塩水で走る車!? リチウム電池の5倍のキャパシティとかヤバすぎる!

年々、電気自動車の性能が向上しているなか、リウムイオン電池の5倍のキャパシティをもつバッテリーを備えた電気自動車が登場!しかも、その電池は塩水で走るという画期的なクルマです。スイスの天才物理学者が作り出したという、その電気自動車は一体どんなクルマなのでしょうか!?

 

ガルウィングの4人乗りリムジン!クォントe-スポーツリムジンとは

2014年3月に開催されたスイス・ジュネーブモーターショーでナノフローセル(nanoFLOWCELL)という企業がクォントe-スポーツリムジン(QUANT e-Sportlimousine)と呼ばれる電動自動車が発表されました。

 

リムジンというだけあり、車体サイズ全長5.26m、全幅2.2m、全高1.35m、ホイールベース3.2mとかなりサイズ感。しかも、前後席部分が大きく開口するガルウィングドアは、リムジンといいつつもスーパーカーのようです。

 

クォントe-スポーツリムジンの驚異的なスペック

クォントe-スポーツリムジンは、車輪1輪ごとにモーターが搭載され、それぞれ最高出力231.2ps!それが4つあるということで925PS発揮します。

 

タイヤが引きちぎれてしまわないか心配になってしまうほどパワーを発揮し、最高速度は380km/hをマーク。しかも0-100km/h加速はわずか2.8秒と、これまた規格外の動力性能を発揮する電気自動車です。

 

塩水のバッテリーがリチウムイオンの5倍の性能!?

クォントe-スポーツリムジンの凄さは、動力性能だけでなく、一度のフル充電で600kmも走行でき、充電は10,000回サイクルで繰り返すことができる長寿命バッテリーなことです。

車体には400Lの車載タンクが積み込まれ、このなかに電解液を入れることでバッテリーとしての機能をして、電力を生み出すのです。

 

これは、「レドックスフロー蓄電池」と呼ばれる技術で、塩水を電解液に用いており、金属イオンの酸化還元反応を起こすことにより蓄電池としても役目を果たすのです。

EVやPHEVに広く使用されるリチウムイオン電池よりも高寿命で5倍のエネルギー密度を実現できます。

 

クォントe-スポーツリムジンを作り上げたのはスイスの天才物理学者

この画期的な電池システムを開発したのはヌンツィオ・ラ・ヴェッキア氏(Nunzio La Vecchia)というスイス人の物理学者で、クォントe-スポーツリムジンの開発責任者でもあります。

彼は60以上の特許を持ち、スイス・チューリッヒを拠点にもつナノフローセルの開発リーダーを務めます。

 

しかも、彼の凄いところは、いくつもの会社をもつ経営者であり、飛行機のパイロット、レーシングドライバー、ミュージシャンと多彩な顔をもち、まさに現代に参上したレオナルド・ダ・ヴィンチのように多彩な天才といえます。

 

クォントe-スポーツリムジンよりコンパクトなモデルが登場!今後に期待

ナノフローセルはクォントe-スポーツリムジンの進化版クォント48ボルト(QUANTiNO 48VOLT)を発売しています。

クォント48ボルトは最高出力760PS、最大トルクが1輪あたり2,000Nmを発揮し、最高速度300km/h、0-100km/h加速2.4秒、そして航続距離はなんと1,000km!

 

クォント48ボルトは35万キロ連続走行のテストに成功したといことで、耐久性も問題はなさそうです。ナノフローセルは30億ドルの資金を集め、38万から50万平方メートルの土地を得て生産工場を作ろうとしています。

 

クォント48ボルトの価格は65,000ユーロ、日本円で786万円(2019年7月30日時点)としており、これぐらいの価格なら今後予約が殺到しそうです。ナノフローセルは第二の米テスラになるのでしょうか?今後も注目していきたいです。

 

参考:nano Flowcell