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アルパチーノが出演していたことでも有名な映画「セント・オブ・ウーマン」(1992年)、最後の学内裁判でのアルパチーノ演ずるチャーリーの演説は作品随一の名シーンですが、ガブリエル・アンウォーとティーラウンジでタンゴを踊るシーンも見どころのひとつです。そんなことを思い出させてくれるのが、イギリスのカスタムバイクショップであるSide Rock Cyclesが生み出したカスタムバイクのTango、お洒落なバイクでありながらダーティーな一面もあるバイクへと仕上がっています。
タングリンパールが輝くカスタムバイク
往年のRickman Metisseを象徴するニッケルメッキ加工されたフレームとオレンジかかったレッドカラーのデザインにしたいというのが依頼者の希望のもと、製作作業が開始。
加えて、オーナーご指定でタングリンパール(Tangerine Pearl)カラーの塗料を事前に渡されていたり、どんよりさせたクロムメッキを模した色へのパウダーコーティングをフレームに施す、といった点も事前に決められています。
キッチリ手がかけられたエンジン周り
外装のインパクトの強さはもちろんですが、中身もキマッています。
エンジン周りを見てみると、一度フレームから降ろされたうえでクラッチ交換、タイミングチェーンキットの採用、ピストンリング交換、シリンダーヘッド研磨、軽量・強力なスターターモーターキットにデジタルイグニッションセットなどが施されています。
その他、ミクニ製キャブレター、Ramair製エアフィルター、さらにはトップエンジンカバーとエアボックスエリミネーターキットに冷却ベントとサテンブラック仕上げがされている点も注目です。
SRC定番のMotogadget製電装部品カスタム
筆者も何度かSRCが手掛けたカスタムバイクをforRideにて紹介しているのですが、年式の古いバイクの電装系を現代的・モダンへと仕上げるというのは同ショップ定番のカスタムのひとつです。ベース車両となった1980年式のR100でも同様のカスタムが為されています。
ライトは全てLEDへ変更、配線関係も刷新されています。ギアポジションインジケーター機能がついたAcewell製のデジタルスピード / タコメーターも、温故知新という感じが出ていてかっこいいです。
SRC製サブフレームやオリジナルシートにも注目
SRCオリジナルのサブフレームやシートも注目要素となっています。オリジナルのサブフレームというのはスクランブラー・サブフレームというもの。このサブフレームにダイヤモンド状に為されたオレンジカラーステッチ入りブラックレザーシートを合わせていて、外装との絶妙な統一感を生み出しています。
スクランブラー・サブフレームと言われているくらいですから、装着されているタイヤはオンロードとオフロードどちらもイケるデュアル・パーパスタイプ、銘柄はハイデナウのk60になります。
お洒落にオフロードを決めよう
充実した装備品やデザイン製をみると、1980年式のバイクとは思えない仕上がりとなっています。スクランブラータイプのバイクとなっているので、綺麗な舗装路を軽快に走ることができれば、ちょっとした未舗装路を警戒に走ることも可能です。写真で見ても分かる通り、自然の中にしっかりと溶け込んで良い味出しています。カスタムバイク製作を検討している方、こういう方向性のものはいかがでしょう。