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昨今の電動バイク業界は、既存のバイクメーカーはもとより、新興勢力も参戦し、市場激化の様相を見せている。
今回ご紹介する電動バイク「E-Raw」もまた、そんな業界に一石を投じるべく立ち上がった、新進気鋭のスタートアップ企業が制作を進める電動バイクだ。
フランス人デザイナーが手がける「E-Raw」
EXPEMOTION社が発表したこちらの電動バイク「E-Raw」は、フランス人デザイナーのMartin Hulin氏によって手がけられたプロトタイプである。
電動モーター部分は発泡スチロールを使ったダミーなので、現段階では実際に走行できるわけではない。
何と言っても、複数の木材を張り合わせて製作された合板のシートに目を惹かれる。この合板シートが、この「E-Raw」のアイキャッチとなり、他のどのバイクとも違った、独特の風合いを醸し出している。
いや、ヤマハの楽器デザイナーさんが設計したコンセプトバイク「√(ルート)」に、少々似ているようにも見えなくもない。
このバームクーヘンのように何層にも重なった合板の美しい流線型から、底知れぬこだわりが垣間見ることができる。
電動バイクということで、計器類にはスマートフォンを用いるが、もはや”ありがち”になりつつある。
流線型の合板シートに最も力を注いでいるのはわかるが、今後実用化に向けて考えた際には、間違いなくこの合板シートの快適性や耐久性がネックとなってくるだろう。また、既存のモーターフリーク層もターゲットに入れているのであれば、フロント周りは全体的に再考の必要がありそうだ。
と、少々ネガティブになってしまったが、業界活性化のためにも是非実現させて欲しいものである。