ハーレー乗りがホンダ「CRF1000L アフリカツイン」でツーリングしてみた!

話題のバイク「CRF」と言ってもあまり聞き覚えはないかもしれないが、ホンダの新作「アフリカツイン」と言えばピンとくるだろう。

東京から福島・石巻までの旅

その「アフリカツイン」で東京から石巻まで、1泊2日の旅に出た。

ともかく一番の心配は足つき性だ。典型的な日本人体型である私の短い脚で、果たして足が届くのか。実際に跨る前日まで心配だった。トリコロールの車両に荷物を積み込んで、いざ跨ってみると体重で車高が下がったこともあるだろうが、そこそこしっかりと足はついた。

それもそのはず、何とこのシートは高さ調整がノーマルとローの2段階で出来るのだ。これでひと安心。本来はオフを走る時に使い分けるための機能で、本格的なオフロードでも通用させるという、ホンダ流の本気なのだろうが、私程度だと足つき性の方が重要なのだ。

さて、エンジンをかけると見やすいディスプレイが灯り、必要な情報が一目でわかる。デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)なのでシフトペダルはなく、手元のスイッチでドライブに入れアクセルを開ければ走り出す。仕様によっては普通のミッション車もあるらしいが、どうせならこちらを試したかった。以前「MN4」を試乗していたので、DCT車については経験済みだったが、きっと大排気量では何かが違うと思う。走り出した感覚は快適そのものだ。

モード選択で自分好みの走りを実現

街中をオートマの”Dモード”で走ると、自分の感覚よりも1速上になってモッタリとしている。もちろん十分なトルクで走りには何の支障もないが。そこで”Sモード”に換えると、キビキビとしたミッション時と変わらぬ走りが出来る。街中のストップ&ゴーが続く走りでは、このモードが最適だ。手元でシフトチェンジする仕様にも出来るが、Sモードで十分だ。

高速に入ると普通のオートマで十分に快適な走りが出来る。今までの経験上、バイクにはどこかしら不安になる挙動を感じることがある。自分の愛車であるハーレー「ショベル」などは挙動不審車両そのものだ。だが、アフリカツインはどんなスピード域でも挙動不審になることがない。安心して乗れるのだ。慣れてしまえば、高速で一気に加速したいときに瞬間でミッションモードにし、1速か2速落としてフル加速することも簡単にできる。

ちょっとした砂利道も走ったが、トラクションコントロールで滑り出す気配も見せない。オフロード走行で滑らせたいときにはトラクションコントロールをオフにすると良いらしい。

バイクの正しい進化なのかもしれない

「オートチック」ときくとバイク好きの一部には反感もあるだろう。正直、MN4の時にはスクーターのような安易さを感じたが、アフリカツインは本気で走る時に人間の手間を一つ減らし、どんな場面でも集中させてくれる、そのための装置のような気がしてくる。

クラッチを握りミッションを変える楽しみも確かにあるが、それをなくしてもまったく退屈さを感じさせない。それこそが正しいバイクの進化なのかもしれない。

帰り道は石巻から東京まで一気に走ったが、寒さ以外には疲れることもそれほどなく、瞬く間に東京が近づいて来る感覚すらあった。ホンダ「アフリカツイン」…実にいいバイクだ。

CRF1000L Africa Twinのスペック

エンジン型式・種類:水冷4ストローク OHC 4バルブ直列2気筒

総排気量:998cc

最高出力:70kW / 7,500rpm

最大トルク: 98N・m / 6,000rpm

内径×行程:92.0×75.1mm

全長×全幅×全高:2,335×930×1,475mm

軸距:1,575mm

最低地上高:250mm

シート高:スタンダード870mm(ロー850mm)

車両重量 :232kg(DCTは242kg)

最小回転半径:2.6m

燃料タンク容量:18.8L

変速機形式:常時噛合式6段リターン(DCTは電子式6段変速)

タイヤ: F90/90-21 M/C54H / R150/70R18 M/C70H(チューブタイプ)

価格:135万円〜149万400円(税込)

参考 – HONDA

オオモリシゲユキ

オオモリシゲユキ

バイク・アウトドアが大好きな放浪ライターと書くと格好良いがただのオヤジライター。加齢臭気にしつつ今日もバイクで走ります。得意分野は外見に似合わず文章