ハーレーXRの進化系!? Buellベースの「XR1R」がたまらなくレーシー!

ハーレー・ダビッドソンのスポーツスターエンジンをベースに開発されたスポーツバイク「Buell(ビューエル)」を覚えていますか? 元ハーレーダビッドソンのエンジニア、エリック・ビューエル氏が製造を開始。後にハーレーに買収されて同社ブランドとして生き残るも、2009年10月に生産が中止されたブランドです。

そんなビューエルのスポーツバイクは、驚異的なショートホイールベースによる軽快なハンドリングから、一部コアなファン層に支持されていました。今回ご紹介するのは、その「ビューエル」をベースにしたレーサーです。製作したのはスペインのバレンシアに本拠地を置くBOTTpower。ベース車両がビューエルとは思えないほどの大改造が施されています。

BOTTpower XR1Rのディテール

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ハーレー本社のワークス・レーサーかと思えるほどの、美しい仕上がりに驚かされます。「XR」を意識したフラットトラック・レーサー風の外観ですが、タイヤをご覧いただければおわかりの通り、ロード仕様として仕上げられています。

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最大の特徴はBOTTpowerが開発したオリジナルのチタンフレーム。エンジンを剛性メンバーにするビューエルのアイデアを活かしつつ、さらなる軽量化を図るために製作されました。実にコンパクトです。フレーム形状はバックボーンに変更されていますが、完成車両のジオメトリはベースモデルと同一として、クイックなハンドリングが特徴のビューエルらしさを受け継いでいます。

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フロントにはカーボン製のゼッケンプレートを装備。クランクケース前方にはオイルクーラーが設置されています。カーボン製のタンクからシングルシートへのラインも実に美しい! このタンク&シートセットは、パーツ単体で同社通販サイトより購入可能です。リアショック下に見える黒いボックスはサブのガソリンタンク。メインのタンクと合わせて容量13Lを確保しています。

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レーサー仕様のECUも「XR1R」のもう一つの特徴。3つの異なるマッピングパターンに加えて、トラクション・コントロールを搭載。さらにピットレーンで使用するスピードリミッターの設定を実現しています。

ユニット一式で8kg以上もあるセルモーターも取り外され、軽量化も果たしています。

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排気系の取り回しから、マスの集中化を狙った「ビューエル」のコンセプトが「XR1R」に引き継がれていることがわかります。

思想的にはビューエルらしさが受け継がれている

一見するとビューエルらしさのカケラもない「XR1R」ですが、ジオメトリーを「XB12」と同一にしていたり、マフラーを車体中心に置きつつパーツを軽量化する”マスの集中化”に注力している点、また、エンジンを車体の強度メンバーに利用している点など、思想的にはビューエルらしさをしっかりと残しています。

製造元のBOTTpowerは、2017年の「Pikes Peak Race」にXR1Rで参戦する予定だそうです。それまでの車両開発の目標は、最高出力150馬力、車両重量150kg。XR1Rの前に製作されたスチールフレームのXR1が179kgですので、相当、近いところまでいっています。

最新作のため同社ウェブサイト上でも準備中のようですが、将来的にはチタンフレームを含めてのパーツ単体での販売に加えて、コンプリート車両としても販売もされると思います。興味を持たれた方は是非連絡してみてくださいね。

参考 – BOTTpower

Reggy

Reggy

オートバイ系雑誌・書籍編集をする傍ら、自転車輸入販売業として起業。得意ジャンルは自転車(子ども車・子ども乗せ・クロスバイク)・オートバイ・自動車・アウトドア。