをベースにしたこのエンジンのボア×ストロークは、72mm×49mmとなっており、クラッチやオルタネータカバーにも、機械加工による軽量なアルミニウム製カバーを採用している。
この2気筒デスモドゥエ・エンジンは、最高出力41hp / 8,750rpm、最大トルク34.3Nm / 7,750rpmと、扱いやすさを重視したマイルドなスペックとなっており、全回転域でのスムーズな回転となめらかな加速を優先して設計されている。
安全面でも抜かり無し!
フロントフォークにはショーワ製41mm正立フォークが、リアサスペンションにはカヤバ製モノショックが採用されている。また、内部圧力センサーを備えたボッシュ製9.1 MP ABSシステムを組み合わせたブレンボ製ブレーキをも標準装備としている。最大の制動力をミニマルなスタイルで実現するため、フロントには320 mm径シングル・ディスク+2potキャリパーが、リアには245mm径のディスクと32mm径ピストンのキャリパーが装着されており、様々なシチュエーションでの使用に耐え得る装備となっている。
ドゥカティ・スクランブラー「Sixty2」の主要諸元
エンジン種類:空冷L型二気筒 デスモドロミック分散 2バルブ
排気量:399 cc
最高出力:30.2kW(41hp)/ 8,750rpm
最大トルク:34.6Nm(3.5kgm)/ 8,000rpm
変速機:6速
重量:183kg
ガソリンタンク容量:14リットル
フレーム:鋼管トレリスフレーム
価格:89万9,000円(税込)
※リリース本文内の諸元値ならびに装備内容は全てイタリア本国仕様
なお、価格は89万9,000円(税込)、日本導入は2016年2月頃を予定しているとのことで、免許の問題で800ccのドゥカティ・スクランブラーを泣く泣く諦めていたライダーには朗報となったはずだ。L型ツインが日本中を、いや世界中を席巻する日もそう遠くはないだろう。
参考 – ドゥカティ:スクランブラー