ツインカムからサイドバルブまで、ハーレー歴代エンジンの乗り味をわかりやすく解説!

ハーレー・ダビッドソンの車両は何かと年式やエンジンが話題となることが多い。特にエンジン関しての知識は非常に重要なポイントとなる。そこで今回は筆者の完全なる独断と偏見で、ハーレーのエンジン別の乗り味に関して評論してみようと思う。あくまでも個人的な見解なので意見は分かれると思うが、エンジンについて詳しく知ればもっとハーレーの魅力を深く堪能できるハズだ。まずは参考にして貰いたい。

TWIN CAMはスムースかつトルクフル

さすがハーレーの現行エンジンだけあって、とにかくトルクフル! 車線変更の時などギアを落とさずとも、アクセルを開ければ下からグングン回転が上がる。レスポンスも最高! トラブルも無いに等しく、振動もやわらかく心地良い。強いて挙げれば古いエンジンのハーレーに比べると、乗り味がスムース過ぎて物足りなさを感じるくらいか。

EVOLUTIONは滑らかだがエッジの効いた走り

説明が少々抽象的になるが、簡単に言うと「ショベルヘッドほど荒々しくなく、ツインカムほどスムースではない」という感じであろう。先代のショベルヘッドと比べると大幅に滑らかな乗り味になっているが、ラフにアクセルを開ければエッジの利いた走りも楽しめる。耐久性も高いので、少々乱暴な走りをしても耐えてくれるタフなエンジンだ。

REVOLUTIONはビュンビュン回して走れる

ハーレー唯一の水冷エンジンだけあり、空冷エンジン(ハーレーの)とは乗り味が大幅に異なる。低回転域でトルクを頼りに走るのではなく、ビュンビュン回して高回転域で走るといった印象だ。まるでモーターのようにスムースに回るエンジンは、国産水冷マルチエンジンを思わせる。しかし、さすが大排気量のVツインだけあり、トルク感は十分感じられる。

SPORTSTER(EVOLUTION)は街乗りに最適なフィーリング

とても粘り強い走りで、低回転でもアクセルを開ければレスポンス良く加速する。スポーツスターの軽い車体と相まって、実にスポーティーな走りを楽しませてくれる。低回転から高回転まで満遍なく使え、街中や混雑した道路でもスイスイ走ることができる。また、峠道なんどのワインディングにも相性の良いエンジンである。

SHOVEL HEADの乗り味は攻撃的で荒々しい

歴代エンジンの中で最も荒々しいフィーリングを持っていると言っても過言ではない。トルク任せでガツガツ加速していく乗り味は、実に「ハーレーらしい」。また、大きな振動と迫力の排気音も乗り手を魅了してくれるひとつの要素。ただ、トルク任せに乱暴な走り方をしてばかりいると、負担が大きくなりトラブルの原因になるので要注意。

PAN HEADはマイルドな乗り味が心地良い

全体的にマイルドなフィーリングが印象的。ショベルヘッドのような荒々しさはなく、ロッカーカバーの中から反響して聞こえるメカニカルなエンジンサウンドを楽しみながら、やわらかな走りが堪能できる。ちなみに、すでに扱いはビンテージエンジンとなるで、ある程度の知識がないと乗りこなせないと思っても間違いではない。

KNUCKLE HEADの乗り味はメカに乗っている感覚

フィーリングはパンヘッドに近いものがあるが、さらにメカニカルな乗り味があるナックルヘッド。イメージ的ではあるが、機械仕掛けのバイクに乗っているような感覚を覚える。しかし、アクセルを開けると意外と反応良く加速し、大排気量らしいトルク感も十分に感じ取ることができる。もちろん、古い分それなりに扱いは難しい。

FLAT HEADの乗り味は他に類を見ないガシャガシャ感

flathead

サイドバルブエンジンのフラットヘッドは、「これ壊れてるんじゃないの?」っていうくらいガシャガシャとした走りが特徴的。トルク感はあまり感じられないものの、引っ張ればジワジワと回転は伸びて、80キロあたりまではスムーズに加速する。高速走行は100~120キロあたりが限界。エンジン音を聞きながらゆっくりと走るのが楽しい。

画像 – Flickr : hang asmoro

TSURU

TSURU

モーターサイクル・ファッション誌「UP-SWEEP」の編集長。変に偏ったバイクとファッションの知識を持ち合わせ、物事を哲学的に思考する癖がある。