この記事の目次
速度制限もなく、公道よりも安全に自由に走れるサーキット走行はライダーの憧れ。でもレーシングスーツを買うことに加えて、サーキットライセンスも取得しなければならないなど、敷居が高く踏み出しずらいのも悲しい事実です。
装備を一式揃えるための費用も決して安くはないので、金額を計算するだけで引いてしまう人もいるかもしれません。「サーキット走行なんてまた夢の話…」と考えているライダーも多いことでしょう。
そこで今回は、実際にサーキットを走るために必要なものをそろえた場合、どれくらい費用がかかるかや、手軽にサーキット走行を楽しむための方法について、ロードレース歴10年の筆者がご提案します。
サーキット走行に必要なものをすべて揃えるといくらかかるの?
まずはリアルな現実を見ておきましょう。サーキット走行に必要なものを一式揃えるとかかる額は下記のとおりです。
- レーシングスーツ・・・10万円〜
- レーシンググローブ・・・1万円〜
- レーシングブーツ・・・3万〜
- 脊椎パッド・・・1万5,000円〜
- 胸部プロテクター・・・8,000円〜
- ヘルメットリムーバー・・・2,000円〜
一式揃えるのに最低でも17万円ほどが必要となります。
これ以外にも、本格的にサーキットを走行を楽しもうと思ったら、サーキット専用のバイクを用意しなければなりません。サーキット専用のバイクはクラスや排気量によっても違いますので、それぞれ参考までに金額をご紹介しますね。
- ホンダ NSF100(100cc)・・・50万6,000円〜
- ホンダ CBR250RR(250cc)・・・70万円〜
- ヤマハ YZF-R6(600cc)・・・1,21万円〜
- ヤマハ YZF-R1M(1000cc)・・・2,10万6,000円〜
600cc、1000ccクラスのバイクを専用で用意するとなると、三桁の諭吉が飛んでいくことに…。ただ、必ずしも専用車両を用意しなくても、普段乗っている愛車でもサーキット走行をすることはできます。
極論をいえば、いつも乗っているバイクのままでもサーキットを走っても問題ありませんが、しっかり走りたいのであれば、次のものを用意しておく必要があります。
- バックステップ・・・2万〜4万円
- スポーツタイヤ・・・2万〜5万円
そのため、街乗りベースのバイクでサーキット走行を楽しむ場合には、4万〜9万円ほどの費用が必須ということになりますね。さらにサーキット走行に必要なライセンスを取得するとなると、年間で2万〜3万円ほどの取得費用が必要になるのです。
手持ちのナンバー付きバイクで走っても、初期投資だけで20万超え……。尻込みしてしまうのもわかります。
もっと手軽にサーキット走行を楽しむための方法
そうなると、ゼロからサーキット走行始めるなんてムリ~なんて思った人も多いことでしょう。でも諦めるのは早い!
- ショップの走行会に参加する
- サーキット主催のライディングレッスンに参加する
- レンタルバイク のレースに参加する
といった方法を選択すれば、大きく費用を抑えてサーキット走行を楽しむことだってできちゃうんです。
ショップの走行会に参加する
バイクの販売店やパーツショップなどのイベントでサーキットを貸し切って行われているイベントに参加すれば、サーキット走行を体験ができます。参加人数も多いので、そこまで自由にとはいきませんが多くの場合、レーシングスーツがなくても走れるので、サーキット走行をひとまず体験してみたい人にぴったりです。
- ショップの走行会参加費用の目安・・・2万〜3万円
サーキット主催のライディングレッスンに参加する
バイクショップでなくても、サーキットが独自に開催しているライディングレッスンも存在します。スムーズなアクセルワークから、ライン取り、コーナリングの手順など、速く走るためのテクニックを一から学べますし、参加者の技術によってクラスが細かく分けられているため、初心者でも気軽に参加可能です。ビギナークラスなら公道で使っている装備でも走れるので、こちらもとりあえずサーキット走行を体験してみたい人向きです。
とはいえ、上級クラスともなるとレーシングスーツなどの装備品一式を用意しておかなければなりません。
- ライディングレッスン参加費用の目安・・・2万〜3万円
レンタルバイクでのレースに参加する
ミニバイクコースや中規模のサーキットであればレンタルバイクでレースができるイベントもたくさん存在します。さらにサーキットによっては装備品一式もレンタルしてくれちゃうんです。
費用もそこまでかからないですし、ツーリング仲間を誘って参戦したら盛り上がること間違いなしです。
- レンタルバイクレース参加費用の相場・・・3万〜5万円
まとめ:2万円代からでもサーキットデビュー可能!
サーキット走行は高い!なんて思い込みすぎているとなかなか踏み出せないですが、ショップの走行会やレンタルバイクレースであれば、数万円からで気軽に楽しむことができちゃうんです。
もちろんエンジョイするだけでもいいですし、これをきっかけに本格的なサーキット走行やレース活動に踏み切ってみるとまた見える景色が違ってきますよ!