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カワサキと言えば、ハイパフォーマンス&ライムグリーンを想像し勝ちではありますが、一方で”オートバイ”の雰囲気を全身に纏う「ゼファー」の生産を長年続けるなど、ベーシックなモデルをしっかり企画してくれるメーカーでもあります。
ところが……
1960年代の「W1」シリーズを彷彿とさせる美しい並列2気筒エンジンを搭載する「W800」が、2016年をもって生産終了。世界中のファンが悲しみに暮れたのでした。
ところが……
インドネシアで”W”が復活していた!
なんと、その”W”シリーズがインドネシアで復活していました!
それがコチラの「W175」。空冷4ストローク単気筒エンジンを”W”シリーズと呼ぶに相応しい”オートバイ”と呼びたくなるスタンダードな車体に搭載。
シングルクレイドルのスチールフレームに正立フロントフォーク、リア2本ショックの車体構成です。
これ、日本人にとっては……
https://forride.jp/motorcycle/kawasaki-estrella-final-edition
2017年に惜しまれつつもファイナルエディションが発売された「エストレヤ」と瓜二つに映りますね。
さて、「W175」に戻ります。エンジンは空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ。
総排気量177cc、ボア×ストロークは65.5×52.4mm、圧縮比はマイルドに9.1:1。最高出力9.6kW(13PS)/ 7,500rpm、最大トルクは13.2Nm(1.3kgm)/ 6,000rpm。
フロントフォークは正立タイプで、フォークブーツを装備しています。フェンダーの材質は不明ですが、スチールだと嬉しいなぁ。フロントブレーキは220mmのシングルディスク。リアはドラムブレーキ!ですがコレ、出力を考慮すれば充分でしょう。
ディテール写真が公開されていませんが、ヘッドライト周辺の処理は”W”シリーズに相応しいベーシックな出で立ちです。
タックロールの入れられたダブルシート、キャブトンマフラー、前後スポークホイール(17インチ)など、”クラシカル”な雰囲気を演出する車体構成も◎です!
車両重量126kg、ホイールベースは1,275mm。まずまず軽量、コンパクトな車体は、日本人的にはセカンドバイクにも最適です。
実は、ここまで掲載した3車は現地正式モデル名は「W175 SE」。ガソリンタンクの凝ったペイントやタックロール入りのダブルシートが、その違いのようです。
そしてコチラがベーシックな「W175」。
明るいカラーだとタイヤとフェンダーの異様な隙間に気付きます……。
が、カワサキが(遠いインドネシアであったとしても)”W”を復活させてくれたのは嬉しいニュースです。
「エストレヤ」&「W800」の後継車開発にも期待したいところ。是非、復活させて下さいね、カワサキさん、お願いしまっす!
「W175」のスペック
- 全長×全幅×全高:1,930×765×1,030mm
- 軸距:1,275mm
- シート高:- mm
- 車両重量:126kg
- エンジン:空冷4ストローク単気筒 / SOHC2バルブ
- 総排気量:177cc
- ボア×ストローク:65.5×52.4mm
- 圧縮比:9.1
- 最高出力:9.6kW(13PS)/ 7,500rpm
- 最大トルク:13.2Nm(1.3kgm)/ 6,000rpm