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バイクを駐車するときに必ず使用するのがバイクを立てるためのスタンド。サイドスタンドの他にセンタースタンドがあるバイクも存在します。センタースタンドを使用するときは「よっこらしょ」とバイクを持ち上げなければいけませんので、面倒に感じるのでサイドスタンドばかり利用している人も多いのではないでしょうか?
しかしセンタースタンドとサイドスタンドはそれぞれ役割や特徴が違うため、状況によってはセンタースタンドを使った方が良い場合もあるのです。そこで今回は、センタースタンドの役割や、使った方が良いシチュエーションをご紹介しますので、正しく使い分けられるようにしましょう!
センタースタンドとは
日常生活の中でサイドスタンドの方がすぐに利用できるため、正直センタースタンドが付いている理由がわからない人もいると思います。特に普段バイクを通勤・通学に使う人ならサイドスタンドだけで事足りますからね。
しかしセンタースタンドを利用すると、バイクを直立させたまま停止させることができます。また、リアタイヤが持ち上がった状態にもなるため、リアタイヤ交換やチェーンの注油なども簡単にできます。
ただしセンタースタンドは、サイドスタンドと違ってバイクを支える支点がフロントタイヤとサイドスタンドのみになってしまうため、安定性の面ではサイドスタンドより劣ってしまうのです。
サイドスタンドであれば前後のタイヤに加えてスタンドの足もあるので、広範囲でバイクを支えることができるんですよね。
センタースタンドを使うシチュエーション
センタースタンドを使うシチュエーションについて考えてみると、以下の3つが考えられます。
- バイクを長期保管する時
- メンテナンスをする時
- 盗難対策をする時
バイクを長期保管する時
長期間バイクに乗らない状態で置きっぱなしにしていると、タイヤの一方向に力がかかってしまうため、長期間放置していると徐々にタイヤが変形してしまうことも考えられます。
特にバイクはリアタイヤの方に荷重が大きくかかるため、リアタイヤの負担は大きくなります。そのためセンタースタンドを使ってリアタイヤを浮かせた状態で保管すれば、タイヤへ負担をかけずに済むのです。
メンテナンスをする時
前項でご紹介したように、センタースタンドを使えばリアタイヤの交換やチェーンへの注油も簡単にできます。また、リアタイヤを外せるということは、リアサスペンションやエンジンだって降ろせるようになるのです。
さらにセンタースタンドをかけた状態でフロント部分を紐で吊ってしまえば、フロントタイヤやサスペンションも取り外せますので、バイクを本格的にメンテナンスする人にとってはかなり便利な機構とも言えるでしょう。
盗難対策をする時
センタースタンドは、バイクを持ち上げなければいけませんので非常に面倒なのも事実。しかしこの面倒な部分が逆に利点となることもあります。
センタースタンドをかけておくと、バイクを動かすのも簡単にできなくなりますので、盗む人からすれば手間がかかります。犯人は少しでもリスクを少なくバイクを盗みたいので、面倒な部分があれば諦めることも少なくありません。
そのため、センタースタンドをかけておくことで、見た目上の防犯対策にも繋がるのです。実際統計的にもセンタースタンドよりサイドスタンドをかけていたバイクの方が多く盗まれているようです。
まとめ
センタースタンドの役割や、使った方が良いシチュエーションについてご紹介しました。毎日バイクを使っている人であれば、つい楽なサイドスタンドを多用しがちになるかもしれませんが、センタースタンドを使った方が良い場面も少なからず存在します。
センタースタンドを使うシチュエーションをもう一度おさらいすると、
- バイクを長期保管する時
- メンテナンスをする時
- 盗難対策をする時
となります。状況に応じて使い分けられるようになると、バイクにとってより良い環境を作ることができるはずですので、この機会にぜひ使い分けてみてはいかがでしょうか?