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生産終了まであと少し!敬意を込めてヤマハ「VMAX」の歴史について学ぼう!

生産終了まであと少し!敬意を込めてヤマハ「VMAX」の歴史について学ぼう!

ヤマハの人気車両の一つであるVMAXが、悲しいことに今年の8月をもって生産終了を迎えることになりました。

そこで今回は、多くのバイカーに愛されたVMAXの歴史について振り返ってみたいと思います。

 

日本が誇るアメリンカンマッスルカー「VMAX」

「1985年に初代VMAXをリリースしてから24年が経過しましたが、そのオリジナリティはいまだ薄れることはありません。初代VMAXはヤマハモーター USAの発案によって開発がスタート。当時アメリカの象徴であった流麗なフォルムのボディに、V型8気筒の大排気量エンジンを搭載したアメリカンマッスルカーの魅力を、モーターサイクルに取り込むことができないか、という想いがその発端でした。」
ヤマハホームページより

 

生産終了まであと少し!敬意を込めてヤマハ「VMAX」の歴史について学ぼう!

 

生産終了まであと少し!敬意を込めてヤマハ「VMAX」の歴史について学ぼう!

 

ヤマハ「VMAX」の歴史

1985年ヤマハが「怒涛の加速」を開発コンセプトに国外仕様として作り上げた一台、それが「VMAX」です。“オーバーナナハン”と言ったほうがしっくりくる方は、当時を知る人ではないでしょうか。

調べてみると、1990年の春頃に日本国内で”オーバーナナハン”が解禁。それと同時に、日本国内仕様のモデルを発売。海外モデルとの違いは、最高出力が97ps / 7,000rpm、最大トルクが11.3kg-m / 6,000rpmに抑えられていたという点です。累計10万台を超すロングセラーモデルとなったVMAXですが、時代の流れによってたちまち旧式となってしまいます……

しかし、2008年にメガクルーザーとして新たに新技術を取り入れた「新型VMAX」を発売。排気量は1,679ccにまで拡大し、新しいVブーストとなるYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)とYCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)を搭載。装備も巨大なパワーをライダーがふんだんに使えるように、スリッパークラッチが標準装備されました。フレームはダイヤモンドタイプのオールアルミ製で、エンジンも剛性メンバーとすることで高剛性を確保した、まさにプレミアムバイクでした。

 

写真から伝わるモンスターの鼓動

生産終了まであと少し!敬意を込めてヤマハ「VMAX」の歴史について学ぼう!

「優等生のホンダ、デザインのヤマハ、漢のカワサキ、バランスのスズキ」と筆者の日本メーカーに対するイメージですが、落ち着いた雰囲気のスタイリッシュなバイクを多くリリースしていたヤマハが出した答えは「魔神」。直線のみならずワインディングでこのバイクを見て、道を譲らないライダーは勇者と言えますね。

エンジンブロックから突き出した吸気口はダミーで実際の吸気はタンク下部からですが、このデザインにビビビッときてしまった殿方も多かったことでしょう。しかし、ガソリン容量が15Lと少なめなのに対して燃費が約10km前後と、他のアメリカン(クルーザー)とは対照的にクルージングが苦手でした。さすが魔神、パワーも食事(燃費)もパワフルですね。

 

全てプレミアムへとなった新型

生産終了まであと少し!敬意を込めてヤマハ「VMAX」の歴史について学ぼう!

新型のVMAXはダミーであった吸気口から直接空気を取り入れる方法となります。また、エンジンは1,200ccから1,700ccへアップし、200馬力というパワーに進化。販売価格は231万円と、納得のいくお値段に……。それもそのはず、新型はメッキを使用した樹脂パーツ(いわゆるプラスチック)を極力使用していないのですから。

なかでも一番時間とコストをかけて作られているのが、VMAXの象徴とも言えるエアインテーク。写真でも協調されていますが、これはヤマハが得意とするCFダイキャスト方式で作られており、職人による手磨きのバフ仕上げとなっています。(YAMAHA公式VMAXヒストリーに記載)つまり一点一点真心込めてワンメイクと言っても過言ではないのです!

累計10万台も売っていながらも、バイクのパーツは一点ものというステータスをライダーに与えてくれるヤマハさん、素敵過ぎます!

 

生産終了は2017年の8月…

ヤマハのホームページ上では今年の8月とうたっていますが、注文が生産予定台数(120台)に達し次第、受付終了とのこと。しかも状況によっては、120台製作できない場合もあるようですので、購入を検討している方をはじめ興味をもった方は急がれた方が良いでしょう。

 

VMAXのようなバイクは今後生まれるのか?

2017年8月をもって生産を終えてしまうVMAXですが、一方的に悲観することもないのではないでしょうか。「暮らしを豊かにする」とう理念がヤマハにある限り、VMAXのようなバイクは今後もカタチを変え、理念を残し生まれてくハズです。

売れるから、ライダー人口が多いカテゴリーだから、それだけではなく、少し飛び抜けた理念のバイクがあるからこそ、洗練されて見えるのではないでしょうか。

製品としての価値と、デザインとしての価値が両立したVMAX(魔人)の子や孫のようなモデルが誕生することを切に願います。VMAXよ、永遠に!

 

関連記事:【悲報】ヤマハ「VMAX」が残り120台で生産中止……新車が欲しい人は最後のチャンス!

 

参考-ヤマハ
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