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つい先日、ホンダがモトコンポを電動化した「Motocompact」を発表し、カワサキは「Z e-1」と「Ninja e-1」をヨーロッパで市販化するなど、ヨーロッパやアジアを中心に電動バイクが益々盛り上がりをみせていますね。
フォーライドでは海外の最新電動モビリティをご紹介していますが、ドイツから近未来感漂うプレミアムスクーターが発売されたので、早速ご紹介いたしましょう!
EICMA2022で注目されたカワサキの電動バイク「Z e-1」と「Ninja e-1」がヨーロッパで10月に市販化決定!
NAONのプレミアムスクーター「LUCY」
プレミアムスクーターを製作するスタートアップ企業の「NAON」は、ベルリンを拠点に二輪電動モビリティに重きを置いている会社です。同社の革新的なテクノロジーと高品質素材、そしてドイツでの現地製造を組み合わせて造られた、プレミアムスクーターがこちらの「LUCY(ルーシー)」です。
自動車産業および車両技術において20年以上の知識や経験を持つ、開発サービスプロバイダーの「Faissner Petermeier Fahrzeugtechnik AG」と、2022年にパートナー契約を結んでいます。
ルーシーには2つのモデルが用意されており、最高速度が45km/hまでの「L1e」と100km/hまでの「L3e」があります。
L1eの本体価格が5, 500ユーロ(日本円:約86万5,600円)で、L3eが7, 500ユーロ(日本円:約118万円)です。バッテリーは2つまで搭載することができ、1個1,000ユーロ(日本円:約15万7,500円)で購入、もしくは月額25ユーロ(日本円:約4,000円)でレンタルすることができます。
高品質かつ丈夫なコンポーネントを用いた倫理的な生産プロセスのもと、リサイクル可能な材料を使用することで無駄を最小限に抑え、ルーシーのモダンなフォルムやSDGsに貢献しています。
「LUCY」のディテール
独自のアルミフレームデザインは美しいだけではなく、軽量かつ耐久性が高く、容易にメンテナンスを行うことができます。
7kWの公称出力と200Nmものトルクを発揮する「電動インホイールハブモーター」を搭載しているので、メンテナンスが最小限に抑えられる他に、パワフルな走りが期待できます。
また、ブレーキはABSを備えた220mm/180mmの高性能ディスクブレーキが標準装備され、確実なストッピングパワーにより安全性を高めます。
スタイリッシュなスイングアームには、高性能サスペンションが備わっており、直感的な操作を可能にします。
電動バイクの大半はシート下にバッテリーが配置されているため、収納スペースが設けられていないことがあります。しかし、ルーシーはシート下には便利なメットインスペースを確保しているので、フルフェイスタイプのヘルメットも収納することが可能です。
脱着式のバッテリーはフットレスト下に格納されており、左右で2つのバッテリーを取り付けることができます。
自宅や会社などの電源コンセントから充電することができ、満充電までわずか1.5時間ほど。一つあたりの航続距離は80kmで、2個搭載した場合は160kmも走行することができます。
また、フットレストしたに重たいバッテリーを配置することで低重心となり、高速走行時やカーブでも安定した走行性能を発揮します。
日本での発売は未定
予約注文の受付は2023年末から開始されますが、残念ながら日本での発売は予定されていません。モダンなデザインが魅力的なプレミアムスクーターの「ルーシー」が、日本でも発売されることを願っています。
「LUCY」のスペック
最高速度 | L1e:45km/h、L3e:100km/h |
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公称出力 | 7kW |
最高出力 | 10kW |
最大トルク | 200Nm |
車両重量 | 80kg※バッテリーを除く |
航続距離 | 80km、160km※バッテリー2個使用時 |
バッテリー容量 | 2.5kWh※バッテリー1個あたり |
バッテリー重量 | 14kg※バッテリー1個あたり |
充電時間 | 1.5時間 |
ホイールサイズ | 14インチ |
乗車人数 | 2名 |
本体価格(税込) | L1e:5, 500ユーロ(日本円:約86万5,600円) L3e:7, 500ユーロ(日本円:約118万円) |
バッテリー価格(税込) | 1,000ユーロ(日本円:約15万7,500円)※バッテリー1個 |