この記事の目次
風を切って颯爽と駆け抜けるバイクは、天候の影響を受けやすい乗りものです。季節によってはバイクに乗るのが厳しくなる人もいることでしょう。
コロナの影響もあり、外出を自粛してしばらくバイクを保管しておくという方もいることでしょう。時期は過ぎてしまいましたが、特に冬ともなれば積雪や凍結が起こり、どうしても長期間封印しなければいけない状況も出てきます。しかしバイクは基本的に機械ですので、何もしなければあっという間に劣化が進みます。
ましてや屋外に保管しようものなら、過酷な自然環境の洗礼も受けてしまうため、何もしていないのにボロボロになってしまうこともあるでしょう。
そのため本記事では、少しでも劣化を防ぎ、いざ乗り始める時にスムーズに走り出せるよう、長期保存する時に知っておきたいことをご紹介します。
バイクを長期保管する時に最低限やっておきたいこと
放っておいても勝手に劣化が進むバイクは、長期保管する時にやっておきたいことがいくつか存在します。
- バイクカバーは必須
- 長期保管の前はしっかり清掃
- 可動部にはしっかりとグリスアップ
- バッテリーの端子を外しておく
- ガソリン満タンで保管しておく
- オイル交換もしておく
これらをやらなければ、いざ走り出す時に動かなかったり状態が悪くなっていたりと、交換が必要になることもあります。修理費用という手痛い出費にもならないように、しっかり覚えておきましょう。
バイクカバーは必須
バイクを長期間保管する上で必須とも言えるのが、バイクカバーを着用すること。そのまま放置すると、雨風や鳥のフン、ホコリの影響を受けてしまい、あっという間にボロボロになってしまいます。
また、屋内に保管していても、少なくともホコリの影響を受けてしまうため、バイクカバーはどのようなところに保管していても必要なアイテムとも言えるでしょう。
風の影響を受けても飛ばされないように、バイクの下部でしっかり固定できるタイプのものを選ぶことをおすすめします。
長期保管の前はしっかり清掃
汚れを放っておくと、バイクの劣化スピードは早くなります。また、汚れは時間とともに落ちにくくなりますので、長期保存前にはバイクの全体を洗車しておきましょう。
また、長期保存前にはたくさん走ったバイクを労るために、このタイミングで綺麗に点検・清掃をしてあげることをおすすめします。
可動部にはしっかりとグリスアップ
バイクの禁足部分は動かさないとあっという間に錆びてしまいます。特にチェーンやワイヤー類は、簡単に錆び始めます。ちなみに錆は空気中の酸素と金属の分子が触れることにより発生します。
そのため金属部分にグリスやコーティング剤を塗っておき、金属が空気と触れないように処理しておきましょう。これをやっておくのとやらないのとでは大きな差となって現れますので、忘れずにしておきましょう。
オイル交換もしておこう
バイクを長期保存する前にはエンジンオイルも交換しておきましょう。汚れたエンジンオイル内には金属粉やゴミが混ざっており、長期間エンジンをかけずにいると、オイルパン内に溜まり、固まってしまうこともあります。
金属粉やゴミが固まった状態で再びエンジンをかけると、ゴミが大きな塊となってエンジン内を漂流し、最悪の場合エンジンオイルの通り道を塞いでエンジンが焼き付いてしまうこともあります。そのため長期保存前にはエンジンオイルを新品交換しておきましょう。
バッテリーの端子を外しておく
バッテリーは端子に繋がっている状態であれば常に微量な電流が流れていることになります。
もし何もしない状態で長期保存すれば、必ずバッテリーが上がりますので再び走り始めるには充電が必要となるでしょう。そのため、長期保存する時はマイナス端子を外して無駄な放電を防ぐようにしましょう。
ガソリン満タンで保管しておく
ガソリンタンク内も非常に錆びやすい部分ですので、ガソリンを満タンにしておき、タンク内が空気に触れないようにしておきましょう。
「長期保管するとガソリンが腐らないの?」と言う疑問もあるかもしれませんが、ガソリンは添加物も入っていますので、半年〜1年くらいはタンク内に放置していても問題ありません。
最後に:もし屋外に保存するのであれば盗難のリスクも考えておく
バイクを長期保存する時に気を付けないといけないことは、バイクの車体管理についてだけではありません。長期保存する時は、バイクの盗難にも気を付ける必要があります。
犯人はバイクの盗む時は必ず何度か下見を行いますので、屋外にバイクをおいているのであれば、定期的に保管場所を変えるのもおすすめです。また、セキュリティグッズは必ず複数使用し、犯行に時間がかかるようにするのもコツです。
バイクの車体に関しての処理はもちろん、盗難対策もきちんとし、いざ乗り始める際に愛車と気持ちよく対面できるようにしたいですね!