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電動バイクと言えば……ハーレーが発表した「LiveWire」を始めとしたモデルや、最近ではピアッジオから市販化されるベスパ「エレットリカ」などを広く取り上げてきた当サイト。
https://forride.jp/motorcycle/harley-ev-concept-2019
コチラが「LiveWire」の後に発売が予定されている、ハーレーが発表したスクランブラータイプの電動バイクの記事。
https://forride.jp/motorcycle/elettrica-x
そして電動スクーターについては、ベスパ「エレットリカ」と、その上級モデル「エレットリカ X」をご紹介しました。後者はレンジエクステンダー搭載モデルですが、そのためにEV性能を大幅に引き下げる荒業が注目でした。
RMKはフィンランドの新興メーカー!
さてコチラが今回ご紹介するモデルRMK「E2」。RMKってのがメーカー名なのですが、知らない方も多いのではないでしょうか?
コチラがRMKのメンバーの皆さま。CEO、取締役会長を筆頭に頭がスッキリした方の割合が多い感じですが……それはさておき、RMKがどのうよな会社なのかと言うと……すみません、良く分からないのです。
ウェブサイトに会社概要の記載がないのですが、今まさに資金調達を行っておるのですが、その記載はフィンランド語……設立が2018年という若い会社であること、そして出来立てホヤホヤのベンチャー企業であること、そして開発中の製品は「E2」のみであること、そしてプロトタイプがフィンランドの首都ヘルシンキで開催されたイベントに展示されたこと、くらいしか分かりませんでした。
RMK「E2」はハブレスの電動バイク!
会社のことも知らないって……「お前なめとるんか!?」って叱られそうですが、分からないものは分からないのです。では、そのRMKが生産を予定している「E2」が何かと言うと……今話題になることの多い、電動バイクでございます。それも中々にカッコいい!
電動バイクですからエンジンのあるべき部分にはバッテリーが搭載されているはず。足回りは、倒立フォークとモノショックの組み合わせです。
後輪をご覧ください。アリャリャ、ハブがないのであります。これが本モデルの近未来感をググっとアップさせる正体です。
技術的にはハブレスホイールなんて言われていて、リアホイールの支持と動力伝達をリムが行う仕組みであります。スイスを代表するカロッツァリアであるスバッロ社が特許を取得しているはずです。
さて、「E2」は電動バイクですからバッテリーを搭載しているのですが、RMKによりますと航続距離は200~300km。実現すれば、かなり実用的な感じがしますが、アバウトに過ぎるような……80%充電に要する時間は2~3時間です。
この大容量バッテリー搭載を実現するのは特殊なフレーム構造による、と言っているのですが……
リアのサブフレーム周辺は一般的なスチールに見えますし、大事な部分はカバーに隠れており、技術的な裏付けは(筆者には)とれなかったです。
一方で性能については一部明かされておりまして、最高出力は50kW、最大トルクは320Nmと、電動バイクらしくトルクフル。そして最高速は160km / hであるとされています。
メーターは、ガソリンタンク(ガソリン入れないけど!)があるべき付近に鎮座しております。
RMK E2 Highlights Animation from RMK Vehicles on Vimeo.
ついでに動画をどうぞ!
さて、今回はRMK「E2」をご紹介したのですが、気になるのはお値段です。それは……24,990ユーロ。ざっと300万円になります。
で、今のところ「E2」は生産に向けた資金調達中ですので、ご興味を持たれたお金持ちの方がいらしたら、資金提供してあげてください!航続距離300kmを実現できたなら、実に個性的、そして実用的な電動バイクを、あなたが市販化することができるのです!