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すでに当メディアでも何度か登場する機会のあった、合衆国のケンタッキー州にあるカスタムバイクショップのH Garage、以前紹介したゴールドウィングの後にまた別のゴールドウィングベースのカスタムバイクを製作しています。BLOODY MARVELLOUSと呼ばれ、カフェレーサースタイルとなったこのカスタムバイク、どんなこだわりがあるのかチェックしましょう。
ホイールベースの長さが目を引くカフェレーサースタイル
こちらがH Garageが製作したカスタムバイク、BLOODY MARVELLOUSです。インディゴブルー、ホワイト(往年のレーシングストライプ)、ブラックの3色をメインにしたカラーリングで、カフェレーサーのバイクの中でも落ち着きのある雰囲気を感じさせる1台となっています。
このカスタムバイクを見てまず感じたことは、ホイールベースの長さです。ゴールドウィングの設計の関係もありますが、ホイールベースの長いカフェレーサーバイクは、ハーレー・デイヴィッドソンのツーリングタイプのようにも見えます。
なお、ハンドルはセパハンのようにも見えますが、実際はバーハンドルです。どのようなライディングフォームで乗るのか、非常に気になるところとなっています。
ターンシグナル(ウインカー)が埋め込まれたヘッドライトはビレット・イヤー・マウント(billet ears mount)で固定されています。タイヤは前後ともにコンチネンタル製の採用です。
シンプルなデザインのタンク
色鮮やかなタンクにはh garageのロゴがペイントされています。製作したショップのエンブレムやロゴが表されていることでカスタムバイクらしさやオリジナリティを強く感じることができることは、嬉しいところです。デザインや形状的な理由で、タンクにはスズキ GS750のものが採用されています。
タンクにはアナログ式のフューエル・インジケーターが装着されていますので、走行していたらいきなり吹けなくなってエンジンが止まったということになることもないでしょう。ゲージ盤のコバルトブルーのような色もタンクとの一体感があって良い感じです。
燃料タンクはこの位置にあります。この無骨感満載の給油口・給油口周りが、バイクの年式と絶妙な一体感を生み出していて、カスタムバイクらしいと言えるでしょう。給油口へアクセスできるようにタンクへの加工が施されています。
デザインの統一性が高いシートとハンドルグリップ
グリップのデザインは網目の様なダイヤモンドスタイルが採用されています。レーシングな感じと言うよりは、エレガントな雰囲気が表現されていて、カフェレーサーらしいストリートなイメージが表されています。
シートにはダイヤモンドタイプタイプのステッチが施されています。シート幅は前方が広く、後方に向かってテーパー形状となって絞られていく設計です。座りやすそうな印象を与えると同時に、グリップとシートのどちらもダイヤモンドデザインが使われることによってデザインの一体感が表されています。
テール・ピース部分に米空軍の飛行中隊であるVampire Squadronのロゴが置かれ、第44飛行隊に務めていた依頼者(バイクのオーナー)の父へ敬意が表されています。Vampire Squadronは第二次世界大戦中に編成され、今日も運用されている飛行中隊で、大戦中はハワイにロッキードP-38ライトニングなどで配備され、戦後は長らく沖縄に配備されていました。
子から親への思いが表現された、このバイクの大きなオリジナリティとなっているのです。
まとめ
カフェレーサースタイルへとモディファイされたh garageのゴールドウィングはデザインの完成度もさながら、h garageのオーナーであるScott Halbleib氏のカスタムの幅の広さを感じさせる1台となりました。ゴールドウィング、いつか乗ってみたいですね。
H Garage
KY(ケンタッキー州)、USA