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かつて英国にあったバイクメーカー「BSA(バーミンガムスモールアームズ)」が1938〜1963年にわたって製造したバイク「ゴールドスター」は、当時の最先端技術が注ぎ込まれた4ストローク単気筒エンジンによって、1950年代のマン島TTレースで4年連続1位という輝かしい成績を残した伝説のバイクです。
この度、そんな伝説のバイクが復活するということで、当時ロッカーズだった40歳オーバーのライダーは血が騒ぐのではないでしょうか。しかも、初代ゴールドスターのスピリットを継承しつつ、最新鋭の技術を持って生まれ変わったビッグシングル(652cc水冷単気筒)ということで、ただの復刻モデルではないという点は期待大ですね!
伝説のゴールドスターが復活!
1937年にブルックランズサーキットで160km/hを叩き出した銘車「エンパイアスター」の功績をもとに、同年にスモールヒースの工場から誕生したゴールドスター。様々な変更や改善等のモデルチェンジが行われ、1963年のファイナルモデル「ゴールドスターカタリナ」でその生涯を終えました。
その後、熱意あるメンバーの努力によって、実に約60年ぶりにゴールドスター復活という運びとなったのです!
残念ながらエンジンは空冷から水冷に変更され、キックスターターも無くなりましたが、誰が見てもゴールドスターだとわかる魅力的なデザインはそのままに、排気量を652ccまでアップデートされています。そこにヘリテイジなBSAキャブトンマフラーが相まって、唯一無二のスタイリングへと仕上がっています。
エンジン型式 | 水冷単気筒 DOHC4バルブ |
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排気量 | 652cc |
最高出力 | 45.6PS/6,000rpm |
最大トルク | 55N-m/4,000rpm |
車両重量 | 198kg |
ホイールベース(mm) | 1,425 |
シート高(mm) | 780 |
変速機 | 5速 |
燃料タンク容量 | 12L |
タイヤサイズ | 前:100/90-18・150 /70-R17 |
価格(税込) | 未定 |
デュアルアナログゲージ(スピードメーター&タコメーメーター)とLCDマルチファンクションディスプレイを採用し、クラシカルな見た目でありながら機能的なメーター周りを実現しています。
キャリパーは信頼のブレンボ製で、フロントは2ピストンフローティング&320mmディスク、リアは1ピストンフローティング&255mmディスクの組み合わせです。もちろんABSは標準装備です。
そして、ホイール径は初期設定でフロント17インチ/リア18インチになっているので、セルフステアリングが働き直進走行やカーブなどでクイックな走りを実現します。往年のロッカーズであればフロント/リア共に18インチこそ至高との声が聞こえてきそうですが、そこは好みということで。
なにより、当時の空冷エンジンを最大限踏襲した新型水冷エンジンのメカニカルなディテールが特筆すべきポイントでしょう。
ホワイトパイピングのシンプルなデザインのフラットシート、41mmテレスコピックフォーク、5段階調節が可能なプリロードツインショックアブソーバーによって、快適な乗り心地も期待できます。乾燥重量は198kgと単気筒モデルとしてはやや重いかもしれませんが、カワサキ「W650」とほぼ同じ車重ですので、そこまで懸念するポイントではないでしょう。
新車でゴールドスターが手に入るチャンス!
ゴールドスターのビンテージモデルを所有する場合は、メンテナンス等の知識の必要性やそれなりの出費がかかることから、なかなか手が出しにくいのも事実。しかし、今なら憧れていたゴールドスターに新車で乗れるわけですから、これはまたとないチャンスと捉えるべきですね!
現在、発売価格及び発売時期は未定のままですが、発売情報が出るまでは動画を見て期待して待ちましょう!