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まだ梅雨が明けてすらいないというのに、ひとたび晴れ間が見えれば30℃を超える日ばかり。名古屋や岐阜にいたっては、6月のうち半月近くが真夏日という状況です。そのうえ、これから夏本番が控えているとれば、熱中症対策は万全にしておきたいところ。ましてバイカーにとってはヘルメットに上下長袖が正装ということもあり、かなり気を付けておかないと大変なことになってしまいます。
一部で「暑さに弱いバイカー」という不名誉な認定を受けている筆者も、四苦八苦しながら暑さをしのいできました。そんな経験の中で見つけた”涼しい夏ライド”に役立つアイテムの数々をご紹介しちゃいます。
体の熱を逃がす+水分補給で熱中症予防
バイカーが走行中に熱中症にかかってしまうと、平衡感覚のズレや手足の痺れなど、バイクの運転に支障をきたす危険な状態となってしまいます。一般的に熱中症対策でするべきことは、体の熱を逃すことと定期的な水分補給ですが、これをバイク乗車中に行うには専用グッズが必要になります。
念のために言っておきますが、間違っても熱中症対策のために「半袖短パン」でバイクに乗るという行為は危険なので絶対にやめましょう。
インナーで体の熱を逃す「ICE ARMOUR 長袖ミドルネック」
バイクでも使えるコスパの良いアイテムの宝庫、ワークマンの「ICE ARMOUR(アイス アーマー)」は熱中症対策に非常に有効です!暑い日に長袖インナーを着たら火に油を注ぐだけでは?と思うかもしれませんが、着た瞬間にヒンヤリと涼しさを感じることができます。
これは熱伝導率の高い生地「WILD ICE®」を採用しているためで、肌に触れることで服を着ていない状態より涼しさを感じることができます。
また、紫外線を90%以上カットしてくれるので、ライディングジャケットを脱いでも日焼けする心配がありません。
ハーレー、BMWにも技術提供!? 強制的に体を冷却する「HyperKewl」
真夏のまるで温風のような走行風に晒される、ライダーの体を強制的に冷却してくれるアイテムが「HyperKewl(ハイパークール)」。米軍でも採用されている凄いアイテムで、ハーレーやBMWにも技術提供している実績があるほどなんです。
ハイパークールを水に1〜2分浸してから実際に着用して走行風を浴びると、特殊な素材がまるでクーラーのようにバイカーを冷却してくれます。
ちなみにHyperKewlはTシャツの上から着用するとグッド。メッシュやベンチレーション付きのジャケットと組み合わせると効果絶大です!
ライダーの下半身を冷却「ハードプロテクションメッシュパンツLF」
真夏の上半身の冷却対策は誰もが真っ先に行いますが、意外と下半身対策はしていないバイカーが多いです。下半身に溜まった熱は血液を通じて結局は上半身に回ってくるので、熱中症対策は上下どちらにも施すのが鉄則です!
一般的にメッシュのライディングウェアは、プロテクション性能が疎かになりがちですが、ラフアンドロードの「ハードプロテクションメッシュパンツLF」は、要所要所にプロテクターを装備している安全性の高さが魅力です。
メッシュパンツの涼しさは一度使うと病みつきになるレベルで、使ったことが無いライダーはぜひ一度試して欲しいアイテムです。
バイクを運転しながら水分補給「アチェルビス X-STORMドリンクバッグ」
体の熱を逃すのと並んで大事な水分補給。注意したいのが、実は喉が渇いたタイミングで水分を摂るよりも、定期的に水分を補給するほうが熱中症対策には効果的ということです。でもバイカーは停車時にしか水分補給ができません……。
そんな悩みを解決するのが、X-STORMドリンクバッグ。水分補給システム「ハイドロパック」を備えたライダー用のバックパックで、口元にホースを固定することで、ライディング中でも水分補給が可能になります。
もともとハイドロパックは、バイクで砂漠を走るような過酷なラリーレースで重宝されている水分補給システムなので、バイカーとの相性が抜群の熱中症対策アイテムです。
まとめ:準備万端で夏ライドを楽しもう!
幸いなことに著者は一度も熱中症になったことがありませんが、毎年夏になると聞こえてくる悲惨なニュースには心を痛めています。クルマならエアコンを効かせればいいものの、バイクはそうはいきません。直射日光だけでなく、エンジンの熱も襲ってきますし、きちんと熱中症対策を施した上で夏のバイクライフを楽しみましょう!