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第2次世界大戦で活躍した「スピットファイア」をインスパイアした戦闘機スタイルのR1200Rが注目を集めたVTRカスタムズですが、最新作は伝説の航空機 “Tante Ju(タンテ・ユー)”とR18を融合させたスペシャルモデルが完成したということで、出来立てホヤホヤのカスタムマシンを早速見ていきましょう!
伝説のイギリス戦闘機をバイクで表現!? アルミむき出しボディの迫力たまらん!
BMW R18ベースの「IRON ANNIE」
“IRON ANNIE(アイアンアニー)”と名付けられたこちらのカスタムマシンは、アメリカの作家マーティン・ケイディン氏が依頼したもの。
BMWの人気モデル「R18」をベースとし、ドイツのユンカース社が開発した航空機「Ju 52」をモチーフにカスタムされました。Ju 52は1932年に運用が開始されたBMW製エンジン搭載の航空機で、ドイツ空軍の兵士からは”タンテ・ユー”=ユーおばさんの愛称で親しまれたモデルです。
純正スタイルのクロームパーツは全てブラックアウトされ、バランスを取るためにフロントフォークは7cm短くし、フロント21インチ、リア18インチのホイールをインストールされています。なかでもサイレンサーは冷却フィンやカラーリングなどJu 52のモノが忠実に再現されています。
ここまで手を加えていながらも、BMW公認のカスタムマシンなのですから驚きですね!
「IRON ANNIE」のディテール
プレスラインの美しいボディーワークは全てアルミ一枚板から整形されたもので、連結箇所はリベットではなくドームヘッドボルトを使用して航空機の質感を再現しています。
また、サイドにはエアスクープがあしらわれれ、外部から空気を取り入れることで内部のエンジン熱を放出できるよう考えられています。
存在感のあるボクサーツインエンジンをコンパクトにみせるためにエンジン部をブラックアウトし、ブラックのバンテージを巻くことで引き締まった印象を与えます。また、シリンダーにあしらわれた「IRON ANNIE」のエンブレムもワンオフで製作されました。
フロント周りは、引き締まったヘッドライトナセルにハイサイダーのLEDヘッドライトの組み合わせ。換装されたABM製のセパレートハンドルにはマグラ製のHC3ブレーキとクラッチを取り付け、レーシーな雰囲気に仕上がっています。
また、ウィンカーは昨今の流行である極小のLEDウィンカーを採用することで、スッキリとしたハンドル周りを実現しています。
標準装備されたリバースギアのレバーは航空機のドアハンドルを連想させるデザインに。遊び心のある細かいギミックから、同社のカスタムに対する強いこだわりが感じられますね!
ニーパッドとしても機能する唯一無二のおしゃれなレザーサドルは、協力者であるYves Knobel氏がハンドメイドで製作したものです。渋いカラーリングや独創的なデザインがボディーワークとマッチしていますね。
形状が特徴的なシートカウルのエンド部は、航空機のテールフィンを模倣したデザインが落とし込まれ、フロントと同じく小ぶりなLEDウィンカーとテールランプが装着されています。
ラインアップに追加して欲しい!
BMWモトラッドのラインアップに追加してほしいくらい、実に完成度の高いカスタムマシンでしたね!さすがはBMW公認ディーラーのカスタム部門として活躍している、VTRカスタムズならではの作品と言えましょう。