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原付以上のパワーと、原付並みの燃費を誇る原付二種。二人乗りOKや二段階右折不要といった利便性の高さに加え、ファミリーバイク特約のようなお得な任意保険なども人気に後押しし、今や空前の原付二種ブームです。
原付二種を購入する上で、デザイン(見た目)や機能・性能も重要ですが、あまり予算を掛けたくないと思っている方も多いことでしょう。中古の原付二種であれば、それなりに安価で購入することもできますが、あまり状態の良くない車両をつかまされてしまうと、かえって修理代が高くついてしまう場合もあって心配ですよね。
そこで今回は、国内4大バイクメーカーでラインアップされている現行モデルの原付二種に絞り、税込30万円以内で購入することができる新車5選をご紹介いたします!
ヤマハ「アクシスZ」
以前、125ccクラスで通勤・通学に適したスクーターの記事を紹介しましたが、その中でも総合評価1位を獲得したのがヤマハ「アクシスZ」です。低燃費でメットインスペースの大きさもさることながら、通勤・通学・買い物など、シーンを選ばずどこでも活躍してくれる一台です。それでいて本体価格もトップクラスの低価格なので、30万円以下では最強にコスパの良いバイクと言っても過言ではありません!
走りの楽しさと燃費・環境性能を両立させたBLUE CORE(ブルーコア)エンジンにより、高効率燃焼・高い冷却性・ロス低減を実現。高い燃焼効率を引き出すことで、低燃費かつ良好な加速フィーリングと走行性を体感することができます。
本体価格が約25万円(税込)というリーズナブルな価格でありながらも、燃費は58.0km/Lと超低燃費!
シート下トランクスペースは125ccクラスでは最大の37.5Lの容量を誇り、ジェットヘルメットを2個収納しても余裕があります。またシート長も666mmとかなり長いため、二人乗りも窮屈さを感じません。
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒 / SOHC 2バルブ |
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排気量 | 124cc |
最高出力 | 6.0kW(8.2PS) / 6,500rpm |
最大トルク | 9.7N・m(0.99kgf・m) / 5,000rpm |
車両重量 | 100kg |
全長×全幅×全高(mm) | 1,790×730×1,145 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高(mm) | 770 |
カラー | マットダークグレーイッシュリーフグリーンメタリック2(マットグリーン)/ブラックメタリックX(ブラック)/マットダークブルーイッシュグレーメタリック3(マットダークグレー)/ダークグレーイッシュマゼンタメタリック1(パープル)/ホワイトメタリック1(ホワイト) |
燃料タンク容量 | 5.5L |
燃費 | 58.0km/L(60km/h)※2名乗車時 |
価格(税込) | 24万7,500円 |
スズキ「アドレス110」
アドレスシリーズは歴史が長く、ファーストモデルは1987年に登場した50ccモデル。110ccモデルは1998年からスタートし、現在のモデルまで愛され続きてきました。そして、最新鋭の技術が詰まったSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジンを搭載し、スタイルを一新した現行モデルが、こちらのスズキ「アドレス110」です。高回転型のカムをシャフトを採用することで燃費の向上が図られ、低燃費かつパワーバランスに優れています。特にこのクラスではかなりパンチの強い加速感が味わえます。
左右にはフロントインナーラックが設けられており、左側は600ml、右は500mlとなっていいます。また、中央には便利なコンビニ用フックも設置されています。ちなみにシート下トランクスペースは20.6Lですので、ジェットスヘルメットが一個とレインスーツが1セット程度なら収納できます。
滑りにくい表皮を採用したシートはロングサイズになっているので、2人乗りをしても余裕があります。
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒 / SOHC 2バルブ |
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排気量 | 112cc |
最高出力 | 6.5kW(8.8PS) / 7,750rpm |
最大トルク | 8.6N・m(0.88kgf・m) / 6,250rpm |
車両重量 | 100kg |
全長×全幅×全高(mm) | 1,845×665×1,095 |
最低地上高(mm) | 120 |
シート高(mm) | 755 |
カラー | キャンディマックスオレンジ(YME)/マットセレネゴールドメタリック(YUR)/ソラリスシルバー(PBK)/ブリリアントホワイト(YUH)/マットステラブルーメタリック(YUA)/タイタンブラック(YVU) |
燃料タンク容量 | 5.2L |
燃費 | 53.0km/L(60km/h)※2名乗車時 |
価格(税込) | 22万5,500円 |
ホンダ「Dio110」
大胆なボディーラインと立体感のあるフロントビューが精悍な印象のホンダ「Dio110」。光の当たり具合で幾何学パターンの見え方が変化する「グラデーション テクスチャー」ペイントが採用されているので、深みのあるエレガントな雰囲気を醸し出しています。
また、安定性に優れた大型14インチホイールによって落ち着いた走りを実現しています。
Honda スマートキーシステムが採用されているので、ポケットから鍵を取り出さずにエンジンのオン/オフはもちろんのこと、ハンドルロックの施錠からシート&フューエルリッドの解錠操作まで容易に行えます。
またイモビライザー機能も搭載しており、別売りのアラームを取り付けることで高い盗難防止効果を発揮します。
要となるエンジンは、燃焼効率と低中速域の出力を向上させた新設計の「eSP」エンジンを搭載。燃費性能・環境性能を追求して開発されているため、低排出ガスであるだけではなくアイドリング時の騒音も気になりません。閑静な住宅街でも近所を気にすることなく乗ることができます。
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒 / OHC |
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排気量 | 109cc |
最高出力 | 6.4kW(8.7PS) / 7,500rpm |
最大トルク | 9.0N・m(0.92kgf・m) / 5,750rpm |
車両重量 | 96kg |
全長×全幅×全高(mm) | 1,870×685×1,100 |
最低地上高(mm) | 150 |
シート高(mm) | 769 |
カラー | パールジャスミンホワイト/ディセントシルバーメタリック/マットスターリーブルーメタリック/マットギャラクシーブラックメタリック |
燃料タンク容量 | 4.9L |
燃費 | 59.4km/L(60km/h)※2名乗車時 |
価格(税込) | 24万2,000円/24万5,300円 |
ホンダ「スーパーカブ110」
昨今ではキャンプ好きやカスタム好きからも支持を集めていますが、ひと世代前では新聞配達や郵便バイクとして大活躍していたスーパーカブ。エンジンのタフさや並外れた燃費の良さからカブシリーズは今でも愛され続けていますね。
中でも110ccモデルは2008年に発売され、原付二種ブームと相まって途絶えることなく人気が継続しているモデルになります。どこかノスタルジックで愛くるしい見た目もさることながら、ずば抜けた耐久性と経済性が魅力的。超ロングセーラーが故にカスタムパーツも豊富なので、国内外問わず多くのカスタムフリークからも根強い人気を誇ります。
視認性の高いクラシカルなデザインのメーターパネル、操作しやすいシンプルなスイッチ類、衝撃を和らげてくれるテレスコピック式フロントサスペンション、雨風や泥はねを防いでくれる大型レッグシールド、コンビニフックなど、快適な走りを実現する装備が満載です。
電子制御で理想的な燃料供給を行ってくれるPGM-FIを採用しており、燃料消費を抑え62.0km/Lと低燃費を実現しています。またカブシリーズの特徴でもあるロータリー式のシフトチェンジはクラッチ操作が必要なく、シーソーペダルになっているのでシフトチェンジも簡単に行うことができます。
エンジン型式 | 空冷4ストロークOHC単気筒 |
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排気量 | 109cc |
最高出力 | 5.9kW(8.0PS) / 7,500rpm |
最大トルク | 8.5N・m(0.87kgf・m) / 5,500rpm |
車両重量 | 99kg |
全長×全幅×全高(mm) | 1,860×695×1,040 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高(mm) | 735 |
カラー | グリントウェーブブルーメタリック/パールフラッシュイエロー/クラシカルホワイト/バージンベージュ/タスマニアグリーンメタリック/アーベインデニムブルーメタリック |
燃料タンク容量 | 4.3L |
燃費 | 62.0km/L(60km/h)※2名乗車時 |
価格(税込) | 28万500円 |
ホンダ「ベンリィ110」
法人向けデリバリーバイクとしてのイメージが強いベンリィですが、最近ではデリバリーサービスを行うギグワーカーからも注目されています。ベンリィシリーズには50ccモデルと110ccモデルがあり、それぞれ標準装備が異なります。ちなみに50ccモデルはシガーソケットを装備しています。
また、ベンリィはビジネス使用を前提に開発されたモデルであるため、優れた燃費性能を誇ります。また、ガソリンタンク容量も10Lと非常に大きいため、計算値では500km以上航続できます。リアデッキに荷物を積載することを想定して設計されているので、フレームの作りもかなりタフです。
リアデッキ最大60kgまで積載可能なリアデッキが、ベンリィ110における最大の特徴です。フラットで広々としたリアデッキは、アイデア次第で様々な物を積載することができます。
フロントには小ぶりなインナーポケットがありますが容量はかなり少なめです。それを補うべく、別売りのインナーラックを取り付けることで積載性が格段にアップします。
リアデッキ専用のボックスもいくつか用意されており、ビジネスボックスやラゲージボックスがあります。サードパーティ製のボックスも豊富な選択肢がありますので、自分の用途に合わせて取り付けるといいでしょう。木製ボックスやキャンプ用のコンテナボックスを活用している上級者もいます。
エンジン型式 | 空冷4ストローク単気筒 / OHC |
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排気量 | 107cc |
最高出力 | 5.8kW(7.9PS)/ 7,000rpm |
最大トルク | 8.6N・m(0.88kgf・m) / 5,000rpm |
車両重量 | 117kg |
全長×全幅×全高(mm) | 1,805×690×1,040 |
最低地上高(mm) | 115 |
シート高(mm) | 710 |
カラー | ロスホワイト |
燃料タンク容量 | 10L |
燃費 | 53.0km/L(60km/h)※2名乗車時 |
価格(税込) | 28万6,000円 |
新型コロナウイルス蔓延により、3密を避けた移動手段として注目されるバイク(の中でも特に原付二種)。こうして並べてみると、どのメーカーの原付二種も格段に燃費性能が向上していることがわかりますね。
どのモデルも性能・価格ともに魅力的ですが、最終的にはご自身が原付二種に何を求めているのかにもよりますので、この記事が購入検討時の参考になれば幸いです。
以上、30万円以内で購入することができる原付二種(125cc以下)現行モデルの紹介でした!