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黄色ナンバーと聞くとまず思い浮かぶのは軽自動車ではないでしょうか?しかしバイクにもちゃんと黄色ナンバーが存在するのです。
でも、街中を走っているバイクの中から黄色ナンバーのバイクを探しても、なかなか見つけることができないと思います。それもそのはず、黄色ナンバーを付けるバイクは現在販売されていないのです。
ということは、昔販売していた中古車でなければ黄色ナンバーを付けたバイクには出会えませんので、絶滅寸前の希少ナンバーということにもなります。今回は、そんな絶滅寸前の黄色ナンバーについて詳しくご紹介するとともに、見かけたら「ラッキー!」と思える貴重な黄色ナンバーのバイクをご紹介していきます!
黄色ナンバーのバイクを販売していない理由
黄色ナンバーのバイクが販売していない理由は、黄色ナンバーを装着する排気量の区分にあります。黄色ナンバーを装着する排気量は、51cc〜90cc以下の原付2種と呼ばれるバイクとなります。
しかし、排気量からわかるように、50ccの原付免許で運転できるバイクでもないし、小型バイクとして人気がある125ccクラスのバイクでもありませんし…… 黄色ナンバーはかなり中途半端な区分なんですよね。
なにゆえにこのような中途半端な区分ができたのかというと、かつて2ストロークのバイクが多かった時代、50ccの次は80ccや90ccの排気量が非常に多かったんですよね。しかし、4ストローク時代になったとたん、パワーの出方や扱いやすさから、100ccや125ccの排気量のバイクが多く開発されるようになったのです。
そして、100ccや125ccでは黄色ナンバーでなく、ピンクナンバーが採用されるため、時代とともに黄色ナンバーよりもピンクナンバーのバイクが多くなってきたのです。
ピンクナンバーとの違いは税金の金額
黄色ナンバーであれば、
- 2段階右折が必要ない
- 制限速度が60km/h
- 2人乗りもできる
となっており、基本的にはピンクナンバーとの違いはありません。では一体何が違うのかというと、毎年納めなければいけない軽自動車税の金額となります。
軽自動車税の納税……4月1日時点の車両所有者に対して支払い義務が発生し、納付書が4月後半から5月に発送されます。金融機関やコンビニエンスストアでも支払いができます。
125cc以下のバイクで、それぞれ必要な税金の金額を見比べてみると、以下の通りとなります。
- 白ナンバー(50cc以下)……2,000円/年
- 黄色ナンバー(51cc以上90cc以下)……2,000円/年
- ピンクナンバー(91cc以上125cc以下)……2,400円/年
違いということで見てみましたが、黄色ナンバーとピンクナンバーの税金を比べてみても、たったの400円程度ですので、ほとんど一緒と考えても良いかもしれませんね。
今や絶滅寸前?希少な黄色ナンバーのバイク3選
今でこそほとんど見かけることがなくなった黄色ナンバーのバイク。代表的なバイクは、以下の3車種となります。
- ホンダ ベンリィ90S
- ホンダ NSR80
- ヤマハ ジョグスポーツ90
もともと販売されている台数も少ないため、街中で見かけたらかなりラッキーと考えて良いかもしれません。どのようなバイクなのかちょっと詳しく見ていきましょう。
ホンダ ベンリィ90S
4サイクルの単気筒で90ccというなかなか珍しいエンジンのベンリィ90S。非常に乗りやすいホンダの「ベンリィ」シリーズは、50ccと90ccの2種類の排気量存在します。
その中でも90Sは、よりスポーツ志向のバイクで、スーパーカブのネイキッドバージョンのような形をしています。粘り強いエンジンと非常にコンパクトな形状をしているため、バイクの基本を勉強するにはぴったりなサイズでもあります。
ホンダ NSR80
バイクブーム全盛期に登場し、「ミニバイクといえばNSR」とも呼ばれていたほど有名なNSR50が、1987年に排気量80ccにボアアップされて販売されました。水冷2ストロークエンジンを採用し、クラストップの12馬力を6段ミッションでタイヤに伝えるという圧倒的なスペックを誇っています。
また、見た目も当時最強とも言われていたワークスマシン「NSR500」のデザインをイメージしているため、現在でも人気があるバイクとなっています。
当時の新車販売価格は25万円ほどでしたが、もともとの新車販売台数は少ないにも関わらず反対に希少性が上がっているため、現在では倍以上の金額で取引されていることもあります。レアすぎて街中では滅多にお目にかかれません。
ヤマハ ジョグスポーツ90
ヤマハのスクーターシリーズの代表であるジョグも、排気量90ccに拡大されて「ジョグスポーツ90」という名前で販売されていました。
2ストロークの90ccエンジンはかなりの加速力があるため、並のスクーターは敵ではないほどのスピードが出ます。また、フロントブレーキはディスクブレーキが採用されており、過激な走りにもしっかり対応できます。
エンジンは50ccのジョグにもボルトオンで装着することができるため、最近はエンジン単体の人気が高くなっています。
まとめ
バイクの黄色ナンバーの概要と採用されているバイクについてご紹介しました。一昔前の原付バイクは、2ストロークエンジンが主流でしたが、時代が進むと環境問題などによって徐々に姿を消す道を歩んでいます。
こればかりは時代の変化の関係上仕方がないことでもありますね。今回で黄色ナンバーが採用されているバイクは希少車ということもわかりましたので、もし街中で見かけたら「今日はツイている!」と心の中でガッツポーズしてしまうのではないでしょうか!?