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日本のバイクメーカーを代表するホンダと肩を並べているヤマハ。最近はスーパースポーツモデルのポテンシャルも非常に高く、ホンダよりも目立つメーカーとも言えるでしょう。
ヤマハはもともと楽器製造メーカーでしたが、戦時中は飛行機のプロペラ機を製造していました。そして戦後はこの技術を平和利用しようということで、オートバイ生産に踏み切りました。また、オートバイ以外にも、船舶の生産も有名です。
ヤマハのバイクの歴史は、戦後の技術発達とともに成長を遂げてきました。そこで今回は、ヤマハを語る上では欠かせない人気の名車をご紹介していきます。ヤマハファンもそうでもなくても必見の内容ですよ!
デザイン・乗り味に優れたヤマハ
ヤマハのバイクは、
- 大衆的で乗りやすい
- 奇抜なデザイン
と、2種類の特徴を持つバイク作りをしています。
ホンダ同様に国内バイクを代表するメーカーであるため、たくさんの人から支持されるように乗りやすいバイクがたくさんラインアップされています。
一方で、操る楽しさや、ファッションとしても楽しんでもらおうと、奇抜なデザインのバイクも増えてきました。もちろんスポーツタイプの運動性能はピカイチで、幅広いユーザーに好まれているとも考えられます。
ただし、少し前まで排ガス規制の影響で、数々のロングセラーモデルが絶版となってしまいました。ですがヤマハは近年、排ガス規制に対応させて復刻したバイクも少しづつ復活させているため、バイクメーカーとしてかなり頑張っている企業とも言えるでしょう。
そんなヤマハで飛ぶように売れた名車は、以下の3車種。
- TZR250
- セロー
- SR400
順に詳しく見ていきましょう。
TZR250
TZR250は、日本の文化でもあったレーサーレプリカ(今で言うスーパースポーツ)ブーム真っ只中の1985年に登場しました。これまでのヤマハのスポーツバイクはRZシリーズでしたが、よりサーキットでの戦闘力を高めた本気モデルとして、当時のGPレーサーバイクの技術が惜しげもなく投入されています。
アルミメッキシリンダーや補助排気ポート、CDIのデジタル化など、採算を度外視した設計で、当時の対抗馬であるホンダNSR250やスズキRGV250Γに対抗します。
また、サーキットでの速さだけでなく、あくまで公道も気持ちよく走れるように設計された足回りやエンジン特性で、当時は人気がありました。現代では希少車となっていますし、状態の良いものだと100万円以上のプレミア価格が付けられて流通しています。
セロー
セローと言えば、もともと225ccのエンジンで販売されており、その販売期間は何と35年にも及ぶ超ロングセラーモデルです。2017年には排ガス規制によって生産が終了してしまいましたが、クリーンな250ccエンジンに進化して2018年に復活しました。
もっとも、今年2020年には再び生産終了を発表し、現行の「ファイナルエディション」が新車として買える最後のチャンスとなりそうです……。
セローはオフロードモデルでありながら、ロングツーリングも難なくこなせる万能選手として幅広いユーザーから人気があります。また、オフロードモデルでありながらもシート高が比較的低いため、女性や初心者でも安心して乗ることができるのです。
さらに伝統の軽量空冷エンジンは低速トルクがしっかりしているため、ストップ&ゴーが多い街中の走行でも疲れることはありません。遊びでも日常生活でも使いやすいセローは、ヤマハのみならず日本を代表するバイクと言っても良いかもしれませんね。
SR400
クラシカルなデザインと、単気筒400ccエンジンをキックで始動するという独特な設計で、バイク好きからは絶大な人気があるバイクです。SR400も、一時は排ガス規制で2017年に生産終了してしまいましたが、2019年に再び復活しました。
もちろんデザインやキック式スタートの単発エンジンは変わりません。400ccという排気量にもかかわらず、意外と振動は発生せず、躊躇せずにアクセルを開けることができます。
また、非常に落ち着いたデザインですから、クラシックバイク好きや、ファッションとして楽しみたい若者にも高い人気があるバイクとも言えるでしょう。
まとめ:どれも文句なしのいいバイク
現在のヤマハは、
- 大衆性
- スポーツ性
- ファッション性
など、どのジャンルでも人気があるバイクがラインナップされています。そんなヤマハを代表する名車は、ヤマハファンのみならず、バイク好きなら一度は聞いたことがあるはずです。
どれも文句なしに良いバイクですので、機会があればぜひ堪能してみてください!