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「カワサキ=ビッグバイク」というイメージは定着していますが、一方でエントリーライダーにもカワサキは個性的なモデルを販売してきた歴史があります。
先日開催された「第51回 東京モーターサイクルショー」のカワサキブースは、カワサキのもう一つの顔になりそうな軽二輪クラスのモデルが充実していました。
スーパーモタード「KLX230 SM」が世界初公開
最初にご紹介するのは、世界初公開されたスーパーモタードモデル「KLX230 SM」です。昨秋に開催されたジャパンモビリティショーで世界初公開された「KLX230S」をベースに、スーパーモタードを作り上げてきました!
教えてくださったのは、カワサキモータースジャパン 企画統括部 事業企画部 マーケティング課の吉田 修平さん(以下:吉田さん)です。
「弊社は、このクラスのスーパーモタードを粘り強く販売してきた歴史があります。参考出品した新しい「KLX230 SM」の前にも、別の「KLX230 SM」を販売していました。
今回、ベースとなる「KLX230S」が排ガス規制対応して新登場したことに合わせて、再びスーパーモタードモデルをご提案しました。
空冷単気筒エンジンを搭載し、スペックは未公開ですが間違いなく軽量に仕上がっていることでしょう。パフォーマンスを求めるモデルではありませんが、それでも街乗り中心のライダーにとっては一つの選択肢となり得ます。
「メグロS1」&「W230」がここでも登場
「KLX230 SM」のベースになった「KLX230S」と同じく、昨秋に開催されたジャパンモビリティショーで世界初公開され、話題を集めたのが「メグロS1」と「W230」です。
特に「W230」は、2017年モデルで惜しまれながら生産終了となった「エストレヤ」の後継モデルと言っても過言ではないでしょう。「メグロS1」は「W230」の特別仕様車という位置づけになります。
吉田さん曰く、「大変申し訳ありませんが、今回もまだ参考出品なのです……スペックや価格、発売日はまだお知らせできないのです」とのことでした。
「KLX230S」「KLX230 SM」「メグロS1」「W230」と、エンジンの基本を共有する4台は、エントリーライダーからベテランまで、幅広いライダーが楽しみにしている国内導入予定モデルです。情報が入り次第、続報をお伝えします。
世界初のストロングハイブリッド2輪車「Z7ハイブリッド」
忘れてはならないのが、量産二輪車として世界初のストロングハイブリッドパワートレインを搭載した「Z7ハイブリッド」です。
排気量451ccの水冷並列2気筒エンジンとモーターを組み合わせた、ストロングハイブリッドパワートレインは電動モードでも走行可能ですので、ヨーロッパの都市部に設定されているエンジン車侵入禁止区間を通過できる優れものです。
「ちょうど先日、「Z7ハイブリッド」と「Ninja7ハイブリッド」の発売を正式発表いたしました。発売日は2024年6月15日(土)で、車両本体価格はともに184万8,000円(税込)です。
決して安価なモーターサイクルではありませんが、これもカワサキの新しい挑戦。将来、高く評価されるモーターサイクルに育つと期待しています」(吉田さん)
カワサキブースは軽二輪(250ccクラス)に注目してお届けしましたが、「Z7ハイブリッド」&「Ninja7ハイブリッド」という新時代のモーターサイクルの登場も見逃せないトピックでした!