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東京モーターサイクルショー2022で初出展し、日本上陸を果たしたイタリアの老舗バイクメーカー”F.Bモンディアル”。今回はF.Bモンディアルのラインアップのなかでも、新しさとレトロさを融合させたスクランブラータイプのネオクラシックモデル「HPS125」と「HPS300」をご紹介しましょう!
F.Bモンディアル「HPS125(エイチピーエス125)」

2016年にドイツ・ケルンで開催された世界最大級のモーターサイクルショー「INTERMOT(インターモト)」で発表され大きな反響を呼んだHPSシリーズのなかでも、特に注目されているのがこちらの「HPS125」です。
同社が開発した新設計のエンジンは欧州のユーロ5排ガス規制をクリアしつつ、燃費性能やパフォーマンスの向上が図られ、小排気量モデルとは思えないほど力強い走りを発揮します。
また、エアロダイナミクスに基づくボディラインや、自動輝度調整機能を備えた7インチディスプレイ、倒立フロントフォークなど、原付二種クラスのなかでも非常にハイスペックなパーツが備わっています。
| エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒 DOHC |
|---|---|
| 排気量 | 124cc |
| 車両重量 | 133kg |
| 全長×全幅×全高(mm) | 2,025×710×1,050 |
| 最低地上高(mm) | 145 |
| シート高(mm) | 795 |
| 変速機 | 6速 |
| 燃料タンク容量 | 9.5L |
| タイヤサイズ | 前:100/90×18、後:130/80×17 |
| カラー | グレー、マットブラック |
| 価格(税込) | 48万9,500円 |
F.Bモンディアル「HPS300(エイチピーエス300)」

先ほどのHPS125よりも排気量の大きい上位機種のような位置付けの「HPS300」は、車検不要かつ日本限定の249ccモデル。
両モデルにおける外装の差異はほとんどありませんが、フロント倒立フォークのアウターチューブ色がゴールドからブラックに変更されているほか、ラジエーターやディスクローターの形状など細かなパーツの違いが見られます。また、エンジンはHPS125がDOHC(“ダブル”オーバーヘッドカムシャフト)に対し、HPS300はSOHC(“シングル”オーバーヘッドカムシャフト)となっており、タフで燃費性能にも優れています。
どちらのモデルもシート高が795mmとやや高めですが、ナローなシート形状が足付き性を補っているほか、車重も軽いため低身長の方でも安心して乗れるのではないでしょうか。
| エンジン型式 | 水冷4ストローク SOHC 単気筒 |
|---|---|
| 排気量 | 249cc |
| 最高出力 | 17kW/8,500rpm |
| 最大トルク | 22.5Nm/6,500rpm |
| 車両重量 | 149kg |
| 全長×全幅×全高(mm) | 2,025×710×1,050 |
| 最低地上高(mm) | 145 |
| シート高(mm) | 795 |
| 変速機 | 6速 |
| 燃料タンク容量 | 9.5L |
| タイヤサイズ | 前:100/90×18、後:130/80×17 |
| カラー | GRAY、MAT BLACK |
| 価格(税込) | 57万6,400円 |
HPSシリーズのディテール

スクランブラースタイルに仕上げられているものの、低めにセットされたハンドルバーがイタリアンテイストを醸し出しています。バーエンドミラーがアクセントとなって個性を放っていますね。

HPS125に搭載されたスクエアタイプのデジタルメーターは、視認性の高い7インチサイズのTFTディスプレイを採用。HPS300は丸型のメーターが採用されています。

フロントサスペンションは、40mmの倒立フォークを装着。HPS125はゴールドカラーなのに対して、HPS300はシックなブラックカラーでまとまっています。
そして肝心のフロントブレーキは、信頼の置けるABSを搭載した4ピストンラジアルキャリパーにより、確実なストッピングパワーを確保。

ガソリンタンクをはじめ、サイドカバーやアンダーカバーなど、エアロダイナミクスに基づくボディラインがHPSシリーズ最大の魅力。

新設計のHPSエンジンには、F.Bモンディアルによって開発された革新的なエンジン管理システムを採用。
Euro 5に準拠した最新のエンジンは燃費性能を向上しながらも、最高出力とトルクのパフォーマンスアップが図られています。

スポーティーでスタイリッシュなデザインと、高級感溢れる質感が魅力のシートは、シングル風でありながらしっかりと2名乗車可能。

スクランブラースタイルを象徴するアップタイプの2本出しマフラー。丸みを帯びたエンドの処理や、マフラーガードのドリルド加工など、こだわりが感じられます。
小排気量モデルとは思えないパワフルさと大型バイク顔負けの体格を持ち合わせた一台

400ccクラスのマシンと引けを取らないほど高スペックかつ大柄な車格を持ち合わせた原付二種の「HPS125」と250ccクラスの「HPS300」。両モデルとも性能・価格・デザインにおける総合点の高い傑作モデルと言っても過言ではないでしょう。
次回はF.Bモンディアルのラインアップの中から、スポーツクラシックモデルの「SPORT CLASSIC 125」と「SPORT CLASSIC 300」をご紹介いたします!