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最近は市販車でも時速300キロに迫るバイクが続々と登場しているものの、サーキットを走るレーシングバイクは一体どれくらいのスピードが出ているのか気になるところですよね!そこで今回はレース車両はどれくらいのスピードが出ているのか見ていきましょう!
日本のレーシングバイクはどれくらいのスピード?
まずは日本のレーシングバイクのスピードを見ていきましょう。日本のロードレースは以下のようなクラスに分けられています。
- JSB1000
- J-GP2
- ST600
- J-GP3
- JP250
まず200馬力以上のパワーを持つバイクも存在する国内最高峰JSB1000クラスのバイクを見てみると、最高速は時速280〜300kmほどとなっています。特にストレートが長い鈴鹿サーキットではトップチームのバイクだと300kmを超えることもあるようです。
また、600ccのバイクを使用するJ-GP2やST600クラスのバイクは時速250kmほどのスピードが出ており、250ccの排気量のJ-GP3クラスのバイクでも時速220kmは出ています。
さらに市販車のNinja250やCBR250RRなどをベースとしたJP250クラスのバイクも時速180kmほどと公道ではありえないスピードで走っています。
世界グランプリのバイクはどれくらいのスピードが出ているの?
次は世界グランプリを戦っているバイクのスピードを見てみましょう!MOTOGPと呼ばれる世界選手権のクラスは、
- MotoGP
- Moto2
- Moto3
と3つのクラスに分けられています。
まずは最高峰クラスのMotoGPクラスのバイクの最高速を見てみると、2019年のカタールGPではなんと時速352kmを叩き出しました!350キロオーバーの世界って一体どのような世界なのか想像がつきません……!
また、600ccのエンジンを使用するMoto2クラスのバイクでは時速260〜280kmほどのスピードが出ており、250ccのエンジンを搭載したMoto3クラスのバイクでも時速220〜230kmほどで走っています。
排気量だけ見てみると、一見日本のレースバイクと同じようにも見えるものの、世界GPとなるとエンジンも市販車と違って専用にチューニングされているため、加速や最高速自体が伸びやすい傾向があるようです。
サーキットや条件によって最高速は変わってくる
最高速と言ってもサーキットや条件によって違ってきますし、もちろん直線が続いているドイツのアウトバーンのようにひたすらまっすぐ走る高速道路の方が最高速が出ることは間違いありません。
しかしサーキットの直線は長くても2キロくらいしかありませんが、その距離で今回ご紹介したスピードに到達しているのもまたすごいところなんですよね!
また、最高速にほとんど差がなくても、速いバイクはその速度に到達するスピードや加速が違うため、見えている景色がかなり違います。例えば、
- 1000ccのバイクでは時速280〜300km
- 600ccのバイクでは時速250km
と、数字上ではピンとこないかもしれませんが、排気量が違うと加速も鋭くなるため、体感的にはかなり速く感じるでしょう。
レースでは相手より早く走ればいいためライダーは最高速を気にしていない
レーシングバイクのスピードについてご紹介しましたが、どれくらいのスピードが出ているかのイメージはできたと思います。しかし、実際レースをしているライダー本人は最高速をあまり気にしていないのです。
なぜなら、レースという競技は相手より先にゴールすれば勝ちのため、トップスピードを追い求めるよりもコース全体を速く駆け抜けることを一番に考えるからです。
もちろんトップスピードが高いに越したことはありませんが、それよりもコーナーを高い速度で曲がれてしっかり加速もできることが理想とも言えますね。
レースを観戦するときにどれくらいのスピードが出ているのかがわかれば、より一層レースの非日常感を味わうことができると思います!また、この機会に一度生でレース観戦をしてみてはいかがでしょうか?