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ホンダがミラノショー2017で発表したハイパフォーマンス・ネイキッド「CB1000R」は、ネオレトロ・ブームに乗らないホンダらしさが好印象でしたね。
https://forride.jp/motorcycle/honda-cb1000r-cb300r-cb125r
「CBR1000R」用水冷4気筒エンジンを軽量コンパクトなボディに搭載。そこに先端を行く電子制御技術と機能パーツを装備しているのですから、それは魅力的です。
一方で、同時に発表された「CB300R」も、お好きな方には堪らないモデルっぽいのです。
「CB300R」は車両重量143kgの軽量シングルなのだ!
コチラが今回発表された「CB300R」。最大の注目は、車両重量わずか143kgという軽量な車体にあります。
フレームは鋼管トレリスとプレススチールの合わせ技で構成。スイングアームとスイングアーム・ピボット・プレートはスチール製です。
素材ではなく設計による努力を惜しんでいないと感じさせるのが重量配分。前49.6%、後50.4%に設定されており、フロントグリップのポジティブなフィーリング・グリップを確保しています。ホイールベースは1,352mmと実にコンパクト。クイックなハンドリングが想像できますね!
フロントフォークは41mmの倒立タイプを採用。軽快なハンドリングを実現するだけでなく、アグレッシブな印象を与えることに成功しています。
フロントブレーキはニッシン製。296mmのフローティングディスクと4ピストンキャリパーの組み合わせ。シングルモデルには充分でしょう。
リア足回りは、ご覧のようにモノショックですが、5段階のプリロード調整が可能。
リアブレーキは220mmディスク+シングルピストンキャリパーの組み合わせ。2チャンネル式のABSを標準装備しています。
フロントタイヤは110 / 70R-17のダンロップ製ラジアル、リアは150 / 60R-17です。
ハンドルバーはアルミ製を、メーターにはフル液晶を奢っています。
ガソリンタンク容量は10Lですが、これは30.2km / L(WMTC mode)換算で300km以上の無給油走行を可能とします。
そして「CB300R」には、もう一つの注目ポイントがあります。ご覧の通りのスリムな車体を実現するのは……
総排気量286ccの水冷単気筒DOHC4バルブエンジン。この排気量からご想像頂ける通り、このエンジンは「CBR300R」用の流用です。
ボア×ストローク=76×63mm、圧縮比10.7の同エンジンは、最高出力23.1kW@8,500rpm、最大トルク27.5Nm@7,500rpmを絞り出します。
「CB300R」のカラーラインアップ
カラーラインアップは(正式なカラー名は発表されていませんが……)ここまで掲載していたブラックのほか、ご覧のレッドと……
このシルバーという3色が発表されています。
「CB300R」は未来の定番スポーツモデルに育つ?
いかがでしたでしょうか?車重わずか143kgの軽量な車体にシンプル&パワフルな単気筒エンジンを搭載したスポーツモデル「CB300R」。
筆者の個人的な感想なのですが、ホンダはスポーツモデルに一家言あるメーカーだと思っていて、それは(申し訳ないけど)大して儲からないモデルの継続販売を続ける実績から判断しています。それが……
昨年販売終了となった「VTR」シリーズ(一時期めちゃ売れていましたが……)。普通二輪免許で乗れるスポーツモデルを粘り強く販売してくれたホンダ。「CB300R」は、その後継車と目されいてるのかな、なんて想像するワケです。
ヨーロッパ向けリリースを読むと、パフォーマンスばかりでなく、コストや免許制度対策に関する言及も見られます。この魅力的なシングルスポーツ「CB300R」が国内に導入され、末永く愛されるモデルに成長することを期待したい筆者です。
「CB300R」のスペック
- 全長×全幅×全高:2,102×802×1,052mm
- 軸距:1,352mm
- シート高:799mm
- 車両重量:143kg
- エンジン:水冷4ストローク単気筒 / DOHC4バルブ
- 総排気量:286cc
- ボア×ストローク:76.0×63.0mm
- 圧縮比:10.7
- 最高出力:23.1kw / 8500rpm
- 最大トルク:27.5Nm / 7,500rpm